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鉄道開業150年、観光復興、廃線&新路線にクラファン…… 2022年の鉄道ニュース・乗り鉄話題「228選」!月刊乗り鉄話題(2022年12月版)(4/6 ページ)

今年もいろいろありました。え、多すぎ……?

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【災害と復旧と……】自然災害による運休、「線路を絶やさない」地域と鉄道会社の努力

 災害復旧とクラウドファンディングといえば、JR只見線の映画「霧幻鉄道~霧幻鉄道 只見線を300日撮る男~」が話題になりました。

 2011年に水害で被災し、一部区間不通となった只見線。この只見線の復活が決定するまでのドキュメンタリーです。主人公の星賢孝氏は黙々と只見線の写真を撮り続け、世界から沿線に集客しました。「復旧しても赤字だけれど、只見線は地域の宝だ」──。その思いが沿線の人々を動かし、自治体を動かしました。

 只見線は2022年10月1日に全線で運行を再開(関連記事)し、週末には増便、増結が必要なほど盛り上がっているそうです。

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 2016年の熊本地震で被災した南阿蘇鉄道は2023年夏の全線復旧が決まり、2020年の豪雨で被災したくま川鉄道も2025年度までの全線復旧を告知しています。

 2022年3月の地震で被災した阿武隈鉄道は6月に全線復旧(関連記事)。東北新幹線の脱線もこの地震でした(関連記事)

 8月は東北豪雨もありました。JR東日本東北地域の路線が被災し、特に奥羽線の不通は北海道と本州の貨物輸送にも影響しました(関連記事)。2022年12月23日に五能線が全線運転再開となりましたが、花輪線、米坂線、磐越西線は復旧の見通しが立っておらず、陸羽西線は道路工事の影響で2年間の運休中です。

【廃止と新線】 地方路線は廃線の危機 一方、都市圏では新路線計画が続々進む

 地方路線は廃線の危機(関連記事)、大都市では新路線建設──。2022年は鉄道の在り方があらためて問われた年でもありました。

 8月の東北豪雨で被災した津軽線の蟹田~三厩間は存廃協議が始まりました。2020年の豪雨で被災した肥薩線は復旧に向けて協議中。留萌線石狩沼田~留萌間、根室線富良野~新得間は廃止が決定しました。

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 北海道新幹線と並行する在来線のうち、長万部~小樽間(関連記事)も廃止が決まりました。新函館北斗~長万部間は貨物輸送の点で必要だと誰もが思っていますが、国も自治体も民間も運行主体として手を挙げません。また、意外なところでは広島県の住宅団地向け交通「スカイレール」の廃止が報じられました。


留萌線の廃止予定区間にある恵比島駅。ここは朝ドラ「すずらん」の舞台となった明日萌駅のロケセットがある

 一方、大都市圏では「新路線建設」のニュースがたくさんありました。東京メトロ南北線の品川延伸と東京メトロ有楽町線の住吉延伸(関連記事)、東京都臨海部地下鉄計画、多摩都市モノレールの箱根ヶ崎延伸(関連記事)などです。2023年3月に開業する「東急・相鉄新横浜線」の運行体系も決まり、話題(関連記事)ですね。

 大阪メトロは夢洲延伸に関連して大阪城東地区の車庫隣に新駅を設けると発表。近鉄が開発し新車両へ導入する「夢洲直通列車向けデュアル集電装置」も話題になりました。夢洲へ延伸する大阪メトロ中央線・けいはんな線と奈良線の直通に向け、集電方式が異なっても直通できるようパンタグラフと第三軌条の双方から集電できる装置です。

 施設の老朽化と利用者減によってローカル線の危機は続きます。都市の新路線計画は活発ですが、開通までの見通しを知ると「鉄道開業200年まで生き延びなくちゃ」と思います。ああ、人生100年としても、5年足りないな私(泣)。

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