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» 2011年04月14日 17時21分 公開

MIX11:「Internet Explorer 10」がARMで動いた! (2/3)

[柚木十三,ITmedia]

HTML5への対応で競合との差をつける

 Microsoftは、開発者からのフィードバックを得るための「HTML5 Labs」(http://html5labs.com/)というWebページも開設しており、HTML5の実装過程で仕様が確定していない機能や、まだ実験段階にある実装をプロトタイプとして公開している。MIX11でハチャモビッチ氏が行った基調講演では「WebSockets」などの仕様がサンプルとして紹介されたが、これもHTML5 Labsでフィードバックを反映させつつ、最終的に次世代のIEで採用していくことが目標となる。

「HTML5 Labs」は、策定段階の最新仕様をプロトタイプとして提供してフィードバックから改良を進めるコミュニティサイトだ(写真=左)。HTML5 Labsで現在検証が進められている仕様のリスト(写真=右)

 なお、新世代Webブラウザで古いOSをサポートしない理由について、ハチャモビッチ氏は「新しい技術に対応するプラットフォームでこそ実現可能なものがある」として「10年選手のOS」から乗り換えるだけのメリットを新しいIEで実現することが重要だと指摘する。これは、具体的にいうとWindows XPを指しており、現在のWeb業界ではWindows XPに標準搭載されたIE6の存在に悩まされている。旧式のWebブラウザを使いつづけるユーザーをいかに新しいバージョンに移行させるかで苦労している。その回答として登場するのが、強力なパフォーマンスとWeb標準規格をサポートするIE9というわけだ。ハチャモビッチ氏は2011年4月に米国でのWindows 7シェアがWindows XPを上回ったことを報告し、「もはやWindows XPにとらわれる時代は終わりつつある」と強調する。

Internet Explorer 10のパワーをもう一度じっくりと体感する

 MIX11の基調講演では、米MicrosoftプレジデントでWindows OSならびにWindows Liveの開発を統括するスティーブン・シノフスキー氏も登場し、MIX11に合わせて公開された「Internet Explorer 10 Platform Preview 1」(IE10 PP1)の動作デモを行った。

 IE10 PP1は、HTML5標準への準拠をIE9からさらに進め、パフォーマンスを強化したことが特徴とされる。IE10 PP1で確認できるのは地味な変更点であるが、今後も改良を重ねて正式版リリースではまだ発表されていない新機能が加えられる可能性もある。その経過を見守ってほしいというのがMicrosoftの考えだ。

Google ChromeとIE10 PP1で同じサイトを実行してそのパフォーマンスを比較する。IE10 PP1の描画性能の高さを分かりやすく示すデモだ

描画した文字や図形をわずかなコード記述でアニメーションさせる「CSS3 Transitions」機能は従来のIEで実装していない。こちらはGoogle Chromeで動作させたデモ

そして、こちらはCSS3 TransitionsをIE10 PP1で実行したもの。IE10 PP1ではこの機能に対応しただけでなくGoogle Chromeを上回るパフォーマンスを実現している

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