「万感の思い」でニコ動5周年 新バージョンは原点回帰の「(ZERO)」
ニコニコ動画の5周年イベントが開催され、クリエイター奨励プログラムなど次期バージョンの一部が紹介された。小林社長、川上会長ら経営陣も集結。なぜか川上会長をキャラにしたジブリ制作のアニメ上映もあった。
ニワンゴは12月12日、「ニコニコ動画」の5周年記念イベントを開催し、次期バージョン「ニコニコ動画(ZERO)」を来年4月29日から提供すると発表した。「ニコニ・コモンズ」は12月13日にリニューアルし、売上金の一部を投稿者に還元する「クリエイター奨励プログラム」を始めた。発表会にはドワンゴの小林宏社長、川上量生会長ら経営陣が集結。なぜか川上会長をキャラにしたスタジオジブリ制作のアニメ上映もあった。
投稿作品の人気度などに応じて奨励金を
βに始まり10回目のバージョンアップとなるニコニコ動画(ZERO)は、原点回帰の意味を込めて名付けた。半年かけて新しい機能やサービスを投入していき、ZEROの最終形は来年4月の「ニコニコ超会議」で公開する。来年1月と3月にも発表会を予定しており、5周年イベントに間に合わなかった機能などを発表する。
12月13日には第1弾としてニコニ・コモンズをリニューアルした。ニコニ・コモンズの素材がほかの作品でどのように使われているか分かる「コモンズツリー」機能を「コンテンツツリー」という名前に変更。ニコ動やニコニコ静画のイラストを新たにツリーに表示するようにした。オリジナル曲が投稿され、その曲をイメージしたイラストを別の人が描き、それらを組み合わせたPVが作られたり、歌ってみる人が登場したり……と作品の数珠つなぎがニコ動ではよく起こるが、コンテンツツリーを使えばそれぞれの作品の親子関係が以前より分かりやすくなるというわけだ。自分の作品が親に設定されると通知が来る仕組みも備えている。
投稿作品の人気度などに応じて奨励金を支払うクリエイター奨励プログラムも始めた。プレミアム会員の売り上げの一部(数億円とのこと)を原資とし、プログラムに登録された全作品で分け合う。人気度が高いほど額も多くなり、登録している作品が多いとそれぞれが受け取る額は少なくなる。受け取りはニコニコポイントか現金で。動画を3カ月間公開している、プレミアム会員である、コンテンツツリーに登録している、作品の2次利用を歓迎するといった条件を満たす必要がある。
ニコニコ御三家(ボカロ、アイマス、東方)を解体
12月13日からニコ動では、5つの新カテゴリ「ニコニコインディーズ」「車載動画」「旅行」「ニコニコ手芸部」「作ってみた」を追加した。VOCALOID(ボカロ)、アイドルマスター、東方Projectというニコ動の3大ジャンルをまとめたカテゴリグループ「殿堂入り」は解体。それぞれ独立したカテゴリとして、グループ再編している。
カテゴリごとのトップページもリニューアル。各カテゴリで人気タグが表示されるようになり、タグでの絞り込みが簡単になった。お気に入りタグの検索ショートカットを保存したり、タグに基づいておすすめ動画を表示したりする機能も加わっている。
ニコ生では与謝野馨さんとユーザーが「自作PC」などで対決!
ニコニコ生放送では、12月13日からプレミアム会員向けに16対9に対応した動画プレイヤーが公開された。一般会員は12月22日から利用できる。ニコ生の検索機能は改善され、放送日時やタグで絞り込むことができるようになった。
年末年始の番組ラインアップも発表した。地上波のテレビ放送がない格闘技イベント「元気ですか!!大晦日!!2011」はニコ生で見られる。衆議院議員の与謝野馨さんが「自作PC制作」「囲碁」「カメラ撮影」「クイズ」「1人百首」の5種目でユーザーと対決する「与謝野トライアスロン」は来年1月22日にニコファーレで実施。挑戦者を募集しているので、我こそはという人は参加してみては。
「万感の思い」と小林社長 ジブリ制作のアニメ「キュッキュの大冒険」上映も
5周年記念イベントには、ドワンゴの小林社長、川上会長、夏野剛取締役ら経営陣がそろった。小林社長は「万感の思いですがまだ5周年です。YouTubeに“タダ乗り”でスタートして4カ月しないうちに断ち切られ、(自前でやるため)いくらかかるか開発担当のヘッドに聞いたら18億かかりますと言われ、震えたのが昨日のことのようです」と感慨深げに話した。
ニコ動の会員数は12月12日時点で2505万人、プレミアム会員数は147万人に上る。小林社長が「思い起こせば5年前ひそかにニコ動は始まりました。4期連続の赤字もありました。今はニコ動も会社も黒字になりました。ひとえに皆さんのおかげです」と呼びかけると、会場とネット越しに見守るユーザーから拍手が起こっていた。
イベントが始まって1時間ほどたったころには、寝坊で遅れていたニワンゴの西村博之取締役が、足元はスリッパというラフな格好で登場。「モンハン出たじゃないですか。気づいたら別世界にいたんで。まあ原点ってこういう感じだよねってことで」と遅刻を言い訳すると、夏野取締役から「お前どういう立場か分かってんのか!」と厳しめ(?)に突っ込まれていた。
スタジオジブリで給料ゼロにも関わらず週6で修行中の川上会長は、給料の代わりに作ってもらったというジブリ制作の短編アニメを上映した。「もののけ姫」の戦闘シーンなどを手掛けたアニメーター大塚伸治さんによるもので、その名も「キュッキュの大冒険」。川上会長っぽいキャラが鍵盤っぽい場所を行ったり来たりする30秒ほどの映像に、観客からは笑いが。川上会長は「キュッキュ会長」といじられ、少し焦っている様子だった。
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