「ねとらぼ」だから「虎坊」に行きたい――編集長の無茶ぶりから始まった、謎と神秘の「虎坊」探訪記謎の感動(1/4 ページ)

それは例によって、編集長の無茶な一言から始まった。「九州に行くならさ、虎坊ってところに行ってきてよ」。ええと、行くのはいいけど、そもそも虎坊ってどこ?

» 2012年01月26日 18時02分 公開
[池谷勇人,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

時代は今「虎坊」なのだ

 2011年の末、僕は佐賀にいた。どこかで見たような書き出しだが、深夜バス「ライオンズエクスプレス」で東京へ帰る、まさにその10時間ほど前、とにかく僕は佐賀にいたのである。

画像 具体的には、このへんにいました

 いったい佐賀に何の用があったのか? 取材と言えば取材なのだが、ええと、どこから説明したらいいものか……。単刀直入に言ってしまうと、佐賀県にある「虎坊(とらぼう)」という土地に用があったのである。

advertisement

 そもそもの発端は、例によって加藤編集長の一言であった。

「そういえばさ、“虎坊”って知ってる?」

―― いや、お店か何かですか?

「佐賀県にね、あるんだよ、虎坊」

―― はあ。(なんかイヤな予感……)

advertisement

「でさ、ほら、うちって『ねとらぼ』じゃない。一度行ってみたいと思ってたんだよね、虎坊」

―― あの、それってもしかして……。

「はい、じゃあコレ持って、行ってきてね!」

そして渡されたのがコレである。

画像 ね!

 出てきたのは、ねとらぼの「ね」の文字。

advertisement

―― えーと、ひょっとして「ね」+「虎坊」で「ねとらぼう」とかやらせようと思ってますか?

「正解!」

 ……かくして僕は、「ね」の文字を持って、佐賀県にあるという「虎坊」を目指すことになったのであった。大丈夫かこのニュースサイト。

虎坊、意外にちっちゃかった

 さて、まずは下調べということで、地図で虎坊の場所を確認してみる。なにしろ僕も編集長から聞くまで「虎坊」なんて地名があることすら知らなかったのだ。Google先生に「佐賀 虎坊」で聞いてみると……出てきた出てきた。

画像 大きい地図で見ると、だいたい九州のここらへん

画像 「虎坊」、発見!

 どうやら目指す虎坊は、長崎本線の「牛津」駅から南へ2キロほど下ったところにあるらしい。福岡から牛津まではだいたい1時間ちょっとくらい。あくまで福岡取材のついでということなら、行くのはそんなに大変ではなさそうだ。

 ただ、場所は分かったものの、それ以上の情報はいくらネットを漁っても出てこなかった。というか、地図を見た時点で薄々気付いてはいたのだが――虎坊、ちっちゃくね!?

 住所を見ると、「佐賀県小城市芦刈町浜枝川虎坊」とある。えーと、僕はてっきり市町村レベルだと思ってたんですが、なんか虎坊、すっげえ後ろの方にあります。これ、ひょっとしてものすごく狭い地名なんじゃないだろうか。

画像 たぶん、このへん?

休日の牛津は静かだった

 結局、場所以外は何一つ分からないまま取材当日を迎えてしまった。まあ、最悪でもお巡りさんや地元の人に聞けばなんとかなるだろう――。そんな風に考えていた時期が私にもありました。

 結論から言うと、まあ、なんとかなったというか、そうでもなかったというか……。

画像 特急かもめ19号で一路、福岡から佐賀へ

画像 1時間後、無事に牛津駅に到着

 福岡を11時過ぎに出発し、牛津駅についたのはお昼を少し過ぎたころ。休日の昼間ということもあってか、駅前は閑散としており、周りに人の姿は見えない。いきなりタクシーで虎坊へ直行、という手もあったが、まずは地図の案内に従って、町役場方面へと歩いてみることにした。

画像 駅前にあった観光案内板。イラストを見るに、ナス、イチゴ、ブドウあたりが名産だろうか

画像 途中で見つけた交通安全人形。こ、怖い!

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/22/news019.jpg 瀬戸内海で漁をしていたら突然異変が…… 揚がってきた“取ってはいけない生物”に衝撃 「初めて見ました」と70万再生
  2. /nl/articles/2502/23/news024.jpg 女性「髪が邪魔なので切りたい」→スッキリさせると…… 「えぇぇぇぇぇ!?」別人級の大変身に仰天「何だか細く見えます」
  3. /nl/articles/2502/23/news030.jpg 長期滞在していた客が帰った部屋に入ったら…… オーナーが涙した“まさかの光景”が200万表示「うわ~!」「懐かしい」
  4. /nl/articles/2502/22/news086.jpg 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に
  5. /nl/articles/2502/20/news011.jpg 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  6. /nl/articles/2502/23/news008.jpg 娘「女子力高めのお弁当にして」→夜勤明けの父が作ったのは…… 見事な出来と目からウロコの“一工夫”に「参考になります!」
  7. /nl/articles/2502/23/news040.jpg 真っ赤な極小ビーズをひたすら丸く編んだら…… おなかが鳴りそうな便利グッズが450万再生「なんてこと」「すてき~!」
  8. /nl/articles/2502/23/news013.jpg 人間に捨てられ、傷だらけだったアロワナを保護して2年後…… とんでもない変化を遂げた姿に「正に波瀾万丈」
  9. /nl/articles/2502/23/news009.jpg 「もはや文化遺産」 ハードオフ店舗に入荷した“幻の激レア商品”に大騒然 「うそやん」「初めて見たわ」
  10. /nl/articles/2502/21/news053.jpg 「助けて。息子がこれで幼稚園に行くってきかない」→まさかのアイテムに母困惑 「行かせましょう!」「控えめに言って最高」と反響
先週の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  4. 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ~!!」
  5. “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  6. 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  7. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  8. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  9. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  10. 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議