カップヌードルやチキンラーメンも作れる カップヌードルミュージアムに行ってきた見てよし食べてよし! とことんリポート(2/4 ページ)

» 2012年03月30日 11時00分 公開
[鉢須祐子,ITmedia]
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 百福シアターを出ると、再現された安藤氏の研究小屋を見学することができる。当時、同氏の自宅の裏庭に建てられていたこの研究小屋で、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が誕生した。かなり細かいところまで再現されており、その精緻さに思わず見入ってしまった。鍋の中にはディスプレイが設置され、チキンラーメンを油で揚げている様子が映し出されている。ちなみに、小屋の外にある鶏小屋も再現されている。えさなどもしっかり作られているので、ぜひ見てみてほしい。

 この展示には「特別な設備がなくてもアイデアがあれば、ありふれた道具だけで世界的な発明を生み出すことができる」というメッセージが込められているそうだ。世界的な商品のスタートラインをここで実際に感じ取ってほしい。


画像 細部まで忠実に再現されている研究小屋
画像 チキンラーメン開発に使われた機材・食材たち



画像 油で麺を揚げている様子を再現映像で見ることができる。音がなんだかリアル
画像 鶏小屋のにわとりさんも再現


 同じフロアにはまだまだ見どころが満載だ。まずは「安藤百福ヒストリー」。およそ58メートルにわたって、同氏の生涯が壁面に描かれている。小さい子どもでも分かるように、低いところにイラストが描かれているのはすばらしい。同氏の人生バイオリズムの上がり下がりを視覚的に表したラインも描かれ、デザイン性が非常に高い。この工夫には本当に感動した。


画像 見やすいデザインで、文字ぎっしりの生涯年表ではないので疲れを感じず最後まで楽しめる
画像 文字だけでなく、イラストでも当時の安藤氏の状況が紹介されている。子どもの目線に合わせて壁の低い位置に描かれている。とても分かりやすい
画像 各所に、安藤氏の言葉が紹介されている。そのひとつひとつに励まされる


 「クリエイティブシンキングボックス」も実におもしろい。安藤氏が生涯持ち続けたクリエイティブシンキング(創造的思考)の原点である「まだ無いものを見つける」「なんでもヒントにする」「アイデアを育てる」「タテ・ヨコ・ナナメから見る」「常識にとらわれない」「あきらめない」という6つのキーワードに即したボックスが用意されており、各ボックスで自分の感覚を駆使しながら発明・発見のヒントを見つけ出していく。目の錯覚を利用した展示や、別角度から見ると意外な発見がある作品など、年齢問わず楽しめるものばかり。まさに体験型ミュージアムである。


画像 クリエイティブシンキングを体験せよ!
画像 言葉が胸に突き刺さりつつ……
画像 壁の穴から中を覗くと3つのカップヌードルが。でもこれ、実は……続きは現場で



画像 発明のヒントになったものを影絵で紹介している。イラストに触れると影絵が現れる
画像 白で統一されたカップヌードルのオブジェ
画像 実は、この中のどこかにuniqueという文字が隠されている。これはぜひ、実際に足を運んで探してみてほしい



画像 各時代を彩ってきた偉人たちと記念撮影をどうぞ
画像 安藤百福氏のきらびやかな像も撮影スポットになっている


 3階はラーメン作りができる体験コーナーだが、予約の時間がまだなので、先に4階へ。このフロアには、3歳以上小学生以下(身長90センチ以上)の子どもが遊べる「カップヌードルパーク」がある。カップヌードルの製造工程に沿って作られた遊具となっていて、自分が麺になり、製麺から出荷までを遊びながら体験できるアスレチックだ。


画像 私もやってみたかった……!
画像 「麺」たちの入り口はこちら


 味覚を思い切り楽しみたいという人は、同じく4階にある「NOODLES BAZAARワールド麺ロード」に立ち寄ってほしい。生前、安藤氏は麺の源流を探るべく、世界を旅したそうだ。そこで出会った麺料理8種類(イタリア、カザフスタン、中国、韓国、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシアの料理)を味わえる。アジアの雰囲気漂うにぎやかな場所だ。メニューはすべてハーフサイズとなっているため、複数の麺料理を食べ比べることも可能だ。麺だけでなく、各国ならではの飲料も注文できる。

 このフロアには海に面したテラスがある。暖かく晴れた日には、行き交う船を眺めるのも乙な過ごし方だろう。


画像 アジアを旅行中に立ち寄った街角、といった雰囲気
画像 ほんのり甘いココナッツミルクベースのスープに香辛料をふんだんに使ったカレー味



画像 羊の肉を使った、中央アジアの伝統料理。オイスターソースが隠し味になっている
画像 甘みのあるケチャップマニスで味付けされた、暑い国ならではのパンチが効いた味


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