「もう猫カフェじゃ満足できない」だと? ならば「爬虫類カフェ」へ行こうじゃないか

最先端の生き物愛好家が集まるという、爬虫類カフェ「横浜亜熱帯茶館」でトカゲやヘビたちと一緒にゆっくりしてきた。

» 2012年04月10日 09時29分 公開
[たろちん,ITmedia]
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 爬虫類と聞くとどんな印象を持つだろうか。トカゲやヘビ。僕の中ではグロテスクで怖い生き物というイメージだった。そんな思いをねとらぼの編集さんに伝えると、「じゃあ爬虫類カフェに行こう!」と言われた。という訳で、ねとらぼ編集さんの日本語理解力に不安を感じつつ、「横浜亜熱帯茶館」を訪れました。

画像 「横浜亜熱帯茶館」の入り口

画像 店内は緑も多く広々としていてくつろげる

 京急日ノ出町駅から徒歩5分。お店のドアを開けると壁一面に大小さまざまな水槽が並んでいる。大きなトカゲやヘビから、小型のイモリまで17種50匹の爬虫類がいる。せかせかと水の中を泳いでいるものもいれば、何十分もじっとして動かないものもいて、それぞれが思い思いに暮らしている。

 店長は「いつか自分の好きなものを集めたカフェを開きたかった」と語る長野睦さん。前例がないお店のため営業許可を得るまでには苦労したが、数年にわたる準備や資格取得を経て、昨年7月に大好きな爬虫類と中国茶を集めた「横浜亜熱帯茶館」をオープンした。珍しい営業形態は開店当初からメディアにも注目され、爬虫類好きの人を中心に反響を呼んでいる。

画像 入り口ではアルゼンチンレッドテグーさんがペロペロしながらお出迎え

画像 1匹1匹に声をかけ、わが子のように愛情を注ぐ長野さん

 お客さんはやはり爬虫類好きが中心だが、その中でも「爬虫類は好きだけど、自分で飼育するのはちょっと……」という若い女性が多いそうだ。確かに、生きた昆虫やネズミを餌とするのは女性ならずとも抵抗があるだろうし、家族の理解も得られにくい。ところが、爬虫類のほうが実は犬や猫より飼いやすい、と長野さんは言う。

「種類にもよりますが、餌は数日から1週間に一度あげれば大丈夫なんです。鳴き声や匂いの問題も少ないですし、飼育スペースもほとんどとりません。湿度と温度さえしっかり管理していれば、飼育は意外と楽なんです」

画像 ヘビはとぐろを巻いた状態で2つ分程度のスペースがあれば飼育可能だそう

画像 いつも腹ペコだというギアナカイマントカゲさん

 爬虫類の飼育って難しいと思っていたのに意外な事実。でも、ヘビとかってやっぱり危険な感じがして怖いんですけど……?

「ヘビってむしろすごく臆病な生き物なので、こちらが脅かすようなアクションをしなければ大丈夫ですよ。ここにいる子たちは卵から人間の手で育てられているので、人間を怖がるようなこともないんです」

 そう言って水槽からヘビを取り出す長野さん。さすがに生ヘビにはちょっとビビりましたが、当のヘビは長野さんの腕の周りをじゃれるようにくねくねと動いていました。なるほど、確かに不思議な愛嬌があるかもしれない。

画像 鮮やかな白がマニア心をくすぐるコーンスネーク ブリザードさん

 そうやって見てみると爬虫類には他の生き物にない魅力がある。姿形も独特で、デザイナーなどにもファンが多いそうだ。このお店の売りであるリクガメとのふれあいコーナーにもお邪魔させてもらったが、床をよちよち歩き回るリクガメは目もクリっとしていてすごくかわいらしい。あと、意外に動きも速いです。ウサギとレースして実力で勝つんじゃないかってくらいやる気に満ちている。

画像 朝の入浴を終えて気分よく歩き回るヒョウモンリクガメさん

画像 ずっと窓の外を眺めていたフトアゴヒゲトカゲさん。哲学的な思索に耽っているのかもしれません

画像 焼きたてが嬉しい米粉の手作りケーキとクッキー

 「マイペースでせかせかしていないのでボーっと見てて飽きない」ところが爬虫類の魅力だと語る長野さん。予定や時間に追われるのが何より苦手な僕にとって、彼らはとても気が合う存在なのかもしれない。今度、忙しい世間に疲れた時は「横浜亜熱帯茶館」に来て、爬虫類たちとボーっと過ごしてみようと思う。

画像 店内を彩るかわいいイラストは、爬虫類好きの知人であるツク之助さんが描いたもの

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