3〜4カ月の長期保存も 野菜や果物を長持ちさせる鮮度保持フィルム

鮮度保持フィルム「オーラパック」はほうれん草などの葉物野菜を2〜3日長くもたせることができ、長期保存では柿を密封包装すると3〜4カ月保てる。

» 2012年10月30日 08時53分 公開
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 ベルグリーンワイズは、分子活性による蒸散抑制効果や過剰呼吸抑制効果を利用し野菜の鮮度を高く保つことを可能にする鮮度保持フィルム「オーラパック」を開発しました。

大きく特徴が3つあります。1つ目は、野菜は90%以上、水で出来ています。水分が抜けなければシャキシャキ感があって鮮度が保たれます。このフィルムに包むと水分が抜けにくいです。2つ目は呼吸のコントロール効果です。野菜も人間と同じように酸素を吸って二酸化炭素を出しています。快適な環境に入れば入る程呼吸が安定して行え、野菜が痛みにくいです。袋の中の快適な環境を作り出すことができます。3つ目は防曇性があり、水滴がつきにくいです。これは先ほどお話した通り、野菜の水分が抜けなければ、フィルムに水滴がつきにくいのです。

以前まではフィルムに穴を開けるなどの対策がとられていましたが、オーラパックは特殊な加工を行うことにより野菜に働きかけ、野菜の水分を逃げにくくしています。

特にスーパーは昨年の震災以降、夏場は店舗の温度設定が25度から28度上がりました。3度上がると野菜はとてもいたみやすくなります。いままで裸で売っていたものも、夏場だけは特にこの鮮度フィルム包装をして展示することで棚持ちが長くなります。廃棄ロスが大幅に軽減されますので、小売店の方にも使って頂いています。

 ほうれん草などの葉物野菜は2〜3日長くもたせることが可能です。長期保存では柿を密封包装すると3〜4カ月保ち、11月に採れた柿を4月に食べるという出荷調整に活用することも可能です。

高付加価値なフルーツなどを海外に輸出するためにも必要となります。船で運ぶとアジアで早くても2週間、ヨーロッパになると3〜4週間掛かります。どうしても傷みやすいです。ですから、鮮度保持包装をすることで、船で低コストで輸出することが可能です。

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