「昆虫交尾図鑑」問題、写真に類似するという理由だけで著作権侵害にならないと出版社反論 ※追記あり
対立へ。
飛鳥新社から発売された「昆虫交尾図鑑」にトレース疑惑が持ち上がっている。イラストの構図と同じ写真がいくつかあるとネットで指摘されたのだ。
表紙にも描かれているマレーコーカサスオオカブトムシのイラストと似ているとして挙げられたのがkabukabuの写真。確かに似ている。撮影者の築地琢郎(@mushinavi)さんも作者に警告。出版社へは著作権侵害であると指摘していた。それに対し作者の長谷川笙子(@Hasepikon)さんは「トレースではない」とコメントしていた。
その後、築地さんの元に長谷川さんから謝罪メールが来たと報告(本人かどうかは不明)。「写真を見て描いた」と認め、さらに「印税その他、一切の権利も放棄するつもり」であり、「写真を使わせていただいた方に全額お支払いする」と送ってきたという。
築地さんはそれを受けて出版社からの連絡を待っていたが12月10日、飛鳥新社は自社サイトに「『昆虫交尾図鑑』について」とお知らせを掲載。「書籍中のイラストは著作権を侵害するものではない」と結論づけた。
「昆虫の姿をリアルに描いた場合に、写真における昆虫の特徴と類似するのは当然であり、また昆虫の交尾の姿に個性的体位がないのは自明であり、したがって、本件イラストが写真に類似するという理由だけで著作権侵害とならないこともまた明らかです」と、トレース疑惑については「理由のない中傷」として即刻やめるよう訴えている。なお、作者からのコメントも掲載しており、自身の見解と対応については後日改めて説明するとしている。
築地さんへ送ったとされる長谷川さんのメールとは異なる対応となったこともあり、今後は弁護士を交えて著作権侵害にあたるのかを協議することになりそうだ。
12月29日追記
長谷川さんは28日、自身のTwitterで「飛鳥新社の見解とは別に、1人のクリエイターとして」の見解を発表した。既存の写真を参考に絵を描いたことを認めるとともに、「撮影者の方々の苦労やお気持ちを想像する力に欠けていました」として謝罪している。「法律的にどうであれ、クリエイターとして真摯(しんし)な態度ではなかったと思います」
昆虫交尾図鑑に関する自身の収益は放棄し、然るべき相手に使用料として支払い、受け取りを拒否された場合は昆虫に関する協会などに寄付するとしている。
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