カッパのミイラにジャッカロープ! オカルト・UMA好きにはたまらない珍スポット「山口敏太郎の妖怪博物館」に行ってきた(2/2 ページ)
怖〜い展示も……
妖怪やUMAはうさんくささも含めて楽しめる展示だったが、思わず背筋がゾクッとしてしまうような展示もあった。それが、黒い布で隠された「呪い面」。テレビ番組「奇跡体験! アンビリバボー」(フジテレビ)で紹介されて一時話題になった面で、このお面をかぶった人は次々に身内が亡くなったり、仕事を失ったりと、不幸になってしまったそうだ。現在は京都のお寺で供養されており、写真での展示となっている。
黒い布をめくると、映画「13日の金曜日」のジェイソンのお面にも似たお面の写真があった。なんとも不気味で、筆者はその晩、シャンプー中にこのお面の顔を思い出してしまい、怖くて目が開けられなかった……。「見るのは自己責任で」という内容の注意書きがあるので、勇気のある方だけ布をめくって見てほしい。ちなみに、最近現物を見に行った野中さんによると「だいぶ優しい顔に変わっていました」とのこと。
このように、なかなかお目にかかれない怪しい品々が見られる妖怪博物館。妖怪マニアはもちろん、親子で来て妖怪について学んでもらいたいとスタッフは語る。妖怪を通じて親子のふれあいの場になれば、と。「最近の子どもは妖怪について知らない子が多いので、妖怪を知っている世代の親御さんと一緒だとますます楽しめるはずです」。年内には妖怪グッズのガチャポンも追加される予定。親子で夢中になってしまいそうだ。
そして、運良く山口敏太郎さんがいるときに来た人は、山口さんのより詳しい解説付きで展示を見られるという。もちろん、通常の日もスタッフがついて展示の説明をしてくれる。スタッフの説明付きで展示を見て、質問にも答えてもらえる博物館は珍しい。狭い展示室ながら多数の展示品があり、得られる知識が多い点も魅力だ。
最後に、妖怪博物館の今後の目標を聞いてみた。
「今度は都心で新宿あたりに妖怪博物館の2号店を出したいですね。そして3号店は事務所がある千葉が良いですね。展示はまだ始まったばかりなので、とにかくいろいろチャレンジしてみたいです」と笑顔で語るスタッフさん。妖怪博物館の野望は大きいようだ。
お台場の新たな珍スポット「山口敏太郎の妖怪博物館」。お台場を訪れる際は、ほかの博物館では見られない怪しい品々を間近で見て楽しんでみてはいかがだろうか。
姫野ケイ:フリーライター・コラムニスト・作家。1987年9月7日生まれ。宮崎県宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社のアルバイトにて編集業務を学びつつ、ヴィジュアル系バンドの追っかけに明け暮れるバンギャル。2010年度南日本文学大賞最終ファイナリスト。現在はWebやスポーツ新聞にてコラム・小説を執筆中。
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