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» 2014年01月24日 08時00分 公開

24時間OKの納豆自販機もあるよ! 話題の「納豆食べ放題」レストランはネバネバ天国だった

納豆を愛してやまない人に送る、納豆まみれのリポートです。

[朝井麻由美,ねとらぼ]
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 納豆を愛してやまない人々の間で今、納豆専門店がジワジワと話題になっている。東京・池尻大橋にある「納豆工房・せんだい屋」。ここでは8種類の納豆が食べ放題なのだ。

 無類の納豆好きならば身に覚えがあるはずだ。どうしてもひきわりが食べたいのに近所のスーパーに置いてなくて、ひきわりを求めて奔走したこと。小粒を買ったつもりが家に帰ってよく見たら大粒でガッカリしたこと。納豆専門店というからには、そんな悲喜こもごもの納豆エピソードを持つ我々を温かい懐で迎え入れてくれるはず。

 さっそく現地へ向かい、件の「納豆食べ放題定食」(780円)を注文する。店長さんは「今までの最高記録は35個です。記録更新できるように頑張ってくださいね」と笑う。納豆35個、と聞いてもピンと来ないが、さしてカロリーが高いわけでも胸やけするわけでもない納豆。手の届く記録なのではないだろうか。

画像 メニューはこちら。「納豆タコライス」や「納豆しょうが焼丼」といった気になる料理も……

 出てきた納豆は、国産小粒、国産大粒、国産ひきわり、枝豆納豆(大粒)、ごま納豆(小粒)、わかめ納豆(小粒)、ひじき納豆(小粒)、きび納豆(小粒)。これにご飯、煮物、漬物、みそ汁がついてくる。

画像 一度に出てくる納豆は2種類ずつ。
画像 8種類の納豆を並べるとこのようになる。

 実際には、一度に2つずつ納豆をおかわりしていく方式で、お腹いっぱいになった時点で終了できる。必ずしも8種類すべて食べなければならないわけではない。ひきわりが好きならば、ひきわりだけ食べ続けることも可能だ。だが、せっかくならば全種類、そして願わくは個数は35個の記録を塗り替えたい。志は高くありたい。

画像 いざ

枝豆納豆

 まずは枝豆納豆から。大粒の豆をまず一粒、口へ運ぶ。普通の納豆よりもやや固く、しっかりと豆の味がする。クセがなく、粘りや匂いも少ないため、納豆が苦手な人でも食べやすそうだ。

画像 枝豆納豆(大粒)

国産小粒

 次は普通の国産小粒を食べてみる。これはごく普通の味に近いが、スーパーで売っている納豆よりも少し糸がフワフワで、大豆の味も強いかもしれない。「せんだい屋」は、豆の味を生かした納豆作りがウリなのだという。

画像 国産小粒
画像 糸がフワフワ

わかめ納豆

 3つ目は、わかめ納豆に挑戦してみる。納豆にわかめをトッピングしているわけではなく、大豆とわかめを一緒に発酵しているため、わかめも少し白っぽい。味自体は、わかめの主張はさほど強くはなく、豆に混ざってときどき感じるわかめのモニュっとした食感も違和感がない。豆自体は心なしか柔らかかった。水分が多い食材と一緒に発酵すると、少し柔らかくなる傾向にあるらしい。

画像 わかめ納豆(小粒)
画像 発酵により少し白くなっているわかめ

国産大粒

 意気込んで食べ始めたわりに、なんと4つ目にして胃袋が限界に近づきつつあった。ここで選んだのは国産大粒だったが、全種類制覇を目標とするならば、枝豆納豆然り、国産大粒然り、粒が大きめなものはもっと最初に持ってきたほうがいいかもしれない。大粒はとにかくお腹に溜まる感覚が強い。味自体は、国産小粒同様、やや大豆自体の味が濃厚だった。

画像 国産大粒

 聞けば、35個の記録を樹立した人は、水を10杯もおかわりし、2時間くらいかけて達成したのだという。“食べ放題の記録に挑む”を目的としてしまうと、ただただ辛いだけになってしまう可能性がある。ここは納豆好きのパラダイス。記録よりも記憶に残る納豆時間を過ごしたい。

ごま納豆

 気分を変えたい、と次に選んだのはごま納豆。ごまの食感がアクセントになりそうだ。思った通り、ひとかみするごとのプチプチとした歯触りが今までになかった食べ心地。こちらもごまの風味はあまり主張せず、納豆とよくなじんでいる。

画像 ごま納豆(小粒)

ひじき納豆

 ひじき納豆はわかめ納豆と比較的似ている。ひじきの水分で納豆がわずかに柔らかくなっていた。柔らかい納豆は食べやすくてありがたい。

画像 ひじき納豆(小粒)

きび納豆

 きび納豆、これもこの店ならではの変わり種納豆だ。きびと大豆を一緒に発酵して作られている。わかめ、ごま、ひじき納豆と比べると、ほんの少しだが豆が固かった。豆自体はいずれも国産小粒と同じものだが、ひじき納豆の直後に食べると差が顕著である。

画像 きび納豆(小粒)

ひきわり納豆

 最後はひきわり納豆。ひきわりも大豆の味を生かして仕上げられているため、濃厚で、ひきわりならではの風味も加わって、クリーミー。8種類すべてを食べきる場合は、ほかとは味が明らかに違うひきわり納豆を中間地点で選択するのもいいかもしれない。

画像 ひきわり納豆

 なんだか妙な達成感と、スポーツの後のような疲労感とともに、どうにか食べきることができ、納豆好きとしての面目は保てた。せっかくならば8種類制覇できるのが理想だが、制覇は決して楽ではない。もし選ぶとしたら、大粒派には国産大粒・枝豆納豆・きび納豆が、小粒やひきわり派には小粒納豆・ひきわり納豆・わかめ納豆・ひじき納豆がオススメ。また、今までに食べたことのない感覚を味わうならば、ごま納豆、きび納豆ははずせない。

 「せんだい屋」の楽しみ方は食べ放題だけではない。店内の販売棚にはあらゆるタイプの納豆に、納豆そばや納豆アイスが所狭しと並べてある。

画像 納豆ドーナツ
画像 納豆そば
画像 納豆アイス

 そして、“秘伝”と名の付いたすごそうな納豆まで発見。

画像 由緒正しそう

 そればかりか、店の外には納豆の自動販売機までもが用意され、24時間納豆を買える体制が整っている。納豆を愛するすべての者に手を差し伸べている「せんだい屋」。納豆界のサンクチュアリ、納豆好きのメシア、そして納豆の伝道師である。


画像画像 納豆の自動販売機

 1つ懸念をあげるとしたら、8種類もの納豆を口に運ぶ最中に糸がまとわりつき、食べ終わった後には全身から隠しきれない納豆臭さが……。全身が納豆臭くなることもいとわず食べ放題に挑めるか。真に納豆を愛しているかどうか、納豆好き達の愛が試されている。

朝井麻由美(@moyomoyomoyo)は、体当たり取材・イベント取材を得意とするフリーライター。一風変わったスポットに潜入&体験した記事は100本を超える。主に「週刊SPA!」や「DIME」などの男性誌で執筆するほか、「日刊サイゾー」ではB級スポットを巡る「散歩師・朝井がゆく!」を好評連載中。ゲームと雑貨とパズルが好き。コスプレするのもわりと好き。ウニとイチゴがあればだいたいご機嫌。


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