今年もキタアアアア!!! 心霊体験もなんのその「ニコニコホラー百物語」企画担当者が明かす「ニコ生でホラーが受ける理由」とは
3年目に突入した“ニコニコ夏のホラー祭り”、今年の見どころは?
今年もまたニコニコ生放送の人気企画「ニコニコホラー百物語」の季節がやってきた。2012年にスタートした夏のホラー特集も3年目に突入。今年は7月19日から9月7日までの51日間で、合計100本以上ものホラー作品を毎晩無料上映する(関連記事)。まさに現代の「百物語」だ。
ニコ生でホラー企画が受ける――。その出発点と言われているのが、2012年5月に放送した「『リング』シリーズ一挙放送」企画。このときは来場者数約36万、コメント数約65万にまで達し、当時としては異例の来場者数・コメント数を記録した。
「たまたまこれが受けたので、じゃあもっとやってみようよ、ということになった。ホラーって実はみんなで集まってワイワイ見るとすごく楽しいジャンルなんですよ。その絶妙な楽しさをネットで再現できたんじゃないかなと」(新実健一さん)
ニコニコとホラー企画はなぜ相性がいいのか? 「ニコニコホラー百物語2014」の企画担当者・新実健一さんに話を聞いた。
「これはひどいwww」な作品ほど喜ばれる?
魅力の1つはやはり「コメント」の存在だ。実際にニコ生でホラー作品を見ると、怖いシーンでは「ぎゃあああああ」、思わずツッコみたくなるようなシーンでは「ええええええ」といった弾幕が画面を埋め尽くす。映画を見ているというよりアトラクションのような感覚だ。1人では見るのが怖い作品でも、ニコ生なら大丈夫という人も多い。
「一番多いコメントは『えええええええええ』ですね。『ええええ』の意味はたぶん人それぞれだと思うんですけど、とにかく『ええええ』が多い映画は盛り上がります(笑)」(新実さん)
中でも人気があるのは、いわゆる「超B級」と言われる作品。それをよく表しているのが「ホラーでは『5』が『1』みたいなもの」という風潮だ。終了後のアンケートで、1は「とても良かった」、5は「良くなかった」だが、ホラーではなぜか5が多い作品ほど喜ばれるという逆転現象が起こっている。思わず「これはひどいwww」と書き込みたくなるような作品ほどニコニコでは喜ばれるというわけだ。
「ホラーは恐怖と笑いが紙一重。これ以上やったら笑いになっちゃうギリギリを攻めるから、少し見方を変えると一気にギャグになってしまう」(新実さん)
昨年上映した「くねくね」という作品は、終了後のアンケートで「5:良くなかった」が90%以上を占めたが、あまりにコメントが盛り上がったため後に「90%以上がアンケで5を押した恐怖」という触れ込みで再放送したほど。こういう楽しみ方ができるのはニコニコならではだろう。
「痙攣部」「コワすぎ!」――フリークを生み出した名作たち
ニコニコがきっかけで面白さが「発掘」された作品もある。昨年放送した「心霊写真部」シリーズは、なにかにつけて役者が激しく痙攣(けいれん)することから「痙攣部」とも呼ばれ、上映後のアンケートでは100作品中ダントツの高評価を獲得した(こちらは普通に「1」評価が多かった)。
6月に一挙放送した白石晃士監督の「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」もニコニコがきっかけで盛り上がった作品の1つ。視聴者から寄せられた怪奇映像をもとに、口裂け女や人食い河童といった伝承や都市伝説に体当たりでぶつかっていく、いわゆるモキュメンタリー(ドキュメンタリーの体をとったフィクション)シリーズだが、ディレクターが突然パンチで霊をぶん殴りはじめるなど、あまりに突っ込みどころだらけの内容がニコニコユーザーのツボに刺さり大人気となった。6月の一挙放送では、最新作の「コワすぎ! 史上最恐の劇場版」のみ有料で放送したが、このときは1000円のネットチケットが2000枚以上売れたそうだ。
「もともとDVDで展開されていたシリーズで、5月に劇場版が公開されたところ、ファンから『ニコニコで見たい』という嘆願が相次ぎ、急きょ放送することになりました。まだ劇場版がDVD化される前というタイミングもあって、興行的にもうまくいったケースですね。出演者や監督さんがバックステージパスで入って、リアルタイムでコメントしてくれたのも盛り上がりにつながったと思います」(新実さん)
今回の「ニコニコホラー百物語2014」では、8月18日から23日までを「白石晃士監督ウィーク」とし、「コワすぎ!」「カルト」などの白石監督作品を集中上映する予定。また「心霊写真部」も8月27日〜29日に特番が放送される予定だ。
「心霊スポットから定点生中継」では思わぬハプニングも
ニコニコのホラー企画と言えば「心霊スポットから定点生中継」などのオリジナル企画も欠かせない。
今年の見所は「日本初開催 オバケンゾンビキャンプに潜入レポート」。静岡県のキャンプ場を使ったイベントで、普通に生活できる“セーフエリア”と、ゾンビがうろつく“危険エリア”を行き来しながらミッションをこなし朝まで過ごすというもの。もともとは海外発祥のイベントで、今年になって日本にも上陸。メディアのカメラが入るのは今回の生中継が初だそうだ。
恒例の「心霊スポットからの定点生中継」ももちろん実施予定だ。昨年は生配信中、いくつか奇妙なことがあったと言う。
「『呪怨』の舞台になった家で『アイドルが1人かくれんぼをする』という企画をやった時のことなんですが、急に電気が消えたり、ロウソクの炎が揺れたりする、明らかに変な空気の部屋が1つあって、そこでかくれんぼをしてた時間だけ、タイムシフトが録画できていなかったんです……。これは今でも原因不明で、後でちゃんと事後報告も出しました」(新実さん)
また新実さん自身も、新宿にある有名な「霊が出るというカラオケボックス」から定点生中継を行ったりした。そのときも本番前に機材の電源が落ちるなど不思議なことがあったそうだ。
「去年心霊スポットに行きまくったせいか、かなしばりに遭ったり、悪夢を見るようになったりしました。あとロケの前日に、その場所で何かが起こる夢を見たり(笑)。でも逆にテンションが上がりましたよ、もっと行けるんじゃないかみたいな」
いずれは「ホラー界のマイケル・ムーアになりたい」と笑う新実さん。他に考えている企画を聞いたら、「自分が生放送でユーザーにありとあらゆる呪いをかけてもらう『呪ってみた』というのをやりたい」だそう。が、今のところ放送予定リストに入っていないところを見ると、残念ながら企画は通らなかったようだ。
最近ではテレビでホラー・心霊系の番組を見かけることがめっきり少なくなった。「夏と言えばホラー」の担い手は、テレビからネットへと移りつつあるのかもしれない。
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