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» 2015年02月05日 14時02分 公開

見渡す限りウニ! どーんとウニで覆われた“最強のウニパスタ”で至福に浸ってきた

「どのイタリアンのお店に行っても、パスタの上にのっているウニが少なくて物足りない」というシェフの不満から生まれたウニパスタは至福の逸品だった。

[朝井麻由美,ねとらぼ]

 ウニのパスタといえば、クリーム系のパスタの中でもぶっちぎりで王者の風格を放っている。オレンジ色の濃厚ソース、そして、高級品であるウニをパスタの上にのっけてしまった背徳感。王道の食べ方は寿司か刺身のはずが、温かいパスタの上にのせてしまって、どこかもったいないような、悪いことをしているような、そんな罪深さがウニのパスタにはある。

 ただ、一見非の打ちどころがないように思えるウニのパスタだが、私には長年どうしても許せないことが1つある。のっているウニが、少ないのだ。もちろん、パスタに絡まっているソースにもウニが使用されている(ことが多い)ため、「ウニ味」ではある。「ウニ味」もウニの派生形であるため、もちろんおいしい。だがこれは、あくまでも「ウニ味」であって、「ウニ」ではない。たとえるなら、かき氷のシロップが「イチゴ味」であり、決して「イチゴ」ではないのと同じように、「ウニ味」は断じて「ウニ」ではない。愛ゆえにだ、ウニへの愛ゆえに、許せないのだ(……ウニをさほど好きではない方々のことを若干置いてきぼりにしているかもしれないが、このままのテンションでもう少し続けたい)。

 さて、おそらく現状、この不満を解消できるくらいの“最強のウニパスタ”は、「ケンズカフェ東京」(東京・新宿御苑前)のものではないかと思う。なにしろ、シェフ自身が「どのイタリアンのお店に行っても、パスタの上にのっているウニが少なくて物足りない」と不満を抱いたところから生まれたメニューなのだ。どれくらいウニがふんだんに使われているかというと、これくらいだ。

見渡す限り、ウニ

 比較画像がこちら。

ウニの前になすすべない、というくらい敷き詰められている
顔と比べてみると、こんな感じ

 もともと、シェフの氏家健治さんが言うには、「いつか自分の店を持ったら、ウニが隙間なく敷き詰められたパスタを出そうと思っていた。ロマンです(笑)」。ロマンゆえに、「利益度外視だけど面白いからやっているだけ」と言い放つ。使っているのは1箱6000円もするミョウバン未使用のウニを、2箱だ……!

2箱のウニが! 全部パスタの上に! のるよ!

 ウニがパスタを覆い尽くしているところを、フォークで絡め取って口へ運ぶ。

 時折、パスタと絡めずに上にのっているウニだけを食べるというぜいたく行為を挟んだとて、ウニが足りなくなるような気配はない。至福。

 不思議といくら食べても飽きがこないのは、おそらくウニが舌の上でとろけるからだろう。口に入れた瞬間にスッとなくなる感覚がするため、もっと、もっといける、と気付いたら二口三口と食べ進めている。ウニ自体が、クリームの代わりになっているようだ。

ケンズカフェ東京 外観

 こちらの「ケンズカフェ東京」だが、現在、通常のカフェやレストランの営業は行っていない。「極上ウニのパスタ」が食べられるのは、20人以上の貸切予約のみ(最大人数35人まで)。8000円のコースを予約するとありつける。

 また、実はこのお店はもともと1つ3000円の絶品ガトーショコラのお店として有名でもある。焼き立て、または温めてから切ると、トロッとゆるゆるに溶けるガトーショコラもまた、シェフの“ロマン”により、最高級のチョコレートで作られている。こちらも貸切か、または店頭販売・配送で入手可能。

ガトーショコラ

 ウニといい、ガトーショコラといい、この世のすべてが、ありったけの夢が、そこにあった。

朝井麻由美(@moyomoyomoyo)。フリーライター・編集者・コラムニスト。ジャンルは、女子カルチャー/サブカルチャーなど。ROLa、日刊サイゾー、マイナビ、COLOR、ぐるなび、等コラム連載多数。一風変わったスポットに潜入&体験する体当たり取材が得意。近著に『ひとりっ子の頭ん中』(KADOKAWA中経出版)。構成書籍に『女子校ルール』(中経出版)。ゲーム音楽と人狼とコスプレが好き。


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