ぼ、ぼくもクマになる! 日本一の世間知らず、だけどしまむらには異常に詳しい「くまみこ」の雨宿まちを応援しよう:あのキャラに花束を
この素朴感ですよ!
ああ、憧れの。
あちこちで有名なこの画像、見たことある人は多いでしょう。
マンガ「くまみこ」の1ページ。なにがいいって、しまむらマスターって語呂もいいんだけど、この素朴感ですよ。やばくない? マジ顔地味中学生女子最高じゃない? ああ、彼女としまむらに行きたい。
「くまみこ」は、ドドドドドドドド田舎の話。電気は来ているけどガスはない、携帯の電波は当然届かない、橋が折れると外に出られないようなド田舎。しゃべるクマのナツと、クマと人間の共存を取り持つ儀式を行う巫術をもった娘巫女(ということになっているけどほんとかなあ)の少女まちの、スローすぎて世間ずれしまくった日々を描いた作品です。クマのナツはソニーのタブレットを使いこなしAmazonで買い物をするほどの情報通ですが、まちのほうはSuicaも知らない情弱です(なのに、なぜしまむらマスターなのかは、ほら、巫女だから)。
普段はナツと涼しい日々をすごしていま……かわいい! ぼ、ぼくもクマになる! 川遊びする! 素足!
舞台は東北地方です。まちの巫女衣装はアイヌ風。東北でも一部はアイヌ文化があったそうで、それを引き継いでいます。いやあ、女の子のアイヌ衣装って、なんてかわいいんでしょうね。比較的背が小さくダブダブな衣装なのもそそります。ナコルル世代なら土下座して崇めたくなるレベルですね。
こんなかわいらしい見た目なので、役場の人からはえらいおだてられて、アイドルにさせられたりもします。村の名物扱いです。いやいやいくら世間知らずの純朴な子とはいえそりゃないんでないの。でもかわいいからな……田舎の怖さを思い知らされます。このくらいの年代の子他にいないんだもん。
世間にそぐえない少女
彼女の世間ずれはほんまもん。たとえばご飯は薪を割って炊きます。でも電気来てるんだからと炊飯ジャーを、クマのナツがすすめます。それでもうまく炊飯ジャーを使えないまち。文明開化が訪れない。電化製品一切使えません。
ちょっと町に出たところにあるスーパーで働かされたこともあります。試食販売員です。とはいえなんせクマと奥地で暮らしている巫女さん。人前に出るのは大の苦手。さながら拷問。
彼女は確かにキュートですし、素朴ゆえの「ほうっておけない」魅力があります。みんなの孫とか娘みたいな感覚。巫女さんという特殊な職業もポイントが高く、そこをプッシュすれば売れる部分もあろう。
とはいえ彼女もお人形さんではありません。彼女には都会の高校に行きたいという強い意思があります。
クマのナツは、まちが都会にいくのに大反対。一方まちは意地でも都会に出たいと言い張ります。
ナツ 「長きにわたる山育ちで田舎コンプレックスを抱え 気が引けてロクに町に服も買いに行けず 加えて極度の機械オンチだ 未だにかまどで米を炊いて」
まち 「もう嫌なの こんななんの変哲もない限界集落……電波は届かない電車は来ない人がいない猿しかいない店がない開いてないコンビニが24時間やってないアスファルトがない標識がない電灯がない村人が仲良くないイベントがない地域振興やる気ない。そんなこの村が嫌なの」
まちのセリフは、日本の田舎の真実をかなり鋭くついている。思春期の少女からみたら、停滞した田舎は狭苦しく、もう外に出られないのではないかという閉塞感は、尋常じゃない。まちには「出て行く能力はない」のに「出て行きたい」。もっともな感情です。
ところが彼女の「田舎コンプレックス」は尋常じゃない。センダイに行くと「田舎娘だって石投げられる」と信じて疑わず、行くのをためらいます。それは勘違いだからすぐわかるよ……。ただ、ステップを踏まずに都会に放り込まれてしまうと、恐怖心にまけてしまってトラウマ化することも、あるんじゃないかなあ?
人間はどこに住むのが幸せなんだろう? 本当に都会に行くことは、必要なんだろうか。
おめでとう! おめでとうまち!
そんなまちがですね。ついに! 携帯電話を手に入れます! 電波つながらないけど!
ガラケーです。彼女は「けいたいでんわ」を手に入れたというのがもう、うれしくて仕方ない。日がな一日携帯電話を持って、時に着メロを変えてみたりしながら、ニヤニヤウフフと楽しんでいます。時折、クマのナツに抱き上げられて、電波拾いをしてみます。つながらなくてもちょっと拾えたら、都会とつながった気持ちになれて、その日一日は幸せ。
クマのナツとすごす、人間のまち。この二人暮らしはとてもいびつ。けれど幼い時から一緒に過ごし、毎日のようにナツの毛をとかしてきました。今はナツが成長期の少女まちの保護者代わりにであり、クマであるナツの世間的保護者はまちです。この2人の関係は「親子」とかの言葉は付きません。理屈でも説明できません。「家族」というよりももっと曖昧。そして曖昧だからこそうまれる、不思議で強い絆です。
ケータイが壊れたかと思ったら単に電池カバーがはずれていただけのシーン。ただそれだけで、2人(1人と1頭)幸せなのです。
きっと、ナツとまちの絆は誰にも壊せない。いずれナツから離れないといけないのかもしれない。でも離れなくてもいい関係も、あるんじゃないかなあ。大自然だからね。学校より学ぶものは多いかもしれないよ。巫女として一生送るのも悪くないかもしれないよ。
……でもやっぱ高校は行って、最低限の情報は知っておいたほうがいい。せめて地元の高校に行こうね。ああ、どうしても読んでいて気持ちが「娘を見つめるパパ」になってしまう!
(たまごまご)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「全てが完璧」 無印良品の“1990円バッグ”に称賛続出 「やっぱりこれ」「文句なし」「使い勝手抜群」
福袋に入ってた“定価3万円”の高級魚を大事に育てたら…… 「やりやがったな」涙する結果に「すごい」「ほんと感動」
普通のクリップを2つつなげるだけで…… あると助かる“便利グッズ”に大変身 「マジで!」「素晴らしいアイデア」【海外】
「全色買いしてしまった」 ユニクロ“新作2990円ベルト”に称賛続出 「これは買い」「1万円以上に見える」
捨てるしかないトイレットペーパーの芯をそのまま通すだけで…… 目からウロコの簡単ライフハックに「天才!」「素晴らしいアイデア」【海外】
パパに抱っこされる娘→30年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に驚き「私もお父さんが恋しくなった」【海外】
6年間外につながれひとりで取り残されていたワンコ、あれから半年後…… 別犬のような姿に「嬉しすぎて泣きそう」「只々感動です」
「これでいいんだよ」 ユニクロ新作“2990円バッグ”に高評価続出 「こんなの待ってた」「多用しそう」
ホテルで使ったタオル、どこに置く? ホテル従業員が「こうしてもらえると助かる」とアドバイス【“ホテル従業員の本音”記事3選】
20代で貯蓄1000万円、30歳女性ミニマリストの部屋をのぞくと…… “驚きの光景”に「家具数違いすぎて笑った」「憧れます」
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
- ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
- ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
- 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
- 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
- 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
- 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
- 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
- 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
- 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
- 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
- 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
- “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に