サイコホラーだこれェ! 「がっこうぐらし!」がゆるふわ学園モノだと思っていた時期が私にもありました【PR】:あのキャラに花束を
ここには夢がちゃんとある?
学校は楽しい場所だから
学校で暮らすのを目的とした「学園生活部」。
タイプの異なる4人の部員が明るく楽しく学校で過ごしている。それがアニメ放映中のマンガ「がっこうぐらし!」です。
かわいい女の子がいっぱいのふわふわ作品だね!
特に目を惹くのは、右上の丈槍由紀ことゆき。ピンクの髪の毛に帽子が似合う。学校をこよなく愛しており、クラス中の友人と親しくしている、笑顔いっぱいのみんなのムードメーカー。毎日を楽しく、学校で過ごしています。
学校には誰にもいない、ということを除けば。
ちょっとちょっと、ゆきは一体何を見ているんだ!? 学校の周囲にいるのは、変わり果てたかつてのクラスメイトたち。生き残った友人たちと住んでいる「学園生活部」の生活圏内以外の場所は、荒廃してボロボロに。
ゆきはそれでも、「今までどおり事件は何も起きていなくて学校は平和」だと思い続け、虚空に語りかけます。
世界はこんなにも残酷だから
どうやら日本の広範囲で、この現象は起こっている。噛まれれば“かれら”と同類になる。あるいは大勢に襲われて死ぬ。
「助かる」あてが全く見つからない。そもそも「助かる」ってなに? この学校を出ること? 外に出ても“かれら”だらけで、帰る場所なんてないよ。行くあてなんてないよ。
みんな気丈に振舞っているけれども、限界です。高校生の女の子、楽観的になれなんてほうが無理。みんなのまとめ役の若狭悠里ことりーさんと、戦闘部隊の恵飛須沢胡桃ことくるみは、精神的にパンク寸前です。
ただ暮らすのは疲れてしまう。そこで作ったのが、学園生活部。部活の合宿ということにしちゃおうと、りーさんと、顧問となる佐倉慈ことめぐねえが考案しました。
つまり「ごっこ」。ここはまだ学校として機能している場所。規則正しい生活を送って心の平穏を保とう。私たちは、部活中。だから大丈夫。大丈夫。
学園生活部は、今日も元気です
みんな心が潰されてジエンドだった可能性は大でした。しかし心にフタをした(理由や病状は不明)ゆきは、事件が起こった現実が見えなくなり「学校生活楽しくすごそ!」と言うようになった。彼女の明るさが、奇しくも生存者たちの心の支えになります(詳しくは4巻のめぐねえの部活動日誌を読もう)。
ゆきは天真爛漫。いつも明るく、元気です。学校大好き。みんなのこと大好き。毎日楽しい!
りーさんやくるみにしてみたら、「楽しい!」なんてまかり間違っても言えません。ゆきがおかしいのは分かっている。ただ彼女に合わせていけば、楽しい日々を送っていることにできる。毎日学校生活を送っていた、あの戻ってこない日々を今までどおり送るふりができる。
いいじゃん。ゆきにあわせましょうよ。それで少しでも平穏が得られるのなら。ただし、ゆきの身は、私たちが守る。
この思考自体に大きなズレがあること、分かっていますとも。正しいか否かの問題じゃない、そうするしかない。
直樹美紀ことみーくん。途中合流したショートカットの後輩。ゆきの精神にしがみついているような学園生活部を、外から来たみーくんは疑問の目で見ています。
ゆきの心の病みに頼っているなんて、あんまりじゃないか。とはいえゆきの心を治した時どうなるんだろう、みんな追い詰められた日々に潰され、心の安定をあっという間に失ってしまうんじゃないだろうか。自分がそうなりかけたように。
みんなを救う最後の砦、ゆき
ゆきのいるシーンは、本当に和みます。彼女のペースに合わせてさえいれば、とりあえず生存者同士のいさかいは抑えられる。離婚寸前の夫婦が、自分たちの赤ん坊を見て心を落ち着けるかのごとき行動です。
リフレーミングという言葉があります。物事の枠組みを外し、別の枠組みで見直すことです。「助けが来ないかもしれない生活を送る意味なんて無い」という思考の型を「たくさんある時間の中でいっぱいみんなで楽しめたらステキなことだ」と変える。これがゆきの力。
おっと、大事なことをいい忘れていました。
ゆきはかわいいです!
「やだこの子何言ってるの、何見てるの、怖い!」。そのとおりです。怖いですよ。
「がっこうぐらし!」はサバイバルホラーというよりも、サイコホラーです。ゆきの妄想に依存して暮らすことで日々が成立している。いつプツッと糸が切れるかも分からない。いつ悪化するか、突然治るか分からない、フラッシュバックでパニックを起こす少女に依存する生活は本当に危うい。
ゆきは自分のことを「頭が悪いから」と言います。難しい話は理解できない。なんとなく、何かでみんなが悩んで限界なのは分かる。でも、きっとそれは、みんながわたしをかばってくれているからだろう。
せめて何かしたい。だから、笑顔でいよう。
明るくみんなを勇気づけたいという優しさ。みんながゆきの明るさに頼っている部分はあるけど、なによりゆき自身が、みんなを励まそうと、がんばっている。
こんな健気な子、幸せにならないとだめだよ……!
でもね。“かれら”が滅んで住んでいる地域が平和になったら、幸せなのかな。ゆきの精神状態が治ったら幸せって言えるのかな。
現実社会では、学校や社会生活の中で、多くの人がストレスと戦っています。りーさんやくるみの戦いと同じ。一生懸命働いている、学んでいるって、すごいことだ。だからこそ、読者側もゆきの明るさに身を任せてしまっても、いいと思うのです。その分彼女の、本当の幸せを祈りたいな、って。
(たまごまご)
夏だからこそ読みたいホラー漫画
暑い夏にはホラー漫画がぴったり。「がっこうぐらし!」でぞくっとした後は、電子書籍配信サイト・コミックシーモアで他のホラー・ゾンビ漫画もチェックしてみませんか?
提供:エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ 編集部/掲載内容有効期限:2015年8月30日
関連記事
あのキャラに花束を:すいません師匠って呼んでいいですか 男が惚れる漢、5つのポイントを「俺物語!!」の剛田猛男に学べ!【PR】
全力で 生きる猛男に 男惚れあのキャラに花束を:ぼ、ぼくもクマになる! 日本一の世間知らず、だけどしまむらには異常に詳しい「くまみこ」の雨宿まちを応援しよう
この素朴感ですよ!あのキャラに花束を:低音は笑顔(とメガネと黒スト)から 「響け!ユーフォニアム」の田中あすか先輩とジョイナス!
彼女いつもモデル立ちです。腰が特に。あのキャラに花束を:照れ屋でギークガールな君のベースが聞きたいよ 「SHOW BY ROCK!!」のレトリーにキュン!
内気な、金髪褐色ツインテール眼鏡っ娘とか、最高だろう……。あのキャラに花束を:あの日見た駄菓子の名前をぼくはもう知ってる 「だがしかし」枝垂ほたるちゃんが好きっ!
忘れない夏の日と、たわわな胸。あのキャラに花束を:これは発明である アニメ「ダンまち」このヘスティア様のひもがすごい!
アニメ本編より「例の紐」の話題でもちきり。あのキャラに花束を:「がんばるぞい」だけじゃないんだぜ 童顔キュートな情熱家、「NEW GAME!」涼風青葉ちゃんは今日もお仕事がんばるぞい!【PR】
働くお嬢さんは好きですか?あのキャラに花束を:守りたい、9歳の君のこと 「夜ノヤッターマン」ロリンジョことレパード様にひれ伏せ!
あなたの行くところなら、どこまででも。あのキャラに花束を:OK、真っ先にぶった斬ってくれ! 人の頭を叩き割る実戦刀 「刀剣乱舞」同田貫正国に男惚れ
これ少年漫画のノリだー!あのキャラに花束を:もうこいつがヒロインでいいよ! 話題沸騰「アイドルマスターシンデレラガールズ」武内Pが人気な理由
仏頂面三白眼の無口なプロデューサーが、男女ファンの心をわし掴み中。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
夏に向けてトリミングしたワンコ、飼い主が迎えに行ったら…… 注文ミスが生んだ“予想外の姿”が180万表示 「もっと見たい」「じわじわくる」
青い毛糸で輪っかをひたすら編み、つなぎ合わせると…… 予想もつかなかった完成品が195万再生「これはヤバい」「なんてアイデアなの」【海外】
Vtuberの死去を所属事務所が発表 「詳細については控えさせていただきます」
紙コップに“ひも”をクルクル巻くだけで…… 1000万再生された“驚きのアイデア”に「これは思い付かなかった」【海外】
万博会場に3DSを持って行ったら…… 300万表示の“目を疑う現象”に動揺広がる 「信じられない!」「今令和やぞ」
ケガして動けないエビのため半年間、口元にエサを運んで介護したら…… 「びっくり」「不思議」まったく予想外の変貌に大反響
「復活キター!」 マクドナルド、“仲良しな二人”の復活を予告 意外な組み合わせに「仲悪いと思ってた」「また帰ってきたか、、、」
釣り人が捨てたフグを保護 → ありえない量のエビを与えたら…… 「大笑いしてしまいました」と反響を呼んだ姿から1年後……保護主に話を聞いた
足の悪い母のため、庭に作った小道→100均アイテムで雰囲気ガラリ 天才アイデアに「すごい!」「真似します」
- 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
- 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
- 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
- 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
- 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
- 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
- マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
- 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
- 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
- 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
- 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】