夏休みの風物詩「ラジオ体操」が消える!?  急加速する子どもたちのラジオ体操離れ

夏休みの風物詩「ラジオ体操」が小学校から消えてるそう……。

» 2015年07月22日 08時30分 公開
[日本気象協会 tenki.jp(http://www.tenki.jp/)]
Tenki.jp

 「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動から!」のかけ声を聞けば自然と体が動き出す……。大人なら誰もが知るラジオ体操第一のフレーズです。

 小学生の頃は毎朝早起きをして、カードを首にぶら下げ、校庭や公園でラジオ体操をやったものです。

 子どもの頃は「眠いし、いやだな」と思っていたものの、夏休みの終わりにスタンプがいっぱいになったカードを見つめ、達成感に浸っていたという方も多いのでは? そんな夏休みのラジオ体操が小学校から消えてるそう……。

 現代のラジオ体操事情とは?

ちょっと恥ずかしいこのポーズも、見られなくなるかも……

ラジオ体操の始まり

 その名の通り、まだテレビが普及していないラジオの時代に生まれたラジオ体操。発祥は、NHKラジオで1928年に初めてラジオ体操が放送されたことによりますが、ラジオ体操を発案したのは、逓信省簡易保険局、現在のかんぽ生命にあたる組織。日本人の体格向上のため、老若男女を問わず、誰でも簡単にできる体操を発案したのです。

 また、1928年というと昭和3年。昭和天皇の即位大礼を記念し「国民保健体操」という名称も制定されました。そして、夏休みにラジオ体操が普及したのは、1930年のこと。東京・神田にあった万世橋署の児童係巡査が「子どもたちに夏休みでも規則正しい生活を」との思いで始めたのがきっかけです。

夏休みのラジオ体操が消える!?

 1930年以来、全国各地の学校で夏休みにラジオ体操を行うという習慣が広まり、子どもたちは眠い目をこすりながら、近くの学校や公園に集合し、カードのスタンプを集めて、最終日には皆勤賞の賞品をもらったものです。そんな夏休みの風物詩とも言えるラジオ体操を、最近は行っていないエリアも多いそうなのです。

 最近のラジオ体操は学校が運営するのではなく、地域の子ども会などが主体となって動いているところが多いよう。その地域の保護者の頑張り次第であるものの、共働きが多くなった最近の家庭においては、かなりの負担になってしまいます。

 また、早朝の騒音になるとも言われ、大々的にラジオ体操を流すことができない地域もあるようです。さらに、昔は夏休みの期間中毎日だったのが規模も縮小され、夏休み最初か最後の一週間に限定されているらしいのです。これは何とも寂しい限り……。

侮れないラジオ体操の効果

 今では子どもたちから離れてしまっているラジオ体操ですが、実は、様々な効果が期待できるメリットも多くあるのです。夏休み中の子どもたちといったら、放っておけばダラダラとした朝を過ごす子も多いでしょう。ラジオ体操があったおかげで、休みの期間でも規則正しい生活を送ることができるという両親としても安心な一面がありました。

 もちろん、体操ですから体によいことは大前提。わずか3分程度のラジオ体操ですが、なめてはいけません。ラジオ体操をきちんとやると全身運動になり、非常に効果的と言われています。有酸素運動からストレッチまで、様々な効果を秘めたラジオ体操。毎日続けていくことで血流改善、肩こり解消など期待できるとも言われています。簡単な体操だからと侮ることはできませんね。

いまや、大人に人気のラジオ体操

 子どもたちにとっては、ラジオ体操はなじみの薄いものとなってきていますが、大人の間ではラジオ体操にあらためて注目が集まっているのです。

 3年前に整形外科医・医学博士である中村格子先生の著書「実はスゴイ! 大人のラジオ体操」が大ヒット! 各メディアで取り上げられ話題となりました。このことが、あらためてラジオ体操の効果が見直されたきっかけに。

 大人なら誰もができるラジオ体操。子どもの頃はいやいややっていたものの、今となれば運動不足の体にはとっても効果のあるものと関心を抱く人も多いことでしょう。

 昔は当たり前だった夏休みのラジオ体操。時代背景が変わり、今の子どもたちにとってはラジオ体操をする機会が減ってきたようです。

 今の時代では難しいことが多いかもしれませんが、ラジオ体操の意味・効果を知ることで、もう一度見直すきっかけとなればよいですね。

あわせてチェックしたい

Copyright (C) 日本気象協会 All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた