再演舞台「ダンガンロンパ」制作発表、本郷奏多「作品を好きな人が絶対に嫌いにならない」
南海キャンディーズ・しずちゃんのドハマリ大神さくらだけでもすでに成功の予感。
スパイク・チュンソフトの人気ゲーム「ダンガンロンパ」シリーズの舞台再上演として話題の「ダンガンロンパ THE STAGE〜希望の学園と絶望の高校生〜2016」。その制作発表会が2月26日に都内で開催されました。再演は、6月16日の東京公演を皮切りに、7月16日まで東京、名古屋、大阪、神奈川の4都市を回るツアーです。
超高校級のエリートたちが閉鎖環境で殺し合い、殺人が起こる度に学級裁判で犯人を決めていく世界観が人気の同作。2014年には本郷奏多さん主演で舞台化、翌2015年にも舞台「スーパーダンガンロンパ 2 THE STAGE〜さよなら絶望学園〜」(主演:横浜流星さん)が開催され、再舞台化が発表されていました(関連記事)。再演の公演日程は以下の通りです。
- 東京公演(Zeppブルーシアター六本木) 6月16日〜6月26日
- 名古屋公演(東海市芸術劇場) 7月1日〜7月2日
- 大阪公演(サンケイホールブリーゼ) 7月7日〜7月10日
- 神奈川公演(横浜・関内ホール) 7月14日〜7月16日
再演に当たってキャストは一部変更。主演の本郷さん演じる“超高校級の幸運”苗木誠や、“超高校級の???”霧切響子(岡本玲さん)、“超高校級のギャル”江ノ島盾子(神田沙也加さん)など初演キャストに加え、新たに、南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代さん)と俳優の中村優一さんがそれぞれ“超高校級の格闘家”大神さくら役、“超高校級の御曹司”十神白夜役で出演することが発表されています(関連記事)。この日は、一般公募していた“超高校生級のアイドル”舞園さやか役に元アイドリング!!!の後藤郁さんが選ばれたことが発表されました。
今回、脚本・演出を手掛ける田尾下哲さんは、前回の舞台をリスペクトしながらも、「脚本の流れを大きく変えることはないが、物語をスピーディーに進めたい。お客さまがみたいなと思っているものをお見せしたい」と意欲を語っています。
2016年は新作ゲーム「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」や、新作アニメ「ダンガンロンパ3-The End Of 希望ヶ峰学園-」の放送も予定される中(関連記事)、本郷さんは「2016年はダンガンロンパの年になる!」と力強く宣言しました。
“超高校級の幸運”苗木誠役の本郷奏多さんを直撃!
ねとらぼエンタでは、制作発表会後、主演の本郷さんにお話を聞きました。
―― 再演のオファーがあったときは、どう思いました?
本郷 前回の舞台の評判が非常によかったからだと思いますし、純粋にうれしいですよね。自分も非常に気に入っている作品、キャラクターだったので、ぜひやらせてくださいと。
前は前で自分のベストだと思えるものを出したつもりで、それに続くというよりは、新しくやるんだなという感覚。僕は基本的に監督さん、舞台だったら演出家さんのやりたいことをやるのが一個人としては正解だと考えているので、言われたことを自分なりに整理して、やっていけたらと思います。
―― 本郷さんは近いところだと「進撃の巨人」のアルミン役、過去には「GANTZ」の西丈一郎役や「テニスの王子様」の越前リョーマ役など、マンガ原作の映画にも数多く出演されていますよね。なぜ、自分にそうしたオファーがくるのだと思われますか?
本郷 確かに、もともと自分が好きだった作品を演じさせてもらうことが多いですね。僕、男性としては体形がかなり細い方なので、それが二次元の世界のキャラクターと近いものがあったりするのかもしれませんね。あとは、どこかいじめたくなる感じが出ているのでしょうか(笑)。
―― 役者として、映画と舞台の違いをどんな風に感じますか?
本郷 僕の中ではまったく別ものですね。映画だと100%になっているのは本番が回っているときだけで、極端に言えば1日1〜2分のときもあれば、何秒、ということもあるくらい。凝縮すると時間としてはわずかです。
舞台は、例えばダンガンロンパの初演のときは約2時間45分ありましたが、常にカメラが回っているような状態で、持続的な集中力が必要なんですよね。僕は瞬間的に集中するのが得意なタイプだと思っていますが、失敗が許されない舞台の緊張感も独特です。どちらがどう、ということはないんですが、使う表現方法や技術も違ってくるので、勉強になりますね。
―― 本郷さんは苗木くんを演じられるわけですが、この作品をよく知る本郷さんが、苗木くん以外に演じてみたいなと思うキャラクターは?
本郷 “超高校級の御曹司”十神白夜。エリートで頭が良くて、根はいいやつだけど、どこか人を見下したようなところがあるというか。普段僕が演じさせていただくことが多い少し闇を持った役柄と近かったので。最初に舞台化の話を聞いたときも「十神くんかな?」と思ったくらいでした。
最初、苗木は「自分には向いてない」と勝手に思っていたんですが、やってみたらすごく気持ちよく演じられて。とてもいい経験だと思っています。
―― もしご自身に“超高校級の○○”というキャッチフレーズをつけるとしたら?
本郷 そうですね……“超高校級の器用貧乏”でしょうか。僕、基本的に何でもそつなくこなせると思っているんですが、反面、どれも7、80点くらいのレベルに感じられるんです。飛び抜けてこれができる! というのを持っていないような気がしていて、それが実はコンプレックスだったりします。
―― 意外でした。最後に、再演への意気込みをぜひもう一度。
本郷 僕はもともとこの作品のファンだしたが、その視点からいっても、原作の世界観をなるべくそのままに、ダンガンロンパファンの方が嫌がるようなことをまったくしていない舞台だと思います。ダンガンロンパが好きな人が絶対に嫌いにならない舞台に仕上がったなと前回思ったんですが、前回より悪くなることは絶対にないはずなので、前回見た方もそうでない方もぜひみてもらいたいたいですね。非常にいいエンターテインメントに仕上がると思います!
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モノクマの声を舞台用に新録です。
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