「ミッフィー」の作者ディック・ブルーナさん死去

「ミッフィー」の作者が89歳で亡くなりました。

» 2017年02月18日 00時07分 公開
[ねとらぼ]

 「ミッフィー」の作者ディック・ブルーナさんが2月16日、故郷のオランダ・ユトレヒトで老衰のため亡くなったことを、出版社Mercisが明らかにしました。89歳でした。

ディック・ブルーナ ディック・ブルーナさん PHOTO: F.Andre de la Porte

 ブルーナさんは1927年に生まれ、1953年に絵本作家としてデビュー。暖かみのある手描きの線、鮮やかな色使い、想像力を刺激するシンプルで大胆な構成の作品は世界各国で親しまれています。2015年にはミッフィー誕生60周年を記念する展覧会が世界的に開催されていました。

ディック・ブルーナ ミッフィーの生みの親 PHOTO: F.Andre de la Porte

 1951年からはブックカバーのデザインを本格的に開始しており、手掛けたデザインは2000冊以上。1953年に絵本「de appel(りんごぼうや)」を、1955年にはミッフィーの第1作目の絵本となる「nijntje(ちいさなうさこちゃん)」を発表。124作を超える絵本を刊行し、8500万部以上のロングセラーとなる。日本でも1964年「ちいさなうさこちゃん」(福音館書店)以降、5000万部以上の絵本が刊行されています。

ちいさなうさこちゃん ちいさなうさこちゃん (C)Mercis bv

ディック・ブルーナさん(公式Facebookページ)より
公式Facebookページは、プロフィール画像が泣いているミッフィーに

ディック・ブルーナ 略歴

1951年:A.W.ブルーナ&ゾーン社のデザイナーとして2000冊を超えるブックカバーのデザインを本格的に開始

1953年:最初の絵本「de appel(りんごぼうや)」(初版)を発表

1955年:「nijntje(ちいさなうさこちゃん)」「nijntje in de dierentuin(うさこちゃんとどうぶつえん)」(初版)を発表

1959年:「りんごぼうや」(改訂版)発表。正方形の絵本スタイルを確立する

1963年:「ちいさなうさこちゃん」「うさこちゃんとどうぶつえん」(改訂版)発表

1971年、グラフィックデザイナーのピーター・ブラッティンガとブルーナの著作物を管理するメルシス社設立

1983年:「オレンジナッソー勲章」を受章

1990年:「くまのぼりす」でオランダ書籍宣伝協会(CPNP)から「金の絵筆賞」受賞

1993年:オランダのベアトリクス女王からナイト(騎士)の称号をうける

1996年:「うさこちゃんのてんと」でCPNPより「銀の絵筆賞」受賞

1997年:「うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん」でCPNPから「銀の石筆賞」受賞

2001年:100作目の絵本「うさこちゃんおばけになる」を発表。同年、オランダ王国より王室勲章「オランダ獅子勲章コマンデュール章」を受章

2006年:ユトレヒトに自身の作品を専門に展示する美術館「ディック・ブルーナ・ハウス」(現ミッフィー・ミュージアム)がオープン

2007年:80歳の時にユトレヒト市より市民最高の栄誉である「ゴールド・メダル」を受勲

2008年:次世代に英知をもたらす「Wisdom」 Projectで「世界の70人」に選ばれる

2010年:ミッフィー誕生55周年のイラストを描き起こす

2011年:123作目となる絵本「うさこちゃんとふがこちゃん」を発表。東日本大震災で日本の子どもたちにメッセージを送る。アムステルダム国立美術館にポスターなど120点を寄託

2012年:ベルギーのメッヘレン文化センターで大規模な展覧会が開催される

2013年:初めての映画「劇場版ミッフィー どうぶつえんで宝さがし」公開

2015年:世界的にミッフィー誕生60周年を記念する展覧会が開かれる。自身のアトリエをセントラル・ミュージアムに移築し、一般公開

2016年:「マックス・ベルジュイス賞」受賞


ミッフィー (C)Mercis bv

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」