大量の怪談をブログに掲載する塗料会社 怪奇現象に襲われながら執筆している担当者に話を聞いたら“ガチ”だった
自分や友人の怖い体験談ばかりなのに、200話以上執筆。
塗料、看板用資材などを扱っている、石川県の細田塗料。一見、普通の企業なのですが、数年前からWeb上で不思議なことが行われています。商品情報などを掲載するブログに、社員のひとりが200話超もの怪談を書いているのです。
それもネットなどから収集したものではなく、自身や友人の体験談ばかり。どうして会社のブログで怖い話を紹介しているのか、そして、なぜこんなに膨大なエピソードを持っているのか伺ってみました。
細田塗料のWebサイトには「建築・塗料」「自動車補修塗料」など4種類のブログが。いずれも同社事業に関連した情報が掲載されており、企業ブログとしてはよくある内容なのですが、「看板・サイン」に関するものだけ毛色が異なっています。営業担当のKさんが、2013年4月ごろから自分や友人の恐ろしい霊体験を書き続けています。
初めのうちは「社長から怒られそう」と不安を感じながら行っていたようなのですが、次第に怪談の執筆を「ライフワーク」と表現するように。2017年3月には、合計200話を突破したことを明らかにしています。しかし、その約1カ月後、原因不明の体調不良から、掲載を一時中断することを発表。「偶然の一致とは思いますが」と前置きしつつ、ひとつ気付いた点として怪談ブログを書くと「必ずその後で、酷い痛みが出てしまいます」としています。なお、Kさんは2015年にも「心霊系のブログを書くようになってから、本当に、不思議なことが起こるようになった」と告白。夜中に家をノックする音がしたり、家族のものとは思えない長い毛が枕元に落ちていたりといった怪奇現象が頻発していたとのこと。
どうして4年もの長期にわたって、自分の勤めている会社で怪談を書き続けているのでしょうか。Kさんに取材してみました。
――どうして会社のブログで怪談を書いているんですか?
怖い話が好きだからです。自分でも怖がりながら書いていて、それを周囲の人が怖いと言ってくれるのが楽しいんですよ。
あと、「仕事の話ばかりだとつまらない」という考えを持っているのも理由です。お客さまから「あれ怖かったよ」と感想をいただいたり、新しい怪談のリクエストを受けたりすることもあります。
――怪談を書いていることについて、周囲の反応は?
社長は「好きなことを書けば?」と放任。高校生の娘も、特に気にしている様子はありません。
自分で書いた怪談を娘に朗読してもらい、YouTubeでお金を稼ごうと考えたことがあります。バイト代をわたして読んでもらったところ、怖さに負けて泣き出してしまい、結局、企画倒れになったんですけどね。
――どうして、怪談がこんなにたくさん書けるんですか?
理由は分かりませんが、周囲から集まってくるんです。私自身に霊感があって、怖い体験をしているというのもあります。昔は霊の姿も見えました。
――体調不良により、現在は執筆を中断しているとのことですが……
体調は、今も悪いですね。怪談の収集自体は続けているのですが、掲載はお休みしている状態です。休憩期間を設けるのは今回が初めてではなく、以前から休みを挟みながら書いていました。
休日前に徹夜して、怪談をメモから書き起こすことがあるんですが、その時に自宅でラップ音がしたり、何かの気配を感じたり、怖い現象が起こることはよくありました。
また、「読者に霊障(霊が人間に悪さをすること)がある可能性は?」と質問したところ、会社のブログのため、周囲に話すなどして問題ないか確かめてから掲載しているとのこと。夏には少し早いですが、Kさんの怪談で背筋の凍る一時を楽しんでみてはいかがでしょうか?
……ちなみに、本当に危ない話は個人ブログで掲載するつもりだったものの、作業が進まず非公開になっているそうです。
(マッハ・キショ松)
【追記】本文を一部修正しました(5月12日)
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幽霊さん、ボッコボコ。
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