大量の怪談をブログに掲載する塗料会社 怪奇現象に襲われながら執筆している担当者に話を聞いたら“ガチ”だった

自分や友人の怖い体験談ばかりなのに、200話以上執筆。

» 2017年05月11日 22時00分 公開
[マッハ・キショ松ねとらぼ]

 塗料、看板用資材などを扱っている、石川県の細田塗料。一見、普通の企業なのですが、数年前からWeb上で不思議なことが行われています。商品情報などを掲載するブログに、社員のひとりが200話超もの怪談を書いているのです。

 それもネットなどから収集したものではなく、自身や友人の体験談ばかり。どうして会社のブログで怖い話を紹介しているのか、そして、なぜこんなに膨大なエピソードを持っているのか伺ってみました。


画像 一見、普通のWebサイト


画像 しかし、ブログには怖い話がずらり

 細田塗料のWebサイトには「建築・塗料」「自動車補修塗料」など4種類のブログが。いずれも同社事業に関連した情報が掲載されており、企業ブログとしてはよくある内容なのですが、「看板・サイン」に関するものだけ毛色が異なっています。営業担当のKさんが、2013年4月ごろから自分や友人の恐ろしい霊体験を書き続けています。

 初めのうちは「社長から怒られそう」と不安を感じながら行っていたようなのですが、次第に怪談の執筆を「ライフワーク」と表現するように。2017年3月には、合計200話を突破したことを明らかにしています。しかし、その約1カ月後、原因不明の体調不良から、掲載を一時中断することを発表。「偶然の一致とは思いますが」と前置きしつつ、ひとつ気付いた点として怪談ブログを書くと「必ずその後で、酷い痛みが出てしまいます」としています。なお、Kさんは2015年にも「心霊系のブログを書くようになってから、本当に、不思議なことが起こるようになった」と告白。夜中に家をノックする音がしたり、家族のものとは思えない長い毛が枕元に落ちていたりといった怪奇現象が頻発していたとのこと。


画像 4月8日の記事を最後に、執筆を中断中

 どうして4年もの長期にわたって、自分の勤めている会社で怪談を書き続けているのでしょうか。Kさんに取材してみました。

――どうして会社のブログで怪談を書いているんですか?

 怖い話が好きだからです。自分でも怖がりながら書いていて、それを周囲の人が怖いと言ってくれるのが楽しいんですよ。

 あと、「仕事の話ばかりだとつまらない」という考えを持っているのも理由です。お客さまから「あれ怖かったよ」と感想をいただいたり、新しい怪談のリクエストを受けたりすることもあります。

――怪談を書いていることについて、周囲の反応は?

 社長は「好きなことを書けば?」と放任。高校生の娘も、特に気にしている様子はありません。

 自分で書いた怪談を娘に朗読してもらい、YouTubeでお金を稼ごうと考えたことがあります。バイト代をわたして読んでもらったところ、怖さに負けて泣き出してしまい、結局、企画倒れになったんですけどね。

――どうして、怪談がこんなにたくさん書けるんですか?

 理由は分かりませんが、周囲から集まってくるんです。私自身に霊感があって、怖い体験をしているというのもあります。昔は霊の姿も見えました。

――体調不良により、現在は執筆を中断しているとのことですが……

 体調は、今も悪いですね。怪談の収集自体は続けているのですが、掲載はお休みしている状態です。休憩期間を設けるのは今回が初めてではなく、以前から休みを挟みながら書いていました。

 休日前に徹夜して、怪談をメモから書き起こすことがあるんですが、その時に自宅でラップ音がしたり、何かの気配を感じたり、怖い現象が起こることはよくありました。


 また、「読者に霊障(霊が人間に悪さをすること)がある可能性は?」と質問したところ、会社のブログのため、周囲に話すなどして問題ないか確かめてから掲載しているとのこと。夏には少し早いですが、Kさんの怪談で背筋の凍る一時を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 ……ちなみに、本当に危ない話は個人ブログで掲載するつもりだったものの、作業が進まず非公開になっているそうです。

マッハ・キショ松

【追記】本文を一部修正しました(5月12日)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた