本気の警察体験ができるリニューアルしたポリスミュージアム(警察博物館)で遊んできた

刑事になって犯人探しや、お巡りさんになって街の安全対策など、体験コーナーがたくさん!

» 2017年05月27日 17時30分 公開

 約1年かけて改修工事をしていたポリスミュージアム(警察博物館)が4月29日にリニューアルオープン! 以前の展示メインの博物館から一新し、体験コーナーが充実したミュージアムに生まれ変わったという。どんな遊びが楽しめるのか、早速足を運んでみた。


警察博物館 地下鉄銀座線「京橋」駅から徒歩2分のポリスミュージアム


警察博物館 入り口に停車するパトカーは記念撮影にもぴったり

 館内は階ごとにテーマが設けられている。イベントスペースの6階はイベントがないときは休憩スペースとして開放。展示はその下の階からとのことで、まずは5階から出発してみた。


警察博物館 重厚感漂う5階フロアの入り口

 「時代とともに〜警察の歩み」といった警視庁の歴史が展示されていた。パネルのほかにモニター解説もあり、詳しく知ることができる。社会の教科書に載っていた出来事も展示され、なかなか興味深いフロアだ。


警察博物館警察博物館 歴代の制服や事件の概要が分かりやすく並ぶ


警察博物館 戦前の陸軍軍楽隊が使用していた譜面やトランペットなど貴重な展示物も


警察博物館 現在の一つ前の制服。ジャケットの上から締めるベルトがレトロな雰囲気

 続いて4階へ。ここは今現在の警視庁がテーマだ。


警察博物館 開放的な空間が広がるフロア

 フロアの前部分中央にどんと構えているのは、大きなプロジェクションマッピング。事件と事故件数などを数字ではなく視覚的に表しているので分かりやすい。周囲には各分野で活躍する現職警察官の生の声を撮影した映像がある。まさに、現場の声を知ることができる映像だ。


警察博物館 どの地域に交通事故件数が多いかが一目瞭然


警察博物館 白バイ警察官の生の声を聞いたら、「なるほど!」と思うことも

 奥に進むと、3本の映像(各10分)を鑑賞することができるミニシアターがある。その一つには、警察犬が育っていくストーリーの「ぼくの鼻はそうさかん」。実在する女性警察官(斉藤さん)と警察犬(シェリー)を主人公にし、実写撮影をベースにアニメ化したという凝った作品だ。大人だけでなく小さい子もじっと見入っていた。


警察博物館警察博物館 どの映像も警察の仕事のドキュメンタリー。知らない世界にクギ付けになってしまう

 シアターまわりには、各分野の制服が一堂に並び、テレビや映画で見たなじみ深い制服もある。そのため、来館者は「これはあの映画に出てきたデザインでしょ」「これ、着てみたかった〜」などと盛り上がっていた。


警察博物館 活動に応じた機能性を伴った制服は間近で見るとカッコイイ

 ところで、下の階に降りるときは、階段がオススメだ。それは、白壁に描かれたイラストも楽しめるから。さまざまな警察の仕事風景が描かれ、知らない世界がここでも展開されている。これらは実写真を元にイラスト化しているそうだ。


警察博物館 これは音楽隊のイラスト。描かれているイラストは全て違う

 3階に到着。ここからは体験コーナーの嵐だという。どんなものがあるのか? まずは、交番の中に入ってお巡りさんの1日を体験してみた。いろんな人が交番に立ち寄って行く……。けっこう多忙な業務だ。


警察博物館 お巡りさん体験は奥に見える交番の中で

 交番の裏側に回って「足マーク」が描かれた定位置に行くと画面に制服姿の自分が現れる。制服の種類は幾つかあり、敬礼したり腰に手を当てたり、さまざまなポーズがそれぞれで楽しめる。


警察博物館 指定位置に立つと、いきなり制服が現れる

 次は、刑事になってさまざまな捜査を疑似体験するコーナーだ。写真をもとに指名手配犯を捜したり、タイヤ痕(こん)あとや下足痕を実物と照合したり、聞き込み調査をしたりする。


警察博物館 初級・中級・上級レベルのある指名手配犯探し


警察博物館 実際のタイヤや靴と合わせて正解を見つける“痕跡調査”

 さらに、似顔絵捜査官や科学捜査官にもなりきることができるコーナーもある。ゲーム感覚で本物さながらの体験ができ、時間制限が設けられているものも多い。レベルはかなり高度だ。担当者いわく、“ゲームクリア”へのポイントは、各コーナーでの説明をきちんと読むことだそう。やはり刑事たるもの、情報を集めることは重要のようだ。


警察博物館 聞き込みの内容をメモする場所も用意されている


警察博物館 予想以上に手ごわい体験だった似顔絵捜査


警察博物館警察博物館 どこに指紋がついているか、画面をハケで払って捜す

 このフロアには、小さいお子さん用のキッズスペースも設けられている。マグネットで好きな形の制服をボードに貼り付けて記念撮影が楽しめるなごみの空間だ。


警察博物館 珍しい騎馬隊の制服もある

 2階は、交通安全や防災対策がテーマの体験コーナーが充実する。


警察博物館警察博物館 正しい自転車の乗り方を身につける自転車シミュレーター

 街を再現したジオラマをみているだけでも楽しいが、画面の赤丸箇所にタッチすると、その場に潜む“危険”を理解できる。また、はじめて経験する人も多い110番に電話をかけて受け答えするといった疑似体験装置や、泥棒から家を守る対策についても体験ができる。日々の暮らしに役立つ情報を遊びながら習得できるのだ。


警察博物館警察博物館 画面の丸印に触れると、街に潜む“危険”の映像が流れる


警察博物館 110番疑似体験は子どもバージョンと大人バージョンがある

 最後は入ってきた1階「ピーポくんホール」。日本警察初めてのヘリコプター「はるかぜ」や白バイなど警察車両が展示され、「はるかぜ」と白バイは乗車して写真撮影も可能だ。乗ってみると、本物はさすがに臨場感たっぷり。その乗り心地に来館者もかなり興奮していた。


警察博物館 奥には、白バイの前身である赤バイも展示されている

 子どもは試着用の制服を着ることができる。制服姿で車両に乗りこめば、かわいい警察官の誕生だ!


警察博物館警察博物館 男の子用と女の子用がある


警察博物館 子どもだけでなく大人にも人気の白バイ

 新しくなったポリスミュージアムは、とにかく楽しい! 私たちの安全に貢献している警察の仕事には、知らないことも多い。それを知るだけでも驚きの連続だが、自分の身を守るすべが習得できるなど、知識と実践学習ができる場だ。知らない間に啓発されている──そんな魅力的なミュージアム。訪れた子どもたちの中には、実際に警察官になる子もいるかもしれない。

(茂木宏美/LOCOMO&COMO)

関連キーワード

警察 | 博物館 | 制服 | 防災


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた