「FF15」の田畑氏がPC版を語る上で切り離せない「ヌードMod」について言及 「ユーザーのモラルに任せたい」

» 2017年08月26日 20時42分 公開
[Minoru UmiseAUTOMATON]
AUTOMATON


 「ファイナルファンタジーXV(以下、FF15)」ディレクターの田畑端氏が海外メディアPCGamesNに対し、「ヌードMod」について言及している。先日スクウェア・エニックスは「FF15」のWindows版を2018年初頭に発売することを発表していた。PCゲームでは、Modと呼ばれるユーザーがゲームデータの改造や追加をおこなう文化が盛んであり、田畑氏自身も「FF15」のModサポートについては別の海外メディアに対し「絶対にやりたい」と答えていた(関連記事)。

制限と自由との葛藤

 しかしながら、Modを容認するということは、ユーザーがキャラクターモデルを改造できるということになる。こうしたキャラクターモデルの改造の行き着く場所は「ヌードMod」だ。ゲーム内の魅力的なキャラクターたちの衣服を剥ぐもしくは着せ替えさせ、あられもない姿にすることで性的欲求を満たすユーザーは少なくない。こうした「ヌードMod」についてはやはり開発スタッフの中でも問題になっていたようだ。

自分たちが作ったすばらしい世界で、変なことをしてめちゃくちゃにしようとする人がいないだろうかという懸念はありました。(Modについて)集まって話した時には、ほとんどの人が(ヌードModについて)ひどく心配していましたね。

 しかし最終的に田畑氏はユーザーの自由を尊重したいという気持ちを優先したようだ。

私の中にはユーザーに強い制限を課したくないという強い気持ちがあります。(Modは)最近のゲーム文化の一部ですし、購入後のゲームはユーザーのものなのです。(ヌードModは)良いものであるとは思いませんが、そこはユーザーのモラルの感覚に委ねるつもりです。基本的には、できるだけ自由は多く、制限は少なくしたいんです。

“剥がれる”キャラクターたち

 国内メーカーがPCでタイトルをリリースすることは珍しいことではなくなってきている。PlayStation 4やXbox Oneに加えてPCが、マルチプラットフォームの選択肢になりつつある。つまり、これらのタイトルの多くはModの対象となっていることもまた意味している。特に人気となっているのがいわゆる美少女が登場する3Dゲームだ。「閃乱カグラ」シリーズはその筆頭で“改造人気”がある。また開発スタッフが、PC版に対する懸念を示し田畑氏と同様に「モラルを守って欲しい」とコメントを残していた「DEAD OR ALIVE 5 Last Round」もまた、皮肉にもMod人気が高い。スクウェア・エニックス作品のPC作品も例外ではなく、「NieR:Automata」や「Life is Strange」もそうした職人の手によって“改造”されている。ヌードModはあくまでModのひとつでしかないが、やはりModの可能性を考える上では避けて通れない問題であるといえよう。

「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-」

 PCゲームにはMod文化が根付いており、ヌードModはそう珍しくないとはいえ、それらのジャンルが盛り上がる作品は限られている。国内メーカーのそういった対象になるのはある種、人気の証であるとも考えられる。ヌードModで盛り上がるタイトルはどれもセールでも一定の人気を見せている。Modがセールスを後押しするのか、セールスが好調なものがModの対象になるのか、はたまたその両方かもしれない。しかしながら、Mod対象となるのは人気タイトルとして避けられない運命であり、ゲームおよびキャラクターの魅力が高ければ剥がれることはある種必然ともいえる。

 メインキャラクターの男性率が高い「FF15」においてヌードModが盛り上がるかは未知数であるが、自由度が高く選択肢が増えることはユーザーにとってありがたい。ヌードだけでなくさまざまなModが用意されれば、PCユーザーにも長く愛されていくだろう。ただ結局のところ、ゲームのキャラクターが剥がれるかどうかは、ユーザーにモラルがあるかどうかというよりも、ユーザーにとって剥ぎたいキャラクターがいるかどうかに尽きるのかもしれない。

関連記事

Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news042.jpg 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. /nl/articles/2411/14/news090.jpg ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. /nl/articles/2411/13/news162.jpg 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. /nl/articles/2411/14/news035.jpg 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. /nl/articles/2411/12/news194.jpg 「予約しました」 サッポロ一番の袋に見せかけた“笑っちゃいそうなグッズ”が話題 「サッポロ一番味噌ラーメン好きがバレちゃう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた