コラム
» 2017年09月03日 11時30分 公開

「長門は俺の嫁」は日本語として間違っているのか?

二次元でも三次元でも。

[QuizKnock,ねとらぼ]

 長門は俺の嫁――

 数年前、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」が放映されていた際に、ヒロインの1人である長門有希を愛するファンたちが競って使った表現だ。

 現在でも、かつてほどではないが、様々な二次元のキャラクターに対して「俺の嫁」という表現が使われている。

 しかし、これは誤用だ、とする意見がある。

 「嫁」とはそもそも、息子の配偶者(妻)を意味する言葉で、「婿(むこ)」の対義語である。家制度のもとで、外部から家に入ってくる女性というのが本来の意味であり、それは「女」+「家」という漢字の成り立ちを見ても分かるだろう。

 つまり、彼ら(彼女ら)が長門有希を自身の妻として「俺の嫁」と呼ぶのは間違っている、という考えだ。

 もちろん彼らに息子がいて、その妻として長門有希を迎えたい、という意味であれば正しい使い方だが、そのように使っている人はおそらくいなかったであろう。

正しい表現は?

 ではどのように言えば良いのか。「長門は俺の妻」? なんだか堅苦しいし、軽やかさに欠ける。彼らは時に一夫多妻制を採るので、ひとりの女性に対して重々しい表現は使いたくないという理由もあるのかもしれない。

 この葛藤を感じていたのは二次元好きだけではなく、三次元に生きる男たちも、「妻」以外の自身の妻を指す言葉を欲していた。

 そこで使われるようになったのが、本来息子の妻を指す「嫁」であり、本来他人の妻を指す「奥さん」であったのだ。

 現在では広辞苑をはじめ、多くの辞書で「嫁」の「自身の妻」という用法が採用されるようになった。こうして彼らは、名実ともに「俺の嫁」は「正しい日本語」であると主張できるようになったのである。


 余談だが、「俺の嫁」と検索すると「俺の嫁が可愛い」という投稿型サイトが1番上にヒットした。中をのぞいてみると、リア充が自身の妻や彼女を自慢し、ノロケるというものであった。

「俺の嫁」のGoogle検索結果

 思わず中身を読みふけってしまい衝撃を受けたが、これは夫への憎しみを投稿するWebサイト「だんなDEATH NOTE」に対する、制作者の「なんだかなー」という思いから開設されたとのこと。まさにインターネットの光と闇を見た思いである。

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. めちゃくちゃ目立ちそう! 元俳優・成宮寛貴、ほぼ変装なしのディズニーシーに現れた姿がオーラだだ漏れ
  2. 尼崎市が全市民情報流出の会見でUSBのパスワード桁数を言ってしまいネット総ツッコミ 「情報セキュリティの教材か?」「やらかし重ねてるの面白かった」
  3. 1匹の子猫を保護すると……草むらから子猫の群れが! 助けを求める様に寄ってくる姿がいじらしい【米】
  4. 入院中の堀ちえみ、クレーム電話連発する“心ない人物”に苦悩 顔も知らない相手に「人生を阻まれてしまいます」
  5. よそ者には厳しい甲斐犬が、家族と認めた子柴犬を…… 全力で守る姿に「深い愛情に泣ける」「誠実さがかわいい」
  6. パパ、10時間ぶりの帰宅でワンコの感情が…… 大爆発!!→体当たりするゴールデンレトリバーがいとおしい
  7. YOSHIKI、母親の四十九日で生まれ故郷へ 喪服姿で悲しみを吐露「I miss my mother」
  8. 「私はどん底に居ました」 小林麻耶、妹・麻央さんの命日に思い吐露「真実を伝えるしかないと死を考えたことも」
  9. ちょっと窓を閉めただけで、ゴールデンレトリバーの表情が…… この世の終わりのようなお顔が抱きしめたくなる
  10. 柴犬が散歩中、ノラの子猫たちに囲まれて…… 迫力におされて全く進めない姿が応援したくなる

先月の総合アクセスTOP10

  1. 有料スペースに乱入、道具を勝手に持ち出し…… 関電工労組の関係者がキャンプ場でモラルを欠く行為、Twitterでユーザーが被害を投稿
  2. 「皆様のご不満を招く原因だった」栗山千明、“百万石まつり”の撮影禁止騒動を謝罪 観客は「感謝しかありません」
  3. ダルビッシュ有&聖子、14歳息子のピッチングがすでに大物 「球速も相当出てる」「アスリート遺伝子スゴい」
  4. 息子を必死で追いかけてきた子猫を保護→1年後…… 美猫に成長したビフォーアフターに「幸せを運んできましたね」の声
  5. 野口五郎、20歳になったピアニストの娘と乾杯 「娘はカシスソーダ! 僕はハイボール!」
  6. 「めっちゃ恥ずかしい」 平嶋夏海、魅惑の「峰不二子スタイル」で橋本梨菜とお色気ツーリング 「すごいコラボやなぁ」の声
  7. ニコール・キッドマン、ネットで酷評された“54歳の女子高生”スタイルの真相を語る 「何考えてたんだろう?」
  8. 坂口杏里さん、夫の鍛え上げた上腕に抱きつくラブラブ2ショット 「旦那は格闘技もやってるから、ムキムキ」
  9. 大家に「何でもしていい」と言われた結果 → 台所が隠れ家バー風に! DIYでリフォームした部屋の変化に驚きの声
  10. 猫にボールを投げた飼い主さん、“1時間全力謝罪”する事態に!? 顔面直撃した猫の表情に「笑っちゃいました」