お風呂のカビ取りもカーペットのダニ退治も! 年末年始に使いたいお掃除術

お風呂、洗濯機、カーペット、換気扇、トイレの上手な掃除方法をご紹介します。

» 2017年12月29日 11時00分 公開

 年末年始といえば、年に一度の大掃除。なかなか手入れできない場所をきれいにするチャンスですが……やり方が分からず困ってしまう人も多いのでは?

 そこで今回は「お風呂のカビ」「洗濯機のイヤな臭い」「カーペットのダニ」「換気扇の油汚れ」「トイレ」の5つをテーマに、上手な掃除方法をご紹介します。



くらしのマーケットマガジン

https://curama.jp/magazine/

ハウスクリーニングやエアコンクリーニング、家事代行、不用品回収まで、暮らしにまつわるさまざまな「こまった」をくらしのマーケットマガジンが1つ1つ丁寧に解決します。


お風呂のガンコなカビ取り

 カビは汚れというより、菌の一種。放置していると「菌糸」という植物の根のようなものを伸ばして、広がってしまいます。お風呂場はカビの繁殖に最適な環境が整っており、特にパッキンなどの柔らかい素材では奥まで根を張ってしまうことも。

 市販のカビ取り剤は「塩素系漂白剤」「酸素系漂白剤」の2種に分けられ、「重曹」「クエン酸」などのエコ系洗剤も有効。最も効果が高いのは塩素系漂白剤で、根を張ったカビや、時間がたったガンコなカビを落としたいときにおすすめです。ですが、酸性の洗剤と混ぜると有害ガスが発生したり、強い塩素臭があったりと取り扱いには注意が必要。子どもやペットなどが心配な場合は、酸素系漂白剤やエコ系洗剤を使ったほうがよいでしょう。

 カビ取りのコツは表面をゴシゴシこするのではなく、「カビ取り剤やカビの弱点である熱を、奥まで浸透させて死滅させる」こと。また、キッチンペーパーなどを使って、カビ取り剤をカビに密着させることも重要です。なお、具体的な掃除方法は各カビ取り剤によって異なります。詳細は関連記事からご確認ください。

洗濯機のイヤな臭い

 「洗濯機のフタを開けると、イヤな臭いがする」というのは、洗濯槽などに雑菌やカビ、汚れがたまっている証拠。原因は臭いの種類によって違い、それぞれに解決方法があります。

 カビ臭い場合は、洗濯槽の裏側にカビや汚れが付着している可能性が。ここは水分が蒸発しにくいうえに、溶け残った洗剤や衣類の汚れがたまってしまうことがあり、カビが発生しやすいのです。掃除に使ってほしいのは、洗濯槽クリーナー。より強い殺菌効果があるのは塩素系ですが、酸素系のものなども利用できます。

 雑巾のような生臭い臭いの正体は、マイコバクテリウムという細菌が作り出す硫黄化合物です。この細菌の栄養分は、洗濯物に含まれる水分や汗、皮脂などの汚れ。高湿度の密閉空間ではより繁殖しやすいため、ぬれたバスタオルなどを長時間、洗濯機内に放置しないようにしましょう。


使用水量が少ないドラム式洗濯機は、洗剤や汚れが洗濯槽内に残りやすく、菌の栄養分となってしまう可能性が。特に注意するようにしましょう

 ちなみに、洗濯しても臭うタオルの除菌には、煮洗いが一番効果的です。やり方は、煮物用の大きめの深鍋(ホーローかステンレス)でお湯をわかし、グツグツ煮るだけ。ただし、濃色のものやプリントシャツは、色落ちしたり傷んだりしまう可能性があります。

カーペットのダニ

 カーペットに潜んでいるダニは、掃除機をかけても鋭い爪で繊維にしがみつき、毛足の奥に残ってしまいます。そのため、「吸い取る前に、60度以上の高温で死滅させる」ことが重要です。

 便利なアイテムは、スチームアイロン。温度を「高」に設定すれば、100℃にも達するスチームが噴射されます。カーペットの焦げや変質を防ぐために、カーペットから数センチ離してスチームを当てるか、固くしぼった清潔なぬれタオルの上からアイロンをかけるようにしましょう。

換気扇の油汚れ

 換気扇の油汚れを落としたいときは、「重曹ペースト(重曹2:水1の割合で混ぜ、トロトロしたペースト状にしたもの)」が有効。油汚れのある部分に塗り、30分ほど放置してからスポンジやブラシでこすり洗いしましょう。

 また、より効果が高いのは、セスキ炭酸ソーダ。小さじ1杯分を水500ミリリットルに溶かし、汚れた部分にスプレーして使用します。30分間放置してから雑巾でふくと驚くほどピカピカツルツルになりますよ。ですが、強めのアルカリ性のため、皮膚についたり、目や口に入ったりしないように注意しましょう。手荒れ対策のゴム手袋も必須です。

 ちょっと変わったやり方ではありますが、古くなった食用油などを掃除アイテムに使うことも可能。汚れが気になる部分にたっぷり塗り、30分待つと油汚れが落ちやすくなります。その後はブラシやスポンジ、台所用中性洗剤などを使って、油を洗い流しましょう。

トイレを隅々まで掃除

 トイレを徹底的に掃除したいときは、重曹とクエン酸が便利。100円ショップなどで購入できるスプレーボトルを使った「重曹スプレー(40℃くらいのぬるま湯200mlに対し、大さじ1杯分)」「クエン酸スプレー(200mlの水に対し、クエン酸小さじ1杯分」で、隅々まできれいにできます。

 例えば、便器の内側を掃除するときは、満遍なく重曹スプレーを吹き付けて、約3分間放置したあと、トイレブラシで全体的に磨き上げます。黄ばみが落ちない場合はクエン酸スプレーを吹き付けて磨くと落ちやすくなります。また、壁や床の場合は、まず重曹スプレーをかけたタオルなどで拭き掃除。終わったら、クエン酸スプレーを吹き付けたタオルで同じようにすれば完了です。

くらしのマーケットマガジン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news028.jpg 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
  2. /nl/articles/2411/19/news126.jpg 元「おニャン子」内海和子、娘・ゆりあんぬの“胃の粘膜ぶっ壊す”食事に激怒! 有名飲食店に謝罪し「出禁にして」「違う星の人そんな気がしてなりません」
  3. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. /nl/articles/2411/19/news083.jpg 「恐ろしい」 北海道の道路標識 → “見落としたら絶望”のとんでもない表示に衝撃走る 「普通にホラーでは?」
  5. /nl/articles/2411/18/news019.jpg 優しそうな“おかっぱ頭”の男性→プロがカットしたら…… “別人級の仕上がり”が470万再生「えっ!? って声出た」「EXILEみたい」
  6. /nl/articles/2411/19/news114.jpg 平愛梨、“夫・長友佑都選手”に眠れなくてLINE送信→“まさかの返信”に「なんやねん」「もう寝るしかない」
  7. /nl/articles/2411/18/news025.jpg “無給餌”で育てたメダカが2年後、驚きの姿に→さらに半年後…… 放置しておいたビオトープで起きた“奇跡”に「ロマンを感じる」
  8. /nl/articles/2411/18/news120.jpg 「天才が現れた!」 森永が教える“秋らしい”お菓子の作り方→たこ焼き器を使ったアイデアに「すごいすごい可愛い」
  9. /nl/articles/2411/19/news009.jpg 固い着物をリメイクしてみたら…… 生まれ変わった“まさかのアイテム”に「しゅげー!」「凄い素敵です」
  10. /nl/articles/2411/19/news062.jpg 「上げ底の先」 その名に偽りなし、高専の文化祭に出現した「限界節約ホットドッグ」が本当に限界だった
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた