バーチャルYouTuber800人全員を追う本物の男に聞く、最近のバーチャルYouTuber事情:インターネットを守る翼竜(5/5 ページ)
にゃるら:たば君は、元はニコニコ動画の文脈からバーチャルYouTuberへ入ったんだよね?
たば:はい。ニコニコの歌ってみたから入ったんですが、入ったきっかけの人たちは炎上したりでもう好きじゃないしもういないので割愛します。
それからだんだんとゲーム実況やその他のエンタメ動画を見るようになったんです。参入自体は少し遅いですが、毎日8年間ログインして視聴し続けています。その流れでバーチャルYouTuberも全て追おうと。
にゃるら:たば君が目をつける方が男だらけというのは、やっぱり女の子だと伸びるからですよね。それにゲーム実況界隈って男性地下アイドルの文脈ですから、たば君自体が男性に目をつけやすいってありそうですよね。
たば:なるほど。言われてみれば。
にゃるら:ゲーム実況やボーカロイドのファンとしての文脈から見た、バーチャルYouTuberのブームってどう映っているのか気になります。
たば:基本的にゲーム実況って顔出ししないじゃないですか。もちろん顔出しする人もいるんですけど。顔出ししないことってかなりハンディだといわれてきたんですよ。アメリカとかって顔出しバンバンして人気になるので。
結局、日本でも成功している人は顔出している方がほとんどなんですけどね。トークに表情や動きが乗せられるので、そういう点で顔出ししない人はハンディ。
ほかにもゆっくり実況やボイスロイドも人気なんですけど、あれは生声聴きたくない人とかにも人気で。生身の人間のプレイに興味もない視聴者が多くて。
ゲーム実況の中でも別ジャンルとして存在していて。「生声・ゆっくり・ボイスロイド」で別々の枠があって。僕は全部見るんですが。
にゃるら:ところどころで強キャラ感だしますね。
たば:バーチャルYouTuberは、顔出しを忌避していない人間が表情やポーズを乗せるチャンスじゃないですか。ゆっくりやボイスロイドのファンも取れるんですよ。
キャラクター性が一個のっているなら見る人も多いんですよ。結構広い分野から視聴者層を取り入れられたんじゃないかなと。
にゃるら:ボーカロイド文化との対比した、たば君のお考えもお聞きしてよろしいですか?
たば:キャラクター性を乗せられるというのがボカロ黎明期と似ていると思っていまして。
いい曲が書けるんだけど発信力に欠ける、みたいな人たちが、『初音ミク』っていうキャラクターを一枚乗せることで曲に発信力を得ることができたと思うんですよ。
だからこそいろんなジャンルの鋭利かつくすぶっていたオタクたちが入ってきたんですよ。いまカラオケにボカロ曲はすごい数の曲が登録されているんですけど、ラップや洋楽ポップにジャズもあって何でもあり。
ボーカロイドって70年代以後の音楽ジャンルをほぼ網羅したという特殊なコンテンツなんですよ。なので老若男女全てのファンを得られた。バーチャルYouTuberも同様に進んでいくと考えております。
キャラクター性を乗せて発信力を強めるっていう共通点。そこに加えてバーチャルYouTuberは自分の好きなキャラクターを作ってビルドできるので、趣味人が多いし、趣味を乗せやすいんですよね。
バーチャルYouTuberだからって見た動画で動物や食虫植物や車両技術に詳しくなってしまうこともある。設定をつけられるのが、バーチャルYouTuberのボカロ以上の強みですよね。
トークしているだけでもいいし、ゲーム実況してもいい。ボカロは歌というくくりがあったので。コンテンツというよりツールとしての側面が強い。
にゃるら:話が長い。
にゃるら:バーチャルYouTuberは、全世代の全ムーブメントがまた入ってこれますよね。昔にインターネットで流行したジャンルがまた帰ってくることもできる。極端な例だとちゆ12歳とか。エンタメを全て網羅できる。ボカロは歌だった。MMDはダンスだった。バーチャルYouTuberは全てだったと。
たば:エロもいけますよね。万楽えねちゃんとか。
にゃるら:またコンプライアンス的に紹介し難い子を持ってきましたね。ねとらぼ的にFC2はアウトです。
たば:もちろん紹介したい方はたくさんいるので、そっちはまたの機会に。ぽんぽことかキランユウとか。というわけで、本日はこのへんで。
にゃるら:ありがとうございました。
(にゃるら)
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