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» 2018年04月20日 01時50分 公開

本屋に行くときは恋人だろうと別行動にするべき問題 「ヲタクに恋は難しい」2話(1/2 ページ)

【ネタバレあり】本屋での別行動はヲタクのマナーです。

[たまごまご,ねとらぼ]

ヲタクに恋は難しい (C)ふじた/一迅社

 趣味人には好きなものがたくさんある。それが足を引っ張ることもあれば、趣味人だから人とつながるものもある。

 「ヲタクに恋は難しい」は、好きなものがある人間たちの、恋なのかなんなのかわからないモヤっとした感情を描いたラブコメディー。ヲタクのみならず、いろんな若い人の背中を押してくれます。

 成り行きで恋人になったヲタク男女の関係。2話では会社の隠れヲタク仲間を見つけて、本屋に行くようですが……?


ヲタクに恋は難しい


ヲタクは本屋が大好き、されど……

 ディープゲーマーの二藤宏嵩と、隠れ腐女子の桃瀬成海。ライトヲタクの樺倉太郎と、カリスマコスプレイヤーの小柳花子。一応お互い、それぞれの趣味を把握した4人。飲み会の前に向かったのは、本屋でした。


ヲタクに恋は難しい 見よこの成海の顔を(3巻)

 成海がわがものがおなの、おわかりいただけるだろうか。ようするに「男性向け」「女性向け」がふんわり分かれている「アニ○イト」とかそういう本屋みたいです。もっとも「とら○あな」とか「メロン○ックス」のような、年齢制限コーナーがあるほどディープな店ではないようですね。

 ところで、ヲタクが数人、本屋で一緒に行動するのは割と危険です


ヲタクに恋は難しい とてもダメな例です(3巻)

 ついて回るのがNGな理由を分析していきましょう。

  • 男性向け・女性向けで一緒にいるのは、行動が制限される

 成海はゴリゴリのBL好き。自分で同人誌を描くくらいに、マンガが好き。となるとマンガ書棚は天国。欲望のまま「尊い……!」と目を光らせて買いあさりたいわけです。宏嵩が自分の本性を知っているのはわかってる。だが後ろにいると、はっちゃけきれなくなる。歯止めをかけた買い物の後は、悔いしか残らないのだ。

 ここは「気を使ってついていかない」のが正解。「ちょっと待ってるね」くらい言うとベターじゃないですかね。

  • 男性同士・女性同士でも買ったものはのぞかれたくない

 ヲタクは好きなものを勧めたがる人種ではありますが、自分が見せようとしていないのに見られるのは嫌がるものです。だってそれは許可してないのに心の中をのぞく行為だから。場合によっては相手のトラウマに触れかねないので、本当に注意。

 この場合は太郎に声をかけず、見えるか見えないかのところまで離れているのがベスト。「何買ったんですか」と聞くのも、できれば避けておきたい。それこそ性癖的なものが絡んでいる場合もありますから、尊重大事。

 そもそも、この手の本屋でおしゃべりしてると、それ以外のお客さんもしりごみしちゃいます。

  • 女性向けのところに男性が、男性向けのところに女性が来るのはなんとなく困る

 これは恋人同士だろうと友人だろうと関係なく、環境の問題。安心して個々が性癖を解放し、ヲタ充するための空間を本屋側は考えて提供している。ここを崩さないようにしたい。

 もっとも美少女好き女子・腐男子はいっぱいいますし、買いに行くの自体は問題はないはず。でも数人でぞろぞろ行動したり、カップルでわちゃわちゃ入っていくのは、アウト寄りかなあ。AVコーナーにカップルで入ってきたら落ち着かなくなるのと同じ。全く落ち着けない。今までは成海の後にべったりついていたらしい宏嵩、周囲からはどんな風に見られていたんだろう……。


ヲタクに恋は難しい 独り静かで豊かで……(3巻)

 「基本的に買い物は1人でゆっくりしたい」という太郎のような人はかなり多いと思います。

 「孤独のグルメ」で井之頭五郎が「モノを食べるときはね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ」と言っていたように、ヲタクがマンガを買うときは、救われてなきゃあダメなんです。

オススメし合う喜び

 一方で、お互いの好み・性癖について深く語り合った関係ならば、一緒に本屋めぐりをするのは至高の喜びとなります。お互いに新規開拓ができるからです。


ヲタクに恋は難しい 至高の喜び(3巻)

 成海と花子は、双方のBL趣味をぶつけあい、理解しあった仲になっています。つまりは戦友です

 こうなるとソムリエになってもらえるので、買ったときの失敗(マンガの性癖が合うか合わないか)を回避し、お宝にありつける。こういうやりとりはエロ、サブカル、BL、あと同人誌のコーナーで、しばしば見られる光景です。どうしてもそれらのジャンルって、情報収集難しいから、教えたいし教えてもらいたい。


ヲタクに恋は難しい イイハナシダナー(3巻)

 成海と花子の「至高の一冊」探しは大げさに見えるかもしれない。けれども一冊が人生を変えるのをヲタクは知っている。だから本屋は戦場なのだ。だから全力で眼を開くのだ。

 成海が「明日持って来るから読んでみて」と本を貸しつつも、買うのに対しては積極的に後押ししているのがいい。性癖的地雷にならないよう、まずは貸して読んで欲しい。最終的にはどんどん買っていって欲しい。マンガソムリエのあるべき姿です。

 ヲタク友達から恋人にステップアップしたものの、まだまだ距離感を測りかねている成海と宏嵩の2人。おそらく今後もっと親密になっていったとしても、多分本屋での間合いの取り方は変わらないでしょう。

 ゲーマーと腐女子。ヲタクといえども価値観が全く違います。相手を「理解」するのと「共有」するのは別です。テリトリーに踏み込まないことが、人間関係を円滑にするコツ、なんじゃないかなあ特にヲタクは。


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