「泣いて許してもらおうと思っているのか」の言葉が辛い…… 学校や仕事場でよく泣いてしまう悩みについての漫画に反響

泣いてしまい余計に怒られ泣くのループがさらに辛い。

» 2018年04月27日 07時00分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 イラストや漫画を描いているam(@rrrucon)さんがTwitterに投稿した、社会生活での「泣くことについて」のエッセイ漫画がさまざまな反響を呼んでいます



 amさんの悩みは、いろんな場面・高い頻度で泣いてしまうこと。音楽に共感したり感動して涙するようなことから、悲しかったり辛かったりすることでも泣くことが多く、後者は仕事場などで大きな悩みの種となっています。

 「いい年して泣くな」「泣いて許してもらおうと思っているのか」など、叱られた場面では泣くことでさらに怒りやいら立ちを買ってしまい、amさんも「泣くことで相手を不快にさせる」「自分が恥ずかしい」と、泣きたくないと常に思っているものの、我慢しようとすればするほど涙が出てしまうそうです。


泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 泣きたくないのに泣いてしまうことに悩みます……

 そんな中、「涙腺切除」について調べるなどしているときに、Q&Aサイトで同じ悩みを相談している人を見つけます。しかし、回答の中で多くの同意を得ていたのは「泣いてる場合じゃない」「みんながんばってる」「涙腺取っても言動は変わらない」といった内容でした。論点のずれを含んだ世間の声に、相談や打ち明けたりすることが怖くなったamさん。

 泣くのを「我慢すればいいだけのこと」と感じている人からすれば、泣いてしまう人は「その我慢ができない弱い人たち」と思われているという、認識の違いを思い知らされたのでした。


泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 「もう大人なんだから我慢が必要」という意見がベストアンサーに選ばれている現実

 漫画のまとめでは、怒られているときの泣いている側の頭の中は「ミスした自分が情けない」「次はここを見直して気をつけよう」など、自身のふがいなさと反省の念に押しつぶされ、その負の感情を涙として体外に吐き出すことで自分を保っていることを説明。またそのことが周りに迷惑だと自分でも思うなど、当人は己の過失にも気づいているとしています。

 そこで泣くことをとがめられるとさらにストレスによる悪循環に陥ってしまうので、泣いていることに関しては触れず、本来注意する予定だったことのみを叱る・注意する、つまり「勝手に泣かせておく」方が解決が早いと考えを述べています。ただし、泣かれた側がイライラしたりするのは当然で、理解してもらおうとすることも甘えだと思うとし、「こういう理由もあるのだと知っていただけるだけでいいです」と伝えています。


泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 「これからも泣かずに済む方法を模索し続けます」とamさん

 Twitterでは「気持ちものすごくわかります」と共感し「心が少し軽くなった」という声や、「私も全く同じ悩み」「困ることが多い」と、同様に泣いてしまうことで起こる辛い出来事についてのコメントが多く寄せられ話題に。また同時に、反対の立場から「知らなかったことを知れた」「考えをあらためようと思った」などの声も上がり、大きな反響を呼んでいます。

 amさんは後日、集まった声をまとめてさらに漫画を投稿。泣かない人からすぐ泣く人への印象では「責任感や向上心が強い」や「女をみせている」「男なのにみっともない」などの意見があり、すぐに泣いてしまう人からは誰にも相談できずに悩んでいたという声が圧倒的に多かったそうです。


泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 漫画に寄せられた意見まとめ。男性からの共感の声も多かったとのこと

泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 泣かれた側の声、泣けない人の声と、逆の人たちの声も

 最後に、“泣いてしまう人”と“泣かれてしまった経験がある人”の両方の声を拾い、「泣いていることを放置」するのは厳しいが、やめさせようとすると「泣いている側のストレスのはけ口が完全に閉ざされて」しまう現状があることを説明。その上で双方が思いやる行動が大切としつつ、「泣く側がなんとか対策を打つ方が相手のストレスを生まずに済みます」として、寄せられたアドバイスをまとめた一覧を作成しています。


泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 泣かれた側の人が行った対処方法を紹介

泣くことについて 涙もろい 泣き虫 アドバイス Twitter 泣いてしまう人へのたくさんのアドバイス。「HSP」などの体質についても紹介しています

 同ツイートには直接のリプライだけ(引用リツイート除く)でも700近いコメントが寄せられました。その声からも「泣いてしまうこと」で学校や仕事場で困っているという人は少なくないのがわかります。漫画でもあるように感情を殺して無関心になることが一番の解決法とは言えないので、自分のストレスの状況や体質を踏まえて「自分を責めすぎていないか見直す」等を試したり、環境によっては「自分はこういう体質なんだと自己申告しておく」など、挙げられたアドバイスを実行してみるのもいいかもしれません。




画像提供:am(@rrrucon)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/25/news050.jpg 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
  2. /nl/articles/2503/23/news042.jpg ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  3. /nl/articles/2503/24/news034.jpg 「多分日本で1位、2位を争う」 3児のママが書いた“通園経路図”がすごい! 「えーめちゃ最高ですね」「中高生だったら溜まり場」
  4. /nl/articles/2503/23/news036.jpg サイゼリヤのメニューを片っ端から注文→10人がかりで完食したら…… 驚がくのレシートに「やすぅ」「すごすぎ」
  5. /nl/articles/2503/23/news033.jpg 段ボールに切れ込みを4つ→“信じられない変形”をするライフハックに80万再生の反響 「今世紀最高の技だ」
  6. /nl/articles/2503/25/news066.jpg 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」【マクドナルド面白投稿まとめ】
  7. /nl/articles/2503/25/news047.jpg セリアのクッションカバーを2枚縫い合わせるだけで…… “まさかの完成品”に「なるほど!」と驚きの声
  8. /nl/articles/2503/24/news181.jpg つるの剛士、大学卒業式で判明した“本名”が珍しすぎて読解困難 証書に書かれた一文字へ「難しい漢字だったの忘れてました」「鶴じゃなくて」
  9. /nl/articles/2503/25/news028.jpg 「これはうれしい」 引っ越しのあいさつでもらった手土産、開封したら…… “センス抜群の中身”に「参考にしたい」
  10. /nl/articles/2503/25/news039.jpg ドイツ人女性「今まで自分で髪を切っていた」→日本で“美容室”を初体験すると…… “印象激変”のビフォアフに仰天「生まれ変わったみたい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  2. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  3. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  4. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
  5. ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
  6. ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
  7. 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
  8. 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
  9. 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
  10. 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
先月の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  4. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  5. 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  6. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  7. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  8. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  9. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  10. 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に