これは入手せねばぁぁぁ! スーパーカー自転車の「超精巧ミニチュア」爆誕 めっちゃスゴイ仕上がり(2/3 ページ)
「シフトレバー」もちゃんと動く!
―― 他もどこか動くんですか?
安藤さん シフトレバー、ハンドル、車輪、ペダルが動きます。
―― シフトチェンジも憧れでしたよね。前後にずばばばばと動かす多段レバー式だけでなく、ヤングホリデーはクルマのMTシフトと同じ動きの“Hパターンシフト”を備えていました
竹林さん 実車はここも電動なんです。
―― 1970年代に、しかも少年用の自転車に電動シフトがあった!
竹林さん 当時、他社ではやっていなかった丸石サイクル独自の革新的な技術です。シフトレバーの位置を電気信号として後輪付近のボックスへ伝え、その中のモーターとワイヤーでディレイラーを動かして変速する仕組みです。当時、2018年現在自転車変速機の大ブランドである某社もやっていなくて、この技術を売ってくれって言われましたよ。いま思えば、売っとけばよかったな(笑)。
虫眼鏡がないと見えない……ディテール細かすぎぃぃぃぃ
―― このミニチュアヤングホリデー、ロゴマークなどの超細かいところも忠実に再現していますね。肉眼じゃよく見えないのもありますが……(老眼で)
安藤さん その細かいところまでをしっかり再現するのがウチの強みです。虫眼鏡を使わないと見えないくらいの文字も再現しています。入手したらぜひよーく見てみてくださいね。
―― 制作で特に苦労したところは……?
片桐さん スポークです。
片桐さん スポーク部分は線と線が立体的に交差しているとても複雑な箇所。プレス加工できちんと再現するのが難しいので、よくあるミニチュアのタイヤだと穴が埋められたパーツになっていたりします。
製造工場からもはじめは「こんな複雑な形は型から抜けない、無理だよ」と怒られました。でものっぺりと埋められたタイヤでは雰囲気丸つぶれですね。何度も交渉して苦労して仕上げました。
ポスターまで再現しちゃった
クレーンゲームの背面に張られる予定のポスター。これも当時のアレをちゃんと再現したそうです。
―― ポスターもちゃんと再現したんですね
片桐さん はい。オリジナルは石野真子さんが担当されていたアレです。多摩川の河川敷まで行って、似た風景の場所をあちこち回って探して、モデルさんに同じような服装で、同じ姿勢を取ってもらって撮影しました。
小川さん 似た構図の写真を撮るの、かなり難しかったようです。地面にはいつくばるような姿勢にならなければ撮れなくて……。撮影も半日くらいかかりました。
竹林さん そうそう、石野真子さんはヤングホリデーの輝かしい広告塔でした。「スター誕生!」に合格したのが1977年で、このヤングホリデーの発売は1978年です。本当にデビューしたての頃だったんですよね。
ミニチュアヤングホリデーは、ずばり40歳代男性がターゲット。実は構想から完成まで2年も掛かったという渾身の商品です。
ここまで時間がかかった理由は、パーツ数の多さと塗り工程の多さ、つまり「こだわり箇所が多かった」ことにありました。3D図も、20回以上を経て半年近く掛けて作成。もともとはカプセルトイサイズの商品として開発していたものの、パーツ数が多すぎたことから、サイズを大きくして「もっとリアル」にしてクレーンゲーム用の景品になりました。こうして、皆さんの「あの頃」をきちんと思い出させるところまで完成度が高まったのです。
ついでにもう1つこだわりポイントも。当時の少年は、格好よく見られたいがためにちょっと無理して「サドルを高く」して乗っていたそうです。「ですからミニチュアヤングホリデーも、サドルの位置をちょっと(5ミリほど)高くしておきました(笑)」(片桐さん)。
丸石サイクルの竹林さんも、「これは欲しい!」と絶賛。丸石サイクルは2019年に創業125周年を迎えるそうです。「何かに使えないかなー」などとつぶやきながら、ミニチュアヤングホリデーを手に取り、愛でるように眺めてニンマリしていました。
ミニチュアヤングホリデーは2018年7月末から8月にかけて、クレーンゲーム(1回100〜200円)の景品として登場します。ゲームセンターでぜひゲットして、みんなで思い出に浸りましょう〜!
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ひ〜がしむ〜らやま4丁目〜。
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