ニュース
» 2018年06月16日 12時00分 公開

「金のフライパン」で焼いた肉はうまいのか?

誰か作ってくれないだろうか。

[QuizKnock,ねとらぼ]

 他人のお金で食べる肉はおいしい。財布を気にせずお高い肉が食べられるなんて、そりゃ幸せに決まっている。

 それはさておき、今回はお金の話ではなく、金属の金(きん)についてである。ざっくり言うと、金のフライパンで焼く肉はうまいのか? ということ。

 あまり見たことはないが、もし金のフライパンがあれば、熱伝導率もいいし錆びないし良さそうじゃないか。そこんところどうなのよ?


普通の鉄のフライパンじゃない、金のフライパンが見てみたいんだ……


熱伝導率って何だっけ?

 フライパンや鍋は熱伝導率が良いものが優れているとされがちだが、そもそもそれはなぜなのか?

 熱伝導率とは、物質の熱の伝わりやすさを表す値である。熱が伝わりやすいフライパンは、熱した箇所だけが熱いということがなく、食材をムラなく均一に焼くことができる。また、細かな温度調節が効きやすいのも大きなポイントだろう。

 金属の中で熱伝導率が一番高いのが銀、それに銅、金……と続いていく。銀は高価なので調理器具としてはあまり使われないが、銅製のフライパンや鍋は比較的よく見かける。

 一方で、熱伝導率が低い素材が必ずしも悪いわけではない。熱伝導率が低いと熱するのに時間がかかるが、裏を返せば冷めにくいということでもある。

 フライパンや鍋に使われる熱伝導率が低い素材は、例えば鉄や焼き物など。土鍋を囲んでゆっくり味わう鍋料理などは、冷めにくいという性質を上手に利用している例といえる。


冷めにくさが利点の土鍋

おいしくなる気はする

 さて、金のフライパンを使うメリットとして、まずは熱伝導率が挙げられる。しかし、前述の通り銀や銅の方が数値の上では勝っており、残念ながら金の最大の長所とはいい難い。

 それよりも金の持つ性質の中で特筆すべきなのは、化学反応を起こしにくいという点だろう。金は特殊な状況を除いて化学的な反応を起こさない。一般的な金属が自然界では酸化した状態にあるのに対して、金がそのままの状態(川底の砂金がイメージしやすい)で入手できるのはこのためである。

 実際、キャビア専用のスプーンは風味を損なわないために金でできていることが多いという。庶民には縁のないリッチな世界だ……。


同じく金属の風味に邪魔されないという理由で、貝殻製のスプーンが使われることもあるとか

 銀にしろ銅にしろ鉄にしろ、普通の金属であれば調理中に食材と反応し得るので、全く反応せずにできた料理というのは誰も食べたことがない未知の味のはず。反応するといっても本当にごくわずかなのだが、繊細な料理の世界ではそれでも影響があるのだろう。


最大のデメリット

 しかし、上に書いたようなメリットを完全に消してしまう致命的なデメリットが金には存在する。それは金が柔らかくて重い点だ。

 金は非常に柔らかい金属として知られ、装飾品としての用途でさえもその柔らかさがネックとなってほかの金属が添加される。加熱すると柔らかさがさらに増してしまうため、フライパンにはまるで向いていない

 また、金の比重は19.3。鉄(比重:7.9)の2.4倍、アルミニウム(比重:2.7)の7.1倍と、非常に重い金属なのだ。一般的なアルミのフライパンを850gとすれば、同じ形状の金のフライパンはなんと6kg! ちょっとした米袋くらいの重さがあり、調理するのにも一苦労である……。


実際には存在しそうにないが……

 誰か大金持ちがいたら金でフライパンを作って焼いてみて欲しいところだったが、どうやらその数歩手前で壁にぶつかりそうなことが分かった。

 でも、アツアツの黄金の上で蒸気を吹きながら焼けるステーキ……。想像するだけで何か幸せになった気がしてくる。他人の金(きん)で焼いた肉、もし本当に目の前に出てきたらおいしく感じられる自信がある。

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2201/24/news081.jpg 「めっちゃ痩せててびっくり」「尊敬しかない」 ガンバレルーヤ、1カ月半で“22キロ減”の別人ショットに反響
  2. /nl/articles/2201/25/news024.jpg 「抱っこされる時のおててが可愛すぎる」 猫ちゃんが両前足をおなかの上でそろえる姿にもだえる人続出
  3. /nl/articles/2201/25/news097.jpg 「かつみ・さゆり」さゆり、美肌極まる“ナチュラルメイク”姿に反響 「本当に奇跡の50代」「めっちゃ綺麗!!」
  4. /nl/articles/2201/25/news036.jpg 【漫画】妻から夫へ「私が100回言っても聞かないのに他人が言うと一発」 夫婦の会話の攻防に「いいね100万回押したい」
  5. /nl/articles/2201/25/news093.jpg 工藤静香、愛犬バブルが腕の中で天国へ 病魔と闘い抜いた家族との別れに「辛過ぎますが愛している証」
  6. /nl/articles/2112/21/news078.jpg 和田アキ子、“美人で有名”なめいっ子と偶然再会 芸能人並の顔立ちにファン沸く「きれい」「かわいい」
  7. /nl/articles/2201/25/news110.jpg トンガに物資を運ぶ自衛隊員の“ステキなアイデア”にジーンとくる…… 「お疲れ様です」「泣けてきました」と称賛の声
  8. /nl/articles/2201/25/news177.jpg 犬の散歩中に野生のコヨーテに遭遇! 米俳優、とっさの行為が「愛犬家の鑑」「スーパーヒーロー」と称賛
  9. /nl/articles/2201/24/news035.jpg 「みんなのパピー時代見せて」 愛犬のかわいい写真を投稿→ぶっこまれたオチが「この破壊力w」と爆笑を巻きおこす
  10. /nl/articles/2201/25/news145.jpg 競泳・池江璃花子、ヘアカットでばっさりショートに 抗がん剤治療後のくるくるヘアにも「可愛い」の声

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「どん兵衛」新CMに星野源が復活も衝撃の新展開 “どんぎつね”吉岡里帆の正体明かされ「完全なホラー案件」「狂気を感じる」
  2. ハラミちゃん、“公称145センチ”も本当の身長にゴチメンバー驚き 「デカイっていわれるのが嫌になっちゃって……」
  3. 西川史子、退院を報告 「生きていて良かったと思っていない」と告白も、力強い現在の心境明かす「私は医師です」
  4. 「もうアヒル口」「美人確定ですね!」 板野友美、生後2カ月娘の“顔出しショット”にみんなメロメロ
  5. 「気ぃ狂いそう」 木下優樹菜、生配信中止で“涙のおわび動画” やらかしたスタッフに「生きてたらミスぐらいする」
  6. 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  7. 「こんな普通に現れるの?!」「バレそうで心配」 倖田來未、駅のホームに“普通に並ぶ”姿にファン驚き
  8. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」「どストレートに餅で笑った」と称賛集まる
  9. 第1子妊娠のすみれ、母・松原千明と2年ぶりに涙の再会 「やっとママに会えました」と感動的な親子ショット公開
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」