「かぼちゃの馬車騒動」スルガ銀行員の“ローン偽装”指示LINEを入手 黒幕は計画倒産詐欺師と銀行か(1/3 ページ)
行員が送った不正指示LINEを入手。銀行からとは思えない指示が明らかに。
シェアハウス「かぼちゃの馬車」の経営破綻問題から明るみに出た「スルガ銀行不正融資問題」。ねとらぼ編集部では関係者を取材し、スルガ銀行の複数の行員がローンの審査を不正に通すために「通帳の改ざんを指示した上で添削」したり、「(実際の内容とは異なる)フリーローンの名目の指示」を行っているLINE画像を入手しました。
そもそもどういう問題なのか
女性専用シェアハウスとして関東を中心に展開していた「かぼちゃの馬車」。土地や資金がなくてもシェアハウスのオーナーになれて、家賃収入を三十年間保証するとうたって出資者を集めた後、運営事業者が経営破綻し、多額のローンを抱えた被害者(シェアハウスオーナー)が生まれています。
しかし被害に遭ったオーナーの多くは自己資金がほぼ0円の状態。一体どうやって土地代と建物の建築費を用意したのか。ここで出てくるのがスルガ銀行の不正融資です。
まず販売代理店がシェアハウスなどの事業企画書を作成してオーナーを勧誘します。ある販売代理店は「月額賃料69万2000円を30年間保証する」として、オーナー(被害者)に土地を6100万円で、建物を3100万円で契約させました。これにより合計9200万円が必要となりますが、自己資金の乏しいオーナーは、銀行から融資を受ける必要が出てきます。
通常の銀行融資では、「自己資金が融資希望額の数割必要(銀行によってさまざま)」など厳しい審査の条件がありますが、今回の案件では「通帳のコピーを改ざんする」という前代未聞の手口で審査をすり抜けていたことを複数の関係者が指摘しています。
スルガ銀行は融資の際に、通帳原本ではなく、通帳のコピーを提出させるという珍しい手法を採用しており、これを逆手に取った販売代理店が、画像加工ソフトなどを使って、さもオーナーに自己資金があるかのように見せかけていたのです。
いうまでもなく、通帳のコピーを改ざんして銀行の融資を受けることは許されませんが、こうした加工は販売代理店がオーナーに無断で行っているケースも多く、問題が大きくなるまで改ざんを知らなかったというオーナーも少なくないようです。
こうしてスルガ銀行は9200万円の融資を認め、オーナーは月額69万2000円のサブリース(※)収入から月々42万円を返済し、毎月27万2000円の利益が得られる予定でした。ところが、運営会社「スマートデイズ」は経営の悪化を理由に、サブリース契約を一方的に解除。オーナーは得られるはずだった69万2000円の保証を失ったのにもかかわらず、毎月42万円の返済に追われています。
(※)サブリース事業……物件の所有者がサブリース会社(スマートデイズなど)に一括して物件を借り上げてもらう「転貸」のこと。「かぼちゃの馬車」の場合、「30年間定額の家賃を保証する」とうたっていた
当初はスマートデイズの事業の見通しの甘さが原因と見られていましたが、事態が明るみに出るにつれて、スマートデイズ以外のサブリース物件(スルガ銀行融資)が同様の手口で破綻していることが発覚。シェアハウスの建築・管理を行っていたサクトインベストメントパートナーズ、ゴールデンゲイン、アパート経営を勧めていたガヤルドなどでも同様の被害が確認されています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
【なんて読む?】今日の難読漢字「雀躍り」
ahamoなど新料金プランのデメリット、イエモンの告知きっかけで拡散 メールや決済に注意
バーでナンパしてきた不思議な男の正体とは? 切なくも美しい漫画に「近未来的なのに懐かしい」「深淵をのぞくような物語」の声
「浜ちゃんそっくり」「ミニ浜ちゃん」 小川菜摘、息子たちの幼少期ショット公開で“浜田のDNA”に注目集まる
「分かる」「ついさっきやった」 “歳取ったと感じる瞬間”を描いた漫画にダメージを受ける読者続出
花粉症を「完全」に治す薬を作ったはずが…… 優秀すぎた製薬会社社員の末路を描いた創作漫画に鼻水が止まらない
猫「おーい、めしっ」→起きない飼い主にまさかの展開……! 賢い猫と飛び起きる飼い主の漫画が面白い
猫とおやつ当てゲームをしてみたら…… 「こっちかにゃ」と考える猫の表情がかわいい!
「このままの自分」を好きになってもいい 漫画「ぽっちゃりした女の子を描くようになった話」に元気づけられる
「おいもがねているのでかたづけないで」 愛猫思いな息子さんの張り紙、きょうだい猫たちとの絆にほっこり
先週の総合アクセスTOP10
- 指原莉乃、すっぴんからのメイク動画が1日で100万再生を突破 「プレゼンがすごく上手くてビックリ」と高評価も続々
- お水を飲みたいカラスさんがとった行動とは……? 人間に“ある方法”でお願いするカラスが賢くてかわいい
- 菊地亜美、体調不良の原因は「赤ちゃんと同じような大きさの…」 RIZAP10キロ減から2年で襲った悲劇
- アンガ田中、「みなおか」で買わされた“高級腕時計”を披露 438万円→800万円に価値高騰で「欲しがるコレクターもたくさん」と反響
- 息子が「パパ」と言って指さしたのは……? 親子でバスに乗ったときのエピソードを描いた漫画がジワジワ面白い
- アントニオ猪木、“リハビリ中”の現在の姿を公開 激励相次ぐ「猪木さんは不死身の漢や!」「負ける訳ないやないか」
- 「綺麗で腰抜かした」「シワ少ない!!」 67歳の研ナオコ、華やかメイク動画で披露したすっぴん姿に反響
- 実家に「ねこ様元気?」と聞いた結果…… やりたい放題のお猫さまが笑ってしまうかわいさ
- 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
- インコさんが逆さまのまま「すやぁ……」 衝撃の寝相で爆睡するインコが面白かわいい
先月の総合アクセスTOP10
- 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
- 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
- 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
- セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
- 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
- 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
- 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
- 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
- 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
- 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響