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» 2018年08月11日 10時00分 公開

月刊乗り鉄話題(2018年8月版):年に1度だけ、わずか15分のレア体験 秋田港の「貨物線」特別列車に乗ってきた (3/3)

[杉山淳一,ねとらぼ]
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おまけ 「秋田港 海の祭典」:ポートタワーとか護衛艦とか

 あきたクルーズ号に乗る目的は遂げました。帰りの列車は指定されていないので、駅の周辺や「秋田港海の祭典」もじっくりと楽しみましょう。

 秋田港 海の祭典は秋田商工会議所などが結成した実行委員会が1996年から開催しているイベントです。展望施設のポートタワー「セリオン」を含む「道の駅あきた港」を中心に、2日間にわたって露店やステージイベントが行われます。

 国土交通省の港湾業務艇に乗れる遊覧クルーズが珍しい。このほかに、海上保安部巡視艇、海上自衛隊護衛艦、潜水艦、陸上自衛隊の車両など、普段はなかなか見られない乗りものもたくさん展示されます。消防車やパトカー、白バイなどもたくさんありました。ポートタワー展望室から秋田港駅を見下ろせば、あきたクルーズ号からたくさんのお客さんが降りてくる様子が見えたりもします。

photo 駅前でミニトレインが走っていました。これはあきたクルーズ号になる前の「リゾートしらかみ ブナ編成」の色です
photo そりゃ乗るよねー。乗り鉄だからね。レールの上を走るものなら障子や網戸にも乗りたいわけで

 秋田港駅前広場ではミニ列車も運行し、親子連れが楽しそうでした。あ、そうか。あきたクルーズ号は、秋田港海の祭典への移動手段ではなく、祭典のアトラクションの一つなのかも? JR東日本も地元のお祭りを盛り上げるために、秋田港海の祭典に参加したのではないでしょうか。

 この列車単体の売上は小さくても、この列車に乗るために県内各地から電車で訪れる人がいます。遠方から秋田新幹線「こまち」(関連記事)で訪れる鉄道ファンもいるわけで、総じて良い試みです。来年2019年もぜひ実施していただき、多くの方に楽しんでもらいたいです。

 でも私は「次は、列車の趣旨に沿ってクルーズ船で訪れたい」と思いました。

photo 秋田港駅の留置線に並ぶディーゼル機関車。奥の数台はナンバーも所属会社名も消えていたので廃車かも
photo ちょっと離れたところに寝台特急「あけぼの」(関連記事)で使われていた寝台車が保管されていた。外国に売却される予定だけど、3年ほどこのままらしい
photo フェンスの網目の隙間から撮ってみた。連結器はもうさび付いてますね
photo 港に潜水艦と護衛艦が展示されていた:秋田港海の祭典
photo 海上自衛隊の潜水艦「こくりゅう」。母港は横須賀基地。8月からハワイ沖で訓練するとか。艦内は見学できなかったが、クルーズターミナルの展示模型で館内の様子を教えてもらえた:秋田港海の祭典
photo 海上自衛隊の護衛艦「すずなみ」。母港は青森県大湊基地。「平成30年7月豪雨」の災害派遣から戻ってきたばかり。デッキを見学できた:秋田港海の祭典
photo すずなみの後部デッキには哨戒ヘリ「SH-60J」も。見学は午前と午後に実施し、デッキを一周できる:秋田港海の祭典
photo すずなみの127ミリ単装速射砲。砲弾と薬きょうも展示されていた。砲弾は金属の塊で、薬きょうの火薬の爆発力で発射するそうです。どちらも重く、甲板には薬きょうが排出されたときのキズが残っていた:秋田港海の祭典
photo すずなみの対艦ミサイル(SSM:Ship-to-Ship Missile)発射装置:秋田港海の祭典
photo 救命ボート付近にあった注意書き。各設備のそばにこのような銘板が貼り付けられています。「7:水中爆発及びサメに注意せよ」。注意せよといわれましても……。過酷な仕事ですね:秋田港海の祭典
photo 哨戒ヘリコプター「SH-60J」。上空から戦闘指令を行うほか、対潜水艦、対水上艦の魚雷攻撃を任務とする。捜索救難や通信中継、物資輸送にも使われるそうだ:秋田港海の祭典
photo 作業の合図などで使われるラッパの実演。息の変化だけで奏でる。演奏された「君が代」は予想外のリズムだった。陸上自衛隊のサイトでも聞けます:秋田港海の祭典
photo SH-60Jのコックピット。座れるのは子どもだけだった。いいなあ:秋田港海の祭典
photo すずなみの艦橋と20ミリ機関砲:秋田港海の祭典
photo すずなみの魚雷発射システム:秋田港海の祭典
photo 展望タワー前広場では秋田県警パトカー(レガシィ)が展示。運転席、後席に乗れたようですが、私は何度か後席に座らされたことがあるのでさっさと退散(こら笑):秋田港海の祭典
photo 秋田と言えばババヘラ。ピンクがイチゴ味、黄色がバナナ味:秋田港海の祭典
photo ババヘラは、おばちゃんによって、またはおばちゃんの気分によって盛り付けが変わる:秋田港海の祭典
photo 秋田の主なババヘラ業者は5社だそうだ。ちょっとずつ味が違うとか:秋田港海の祭典
photo ポートタワー「セリオン」に上ってみた。秋田港駅に「あきたクルーズ号」が到着したところ:秋田港海の祭典
photo セリオンから見ると秋田港駅と港の位置関係がよく分かる。護衛艦すずなみがある位置にクルーズ船が着岸する。その近くの白い建物がクルーズターミナル。すずなみの手前の桟橋はフェリーターミナルで、敦賀、新潟、苫小牧への便がある:秋田港海の祭典
photo 良い眺め:秋田港海の祭典

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。鉄旅オブザイヤー選考委員。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。


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