ニュース
» 2018年09月04日 20時00分 公開

「大丈夫だと思うけど念のため」が奏功 「妊娠中、自覚症状がないけど大変だった」経験を描いた漫画に反響

ちょっとでも違和感があったら病院に相談することが大切。

[きんじょうめぐ,ねとらぼ]

 妊娠8カ月で切迫早産、臨月に入った途端に緊急帝王切開を経験した漫画家のあさのゆきこ(@asayukiyaco)さん。あまり自覚症状のないままに母子に命の危険が迫っていたという体験談を描いた漫画が多くの反響を呼んでいます。ちょっとした違和感が命の危険を知らせるサインかもしれない……。

 あさのさんが妊娠8カ月の検診に行ったときのことです。超音波検査では問題なく育っていると言われて一安心しましたが「最近ちょっとお腹が張るような気がするんです」と医師に相談しました。そこで産婦人科医のすすめでノンストレステストをして赤ちゃんの心拍を見ることに。そのときは夫と「帰り何食べる?」などと気楽にごはんのことを話していましたが、医師から告げられたのはなんと「切迫早産で緊急入院」でした。超音波検査も問題なかったし、ちょっとお腹が張る程度と思っていたので、まさかの切迫早産という事態に驚きを隠せませんでした。

あさのゆきこ 早産 帝王切開 検診だけのつもりが緊急入院になってしまうとは……

 その後、無事退院して臨月を迎えた日の夜中。「なんかちょっとお腹張って痛い気がする……」とあさのさんはお腹に違和感を覚え、「念のため」と急きょ夫に病院に送ってもらいます。医師から告げられたのは「胎盤剥がれかけてます。緊急帝王切開します」――ちょっとお腹が張ったと思ったら緊急帝王切開をすることになってしまい、驚くあさのさん。

あさのゆきこ 早産 帝王切開 本来胎盤は出産してから自然とはがれるものです

 帝王切開で取り上げられた赤ちゃんの体は真っ白で、産声も上げておらず、誰も「おめでとう」と言うことなく奥へ連れて行かれてしまいました。そのときあさのさんは全身の血の気が引くのが分かったそうです。麻酔で頭が朦朧としながらも、かろうじて奥の部屋から「にゃ〜……、にゃ〜……」という声が聞こえてきて、赤ちゃんが息を吹き返したのが分かりました。赤ちゃんはNICU(新生児集中治療室)のある病院へ転院することに。

あさのゆきこ 早産 帝王切開 息を吹き返してよかった……!

 あさのさんと赤ちゃんの身に起きたのは「常位胎盤早期剥離」という妊娠後期に起こる病気でした。陣痛が始まっていないのに胎盤が子宮からはがれてしまい、そのため母体は激しい下腹部痛と大量出血を起こし、胎児は胎盤から酸素や栄養が行かなくなってしまいます。母子ともに死に直結する危険な状態です。

 あさのさんは早めに気が付いたので助かりましたが、もしも朝まで病院に行っていなかったら母子ともにとても危険な状態となっていたのでした。それでも1.4リットルの失血と6本の輸血がされていたので、早期発見といえど大変な状態だったことに変わりはありません。

 切迫早産と常位胎盤早期剥離という2つの大変な症状を経験したあさのさんですが、自覚症状はあまりなかったようです。いずれの場合も「ちょっとお腹が張って痛い」というのをきっかけに「大丈夫だと思うけど念のため」で病院に相談して重大な症状が発見されました。あさのさんはこの漫画を通して「大げさかも……周りに迷惑かもと思っても何かあってからじゃ遅いので、自分の勘を大事にした方がいいと思います。何もなかったらそれはそれでいいじゃないですか」と伝えています。

あさのゆきこ 早産 帝王切開 自分の勘を大事にして、気になることがあったら病院に相談しましょう

 漫画に続けて投稿したツイートによると、臨月になったその日は、早産抑制の薬を飲んでいたのにお腹が不規則に張ったり、胎動がいつもより弱かったり、便意のような痛みがあったりした程度で、常位胎盤早期剥離でよく聞くような激痛がなかったので病院に行くのは迷ったそうです。そこで病院に連絡していなかったら万が一のことがあったかもしれません。

 この漫画には同じように切迫早産と診断された人や緊急帝王切開をした人など、周産期に大変な思いをした人たちからの反響が多く寄せられています。また周産期医療に関わっている人からは、何かあったら病院に相談してほしいという声も届いています。医療技術が進歩したとはいえ、妊娠出産には命の危険が伴うこともあります。お母さんになる人自身だけではなく、周りの人も気を付けてあげたいですね。

 生まれた赤ちゃんは「みぞれ」ちゃんと命名され、10カ月経った現在はとても元気に成長しているようです。あさのさんの育児ブログではみぞれちゃんを中心とした育児にまつわるエピソードが掲載されています。また、コミックぜにょんで漫画『はんなりギロリの頼子さん』を連載中です。

画像提供:あさのゆきこ(@asayukiyaco)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2109/19/news020.jpg 保護された野良の老犬、最初は怯えていたが…… 飼い主に子犬のように甘える姿に涙があふれる
  2. /nl/articles/2109/19/news008.jpg 猫「絶対許さニャい……(怒)」 お尻を洗われたことを根に持つ猫の表情に「めっちゃ怒ってる」「猫の執念ですね…」の声
  3. /nl/articles/2109/19/news033.jpg DAIGOと姉の影木栄貴、大おじ・竹下亘衆院議員の死を悼む 「たくさん遊んでくれる大好きなおじちゃんでした」
  4. /nl/articles/2109/19/news041.jpg 家でポン・デ・リングを作ったら悲劇が…… まさかの姿に変身したドーナツに「一連の流れで爆笑した」「エンターテイナー」
  5. /nl/articles/2109/19/news042.jpg 「大変なことになってる」「何があったの」 アレクサンダー、身動き取れない“痛々しい姿”に心配の声
  6. /nl/articles/2109/18/news007.jpg 「1カ月だけ死ぬのを延ばしてくれねーか?」 首吊り少女の前に現れた“自殺を止める死神”の漫画があたたかい
  7. /nl/articles/2107/07/news017.jpg 近所をさまよっていた犬を一時保護→3日後…… 先住犬が困惑するほどの大胆な姿に「安心したんでしょうね」の声
  8. /nl/articles/2109/18/news048.jpg 想像以上にやばい 武田久美子、バスタブでまさかの“大クラッシュ”「あちこち切れてしまいました。。」
  9. /nl/articles/2109/18/news052.jpg 「かなりヤバい」 ROLAND、イタリアンレストラン開店初日から「料理1時間待ち」「オーダーミス」など“アクシデント連発”に焦り隠せず
  10. /nl/articles/2109/18/news004.jpg ぬいぐるみを抱きしめて眠る子猫 “ぎゅっ”とする姿がたまらなくかわいい

先週の総合アクセスTOP10

先月の総合アクセスTOP10

  1. 田中将大、石川佳純ら卓球女子との集合ショットに反響 「夢の共演」「どちらから声を掛けたのか気になる」
  2. 田中将大の五輪オフショット集、最後は柔道・阿部詩との2ショットでシメ! “モテ男”の期待裏切らず「美女好きですね〜」
  3. 「マジで恥ずかしいです」 中川翔子、数年ぶりの“水着披露”に恥じらいつつもマネジャー大絶賛「スタイルめっちゃいいすね!」
  4. 里田まい、楽天ユニフォーム姿の長男に「違う、そうじゃない」 父・田中将大選手そっちのけの推し愛にツッコミの嵐
  5. 野々村真、動画で退院を報告 やつれた姿に衝撃広まる「コロナがより怖くなった」「ガリガリで衝撃を受けたわ」
  6. 「薬を問われ、アル中だと言われ」 西山茉希、“うわさ”ささやかれる痩せ体形に「懸命なもんでご了承願います」
  7. 柴犬「メシ、よこさんかーい!!(激怒)」 ごはんを忘れた飼い主に皿をぶん投げる柴犬、荒ぶる姿に「爆笑した」
  8. レイザーラモンRG、コロナ療養で“10キロ減”を告白 「顔が変わっちゃいました」とやつれた姿で復帰報告
  9. 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  10. 「ついついキレイな部分ばかり載せたくなりますが」 小倉優子が公開したインスタの“現実”に「勝手に親近感が」「共感しかない」