抗体がつきにくい妊婦さんの“風疹への恐怖”を描いたマンガに反響 「私も怖かった」「声を上げてくれてありがとう」の声

妊婦さんだけの問題ではない……!

» 2018年10月24日 20時00分 公開
[かのんねとらぼ]

 2018年夏頃から首都圏を中心に流行している風疹。抗体がつきにくい体質の人にとっては、計り知れない恐怖になる――MBA漫画家のかんべみのりさんがTwitterで風疹について注意喚起し、大きな反響を呼んでいます。

 風疹は、妊娠初期の女性が感染した場合、90%以上の確率で赤ちゃんに先天性風疹症候群(難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害)を起こす恐ろしい病気です(関連記事)。妊婦本人が風疹の抗体を持っていればいいと思われがちですが、中には予防接種をしても抗体がつきにくい体質の人もおり、妊娠期間中の感染の恐怖は計り知れません。

風疹 かんべさんは風疹の予防接種後、妊娠したのですが……

 著者のかんべさんも、妊娠を期に自身が抗体のつきにくい体質ということが判明した1人。かんべさんは風疹の予防接種を受け、半年後に第1子を妊娠したものの、血液検査で風疹の抗体が十分についていないことが判明します。医師から「抗体のつきにくい体質の人もいる」と説明され「なんやて」と衝撃を受けるかんべさん。妊娠中は予防接種も打てないことから、出産まで人混みを避け極力家を出ないように過ごしたといいます。ただでさえ不安の多い妊娠期間に、これはあまりにも重い……!

風疹 妊娠中、人混みを避け生活をしたかんべさん

 無事第1子を出産し、第2子を希望する前に再度風疹の予防接種を受けたもののまたも抗体がついていないことが分かり、お医者さんから「あなたはそういう体質」と言い切られてしまいます。かんべさんは再び人混みを避ける妊娠期間を過ごしました。

 2歳の長女さんが保育園に通っていたため、何か病気が流行ったら休ませ、風疹にかかった園児が出たらすぐ教えてもらえるよう先生にお願いし……という綱渡りの妊娠生活だったと記しています。第2子も無事出産することができたかんべさんですが、その時の自身の体験から風疹の怖さを伝えるとともに、予防接種の呼びかけを行っています。

風疹 注射一本で防げるのです

 かんべさんの記事には「私も抗体がつきにくかったから妊娠中怖かったです」「抗体が消えて子どもが先天性風疹症候群になりました。声をあげてくれてありがとうございます」など共感のコメントが多数書き込まれ、1万7000件を超えるリツイートがなされるなど話題となっています。

風疹 (厚労省Webサイトより)

 風疹は飛沫感染でその感染力は強く、通勤電車などで乗り合わせた見知らぬ妊婦さんにうつしてしまうこともあり得る恐ろしい病気です。風疹患者急増を受け、各自治体によっては抗体検査や予防接種の助成を実施しているところもあるので、自分は風疹の抗体があるのか? ないなら予防接種を……とぜひ一度考えてほしいと思います。特に30〜40代は予防接種が徹底されていない世代なので、注意が必要です。

 抗体の低い妊婦さんにとって風疹は本当に怖い病気です。周りの人間が抗体を持ち、流行を防ぐことでこれから産まれる赤ちゃんたちを守ってあげたいものですね。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」