萌え4コマ作家の生態を描いた萌え4コマ『がんくつ荘の不夜城さん』 作者が語る「きらら」作品の魅力(2/4 ページ)
お色気要素は、きららベースでは多め、雑誌では抑えめ?
――『がんくつ荘の不夜城さん』は、ニコニコ静画の「きららベース」でも描き下ろしマンガが連載されています。これも編集側の提案だったのでしょうか?
はい。担当さんに、ネットでも描いてみないかと言われて。
先ほども話した通り、前作の売上が芳しくなかったので、なるべく人の目に触れる機会を作らなきゃいけないと考えていました。内容的にもニコニコの読者さんに受けそうだと思いましたし、その2つが理由ですね。
――その読み通り、どのエピソードにもたくさんのコメントがついています。鴻巣先生は、コメントを読まれていますか?
もちろん、全部読ませていただいています。こういう試みは自分も初めてだったんですが、読者さんの反応がすぐに見られるのはモチベーションにもつながっていいなと思いました。
――雑誌に載せる話ときららベースに載せる話で、構成は変えられていますか?
話の作り方は変えていないつもりですが、きららベースではお色気要素が多めになる気がします。雑誌ではどうしても抑えめになるので。
きららベースでは、とにかく腋を描こうとしますよね、鴻巣さんは。
自分としては、描きたいものを描いているだけなんですけど……。
読み手の反応がコメントとしてダイレクトに返ってくるので、それに応えようとする意識が鴻巣さんの中にあるんじゃないかと。
――際どい描写もありますが、ギャグとのバランスの取り方が絶妙だなと思います。あまりきつすぎると引かれてしまうかもしれませんし。
むしろ、いつも引かれがちなので(笑)。そこら辺は、担当さんにうまく手綱を引いてもらっています。
やりすぎなときは抑えるように言うこともありますが、最近は割とほったらかしですよ。特にきららベースと、単行本の購入特典に関しては。
――きららベースの羊ヶ丘さんのコメントは、全て担当さんが考えているんですか?
はい。勝手に(羊)とつけて書いています。
前に羊ヶ丘さんへの質問コーナーというのをやったんですが、あの回答は自分が考えました。
連載中に掲載誌が休刊。それすらも作中のネタに
――連載の途中で、ミラクが休刊してきらら本誌に移籍することになります。休刊を知らされたのはいつごろですか?
休刊した号(2017年12月号)の前号の打ち合わせをしたときに担当さんから聞いたので、2カ月前だったかなと。作中でも不夜城さんの掲載誌が休刊するんですが、そのネームを考えるくらいには余裕がありました。
――休刊というデリケートな話題もネタにしてしまうあたり、さすが『がんくつ荘の不夜城さん』だなと思いました。
ただ、休刊の話を聞いたときは本当にびっくりしましたよ。自分のデビューはフォワードでしたが、前作からずっとミラクで連載していて思い入れもありましたし、好きな作品も多かったです。
――ちなみに、ミラクが休刊した理由などは?
自分もあまり知らないんですよね。
まあ、何となく察してもらえれば……。
――お察しいたします。移籍に伴って、きらら本誌の読者層にあわせてマンガの描き方を変えられたりはしましたか?
いえ、ミラク時代そのままです。自分も、きらら本誌の雑誌カラーを考えたほうがいいのかなと思ったんですが、そんなに意識しなくていいよと言ってもらったので。
――ミラクっぽい作風の作品が別の雑誌に載っている、というネタも作中にありましたね。きらら編集部としては、各雑誌の特色をどのように考えられているのでしょう?
雑誌ごとに考えている方針は当然ありますが、あくまでも方針でしかありません。例えば、MAXなら『ご注文はうさぎですか?』が人気だから、その読者さんに受けそうな作品をMAXで始めよう、と思ったとしても咀嚼(そしゃく)の仕方は作家さんも編集者も異なりますよね。雑誌のカラーに作品をあわせるというよりは、結果的に作品やそれをプロデュースする編集者が雑誌のカラーになっているように思います。
自分には、編集者の存在が絶対に必要
――鴻巣先生は「まんがタイムきららフォワード」でデビューされたとのことですが、詳しい経緯を教えてください。
もともと漫画家になるつもりはなくて、編集者かデザイナーになりたいと思っていました。大学生活の後半に就職活動を始めたんですが、全然うまくいかなくてどうしようと途方に暮れていたら、趣味でネットに上げていたマンガを見た担当さんに声をかけていただいたので、じゃあそれでって。今思うと、適当で情けない話です。
――学生時代にデビューというのも、不夜城さんと同じですね。マンガは子どものころから描かれていたんですか?
ちゃんとしたマンガを描くようになったのは、大学生になってからです。絵を描き始めたのは高校生のときで、某お絵描き掲示板に通っていた時期でした。そこにいらっしゃった『ゆるキャン△』のあfろ先生に憧れていて、ずっとあfろ先生っぽい絵をまねして描いていましたね。
――自分があfろ先生を知ったのはミラクでデビューされてからなので、ファンとしての年季が違う……。
あfろ先生は、あのころからもうべらぼうに上手かったですよ。当時もよくバイクの絵を描かれていましたが、めちゃくちゃハイセンスでかっこよくて。結局、あのセンスはまねできませんでした。
――そして、くしくも今、あfろ先生と同じきららグループでマンガを描かれていると。
そう考えるとすごいですね。今でも尊敬している作家さんです。
――鴻巣先生は、2011年のデビュー作『私がヒロインじゃない理由』と、2作目『やさしい新説死霊術』の間に2年ほど空白期間がありますが、その間はどのような活動をされていたのですか?
ソシャゲーのイラストを描いたりしていたんですが、納品した先に夜逃げされて……。20万円くらい振り込まれなかったこともありましたね。仕事もお金もないときだったので、勘弁してくれと。そうこうしているうちに、担当さんから久しぶりに連絡をいただいて、またウチで描いてみないかと誘ってもらいました。
鴻巣さんは、自分が編集者になって2〜3年目の新人のころにスカウトした作家さんなので、機会があればとはずっと思っていました。ただ、デビュー作の連載中に担当が変わったこともあり、あまり出しゃばらないようにしていたんですが、新しい担当が特に動く様子もなく、じゃあこっちでやろうかなと。
――担当さんから見た鴻巣先生の長所は何だと思いますか?
自身の原稿に妥協しない、手を抜かないところでしょうか。先ほど描き込みの話がありましたが、時間的に厳しいときでも描き込みが薄くなることはありませんし。とてもまじめな方だと思います。
――反対に、鴻巣先生から担当さんはどのように見ていますか?
毎回迷惑をかけっぱなしで、嫌われてるんじゃないかなと思っています。たまにどうしても原稿が間に合わないときがあって、無理を言ってスケジュールを調整してもらったりして……。
いや、嫌ってはいないですよ(笑)。手遅れになる前にアラームを上げてくれるから、休載することもないですし。こちらから電話したら必ず出てくれますしね。本当にやばくなると出ない人もいるので。
――『がんくつ荘の不夜城さん』は2人の良好な関係から生まれたんでしょうね。最近ネット上では「編集者不要論」などの意見がたびたび取り沙汰されますが、担当編集と一緒にマンガを描くメリットは何だと思いますか?
少なくとも自分は、1人ではたぶんマンガを描けないと思います。せっつかれないと永遠に描き始めませんし、描き始めた後も見張っていてくれないと変な方向に暴走するかも。あれこれ言われるのが嫌な人もいるかもしれませんが、自分には担当さんが絶対必要です。これからもお付き合いよろしくお願いします。
――不夜城さんと羊ヶ丘さんの作中コンビ同様、鴻巣先生と担当さんの今後のご活躍にも期待しています。本日はありがとうございました。
(ましろ)
出張掲載:第5話「重大なお話もありますので」
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