子どものころに読んだ本を、図書館の司書さんが人力で探し当ててくれた話 Twitter投稿の実録漫画に「すごい!!」「司書さんは偉大」
検索に引っかからなくても人の記憶に引っかかることがある
図書館で本などの整理、貸し出しなどをしてくれたり、わからない本について教えてくれる司書さん。そんな司書さんとのやりとりを描いた実録Twitter漫画が、司書さんのすごさをあらためて教えてくれます。
作者の高鳥さんがゴールデンウイークに図書館に行ったときのこと。小学生の時に読んだ本が読みたくて、児童書コーナーなどを探すも見つけらませんでした。そこで子どものころに読んだ本を探していることを司書さんに伝えると、どんな内容だったかと詳細を聞いてくれます。
「確か子どもが描いた本? で、お母さんのホクロがホットケーキに似ているような描写があって、宇宙に行ったりしていた感じ」――と断片的に覚えている部分を伝えてみるも、要するに何も覚えていない状況の高島さん。それでも司書さんは探してくれるといい、1時間ほどで該当すると思われる本を持ってきてくれました。
その本は違ったそうですが、司書さんは「もう少し探してみます」と言い、また1時間ほどでもう1冊の本を持ってきてくれます。それがドンピシャ! 高鳥さんが探していた『天才まりちゃんが金魚を食べた』という本でした。
司書さんによると閉架書庫にあったのだそうで、そんな本をどうして見つけてくれたのかと聞いたところ「他の司書が知っていました」とまさかの人力だったことを明かしてくれました。
その司書さん曰く、子どものころに読んだ本を探しに訪れる利用者は多いのだとか。高島さんは「本という、内容が受け手によっては変化する情報媒体を管理して提供してくれるのは、何十年も働いてくれる司書さんがいるからで、どんなに科学が発達しようと当時のことを知る人間には勝てないのかもしれない……司書さんってすごい!!」と締めくくっています。
誰でも気軽に検索できる時代。でも、一方で自分の持っている情報や言葉が足りなければ、正しい情報にたどり着けないことも。そんなときに人の知識や記憶がカギになるんですね。司書さんすごい! この漫画を読んだ読者からは「司書さんは偉大です……」「司書さんの現実を知ってほしい」など、その豊富な知識に感嘆する声や、実際に司書として働く人からもコメントが届いています。
作者は、高鳥未唯(@tkdrme1024)さん。この他にもTwitterでイラストや漫画を公開しています。
画像提供:高鳥未唯(@tkdrme1024)さん
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