欅坂46よ、魂で“ガラスを割れ!” リハ2日間の取材メモと見どころを紹介 第69回NHK紅白歌合戦特集(2/2 ページ)

» 2018年12月31日 12時30分 公開
[Kikkaねとらぼ]
前のページへ 1|2       

12月30日:リハーサル

 12月30日は、後半戦に出演するアーティストのリハーサルが実施されました。本番とほぼ同環境でのリハーサルとあり、現場の空気は少しピリッとしています。赤いMA-1姿の欅坂46はまず数人のメンバーで舞台に上がり、総合司会の内村光良さんとのトークの流れを確認します(関連記事)。舞台上で内村さんと顔を合わせた菅井さんは内村さんに2度お辞儀をしてあいさつし、内村さんも笑顔で応えていました。


欅坂46 平手 小林 菅井 土生  ガラ割れ 今年も総合司会を務める内村光良さん

 そしてトークが終わると、いよいよパフォーマンス部分のリハーサルがスタート。全員が“赤”のMA-1をまとい、クラウチングスタートのような姿勢で待機しているとカウントと曲が始まりました。

 スモークなどの特殊効果も発動する中、前日の音合わせよりも緩急をつけた動きで激しいダンスを披露する小林さんらは勢いそのままに、この日のぽんキャノンも無事成功。メンバーたちはサビ前の「Rock you!」の掛け声で一気に覚醒し、髪を振り乱しながらのヘッドバンキングや難しいステップをメンバー全員でそろえます。またダンサーたちが合流する間奏部分の高速足踏みも前日より大きな音で決めた他、円陣では中央にいた小林さんを菅井さんがしっかりとキャッチして送り出し、いよいよ最大の見せ場、大階段演出へ。

 メンバーが一気に大階段を駆け上がる中、ステージにただ1人残る小林さんは両手を広げて大胆不敵な笑みを浮かべます。しかし次の瞬間、小林さんは大きく右手で空を切り、体を大きく使ったソロダンスをスタート。感情を爆発させます。また同タイミングでメンバーたちは大階段上で一丸となり、ダンサー軍団とのダンスバトルを展開。このとき照明の使い方がかなり印象的だったので、テレビを通してみるとどんな演出になっているのか楽しみです。

 最後はメンバーとダンサー全員が小林さんの元へ合流し、一気に舞台前方へ前進。天高くこぶしを突き上げてリハーサルを終えると、報道陣や関係者からは大きな拍手が沸き上がりました。

注目ポイント:1期生全員で割る“ガラス”

 欅坂46に関わらず、グループでのパフォーマンスを行う際には多くの場合、センターとなるメンバーが存在します。今回の「ガラスを割れ!」では小林さんがその役を担いますが、2日間の音合わせ・リハーサルを通じて感じたのは、小林さんはセンターというよりも“コアとなるメンバー”として存在しているのではないかということでした。

 ただ1人、“孤独にガラスを割ろうとする小林由依”をメンバーが支えるのではなく、1期生全員が一丸となって、世間のしがらみや自らの葛藤、さまざまな思いが詰まった“ガラス”をぶち破ろうとしているように見えたのです。

 2018年の「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」では、グループ活動をお休みしていた平手さんに変わり、今泉佑唯さんと共に「ガラスを割れ!」のWセンターを務めたこともあった小林さん。このときは“センター”として凛と舞台に立っていましたが、今回のパフォーマンスでグループの核として見えるようになったのには、キャプテン・菅井さんが言う「この1年でやってきたこと」がいきているのかもしれません。

 もともと口数も多くない方で、ファンからも「埼玉の狂犬」と呼ばれるなど一匹狼的な存在というイメージがあった小林さん。文才に優れ、ギターも弾けるなどマルチな才能を発揮しつつ、ときには「欅坂46」というグループを少し俯瞰して見ているのではと感じさせることもありました。

 しかし紅白のリハーサルが行われたこの2日間では“小林由依”というコアの周りに、平手さんや学業で休業中の原田葵さんなどの1期生、TAKAHIROさんやダンサーなどの「チーム欅坂」の魂、そしてファンの気持ちも集結しているかのようにも感じました。欅坂46は本番でどんな“ガラス”を割るのか、筆者もお茶の間で応援したいと思います。

 欅坂46よ、ガラスを割れ……!

(Kikka)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  2. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/25/news043.jpg 娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
  5. /nl/articles/2404/25/news129.jpg プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
  6. /nl/articles/2404/24/news018.jpg 1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
  7. /nl/articles/2404/24/news017.jpg メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
  8. /nl/articles/2404/23/news185.jpg 子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
  9. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. /nl/articles/2404/22/news124.jpg ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」