“パパのためのママの気持ち翻訳”に批判続出の「おしえて!こぺ!」公開終了 グリコ「ご意見を真摯に受け止めた」
「仕事と家庭どっちが大事なの?」→「あなたは仕事ばかりなのが寂しいわ……」?
江崎グリコは2月23日、情報サイト「おしえて!こぺ!」の公開を終了しました。夫婦間の子育てコミュニケーションアプリ「こぺ」のスタートを記念し、2月6日に公開したキャンペーンサイトでした。終了理由をグリコの担当者に聞きました。
ママの言葉を“翻訳”
キャンペーンサイトの主なコンテンツは、「どうしてこうなるの? パパのためのママの気持ち翻訳」。“子育てパパとママのすれちがいのストレスを減らすには、まず、パパとママの脳のちがいを知ることから”――として、アプリのキャラクター「こぺポン」が、ママ(妻)が本当に言いたいことをパパ(夫)に翻訳してレクチャーするという内容です。
例えば、「仕事と家庭どっちが大事なの?」という言葉をこぺポンが翻訳すると、「私は何より家庭を優先してるのに、あなたは仕事ばかりなのが寂しいわ……」というメッセージに。さらにこぺポンからの「寂しい思いをさせてごめん、と謝って。ママに仕事のグチを打ち明けてあげよう」とのアドバイスが記載されていました。
他にも、「好きにすれば?」が「それをやったら、もう知らないから!」に翻訳。アドバイスは「このセリフを言われたパパは、『見放さないで』と甘えてみましょう」というものでした。これらのコンテンツは『妻のトリセツ』などの著者で感性リサーチ代表取締役社長の黒川伊保子さんが監修していました。
サイトに掲載された「翻訳」に対し、Twitterで「全く翻訳が適切ではない」「むしろパパとママの間の溝が深まる」「『女性に対しては共感だけすればいい』と思っているのか」といった批判が続出。ママの言葉を自分なりに解釈する“大喜利”も自然発生していました。また、「男性と女性の脳の違い」の捉え方に疑問を呈する声もありました。
こうした声を受けてか、グリコは23日、公式サイトに以下を掲載し、キャンペーンサイトの公開終了を発表しました。
グリコのコメント
子どもには、健やかに、幸せに育って欲しいと、誰もが願っています。
「妊娠からはじまる1000日間」は、子どものココロとカラダの基礎をつくる大切な時期だと言われています。
ですが、初めての子育てに向き合うパパ・ママにはそれぞれ不安やストレスがあり、現代日本においては、諸外国に比べて男性の育児休業取得率が低いなど、育児環境に関する社会課題も山積みです。
Glicoが進める「Co育てPROJECT」は、いちばん近くにいるふたりが和気あいあいと、上手に協力して、いっしょに子どもを育てる「Co育て」を通して、パパ・ママを応援していきたいと思っています。
子どものココロとカラダの健やかな成長を実現するために、今後も皆様からのご意見を真摯に受け止め、日々改善を重ねてまいります。
※情報サイト「おしえて!こぺ!」については終了いたしました。
「おしえて!こぺ!」終了理由は?
「おしえて!こぺ!」の終了理由について、グリコのコーポレートコミュニケーション部に取材しました。
「『おしえて!こぺ!』は、キャンペーンサイトとしてスタートしましたが、開設から終了に至るまでさまざまなお声を頂戴し、それらのご意見を真摯に受け止めて、今回終了するに至りました」(担当者)
なお、キャンペーンサイトの公開は終了しましたが、コミュニケーションアプリ「こぺ」は、運営を継続するといいます。
「当社では、子どものココロとカラダの健やかな成長の実現の為、パパとママを引き続き応援したいと考えており、そのためにも夫婦間コミュニケーションアプリ 『こぺ』はお役立ちできるものと考え、今後も継続して運営するとともに、お客さまのご意見をもとに日々改善を図ってまいります」(担当者)
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