「ホフホフ熱い……」 『美味しんぼ』1〜111巻から海原雄山がかわいいシーンを独断で選ぶ:マシーナリーともコラム
おじいちゃん、『美味しんぼ』の話はこの間やったでしょ。
バーチャルYouTuber、マシーナリーとも子による不定期コラム第7回(連載一覧)。今回は漫画『美味しんぼ』から、至高のツンデレこと海原雄山の「カワイイシーン」について語ってもらいました。おじいちゃん、『美味しんぼ」の話はこの間やったでしょ。
たまに立ち回りをミスってカワイくなっちゃう雄山
オヒョーオヒョー。マシーナリーとも子よ。最近なにやってたかっていうと、労働したり、仕事辞めたりしてた。ウワッ! 仕事辞めちゃったよ。参ったね。これからはしばらくプータロー……もといフリーランサーとしてやっていくからこれを読んでいるそこの君や御社。仕事くれ。
さて給料がもらえなくなったということで当面金がない。読者のみんなも「お金がないぜ〜!」と毎日悩んでるクソカス貧乏がけっこうおると思う。そんなときにうれしいのが最近にわかに流行ってるマンガの期間限定読み放題だよな。最近ではなぜかスキマで『将太の寿司』を全巻読み放題になった結果やたらTwitterで話題になって割とバズるなんて謎の現象もあったよな……ってまだ読み放題やってるのかよ!
こういう読み放題サービス、マンガという文化の安売りにつながるんじゃないの? なんて危惧もあるけど単純にやっぱり広告としての効果が高いらしくいろんなところが実施してるよな。期間限定にすることでみんなでワイワイイベント的に読める楽しみ方みたいなのもあるんだと思うわ。かくいう私も以前、『月下の棋士』を無料キャンペーン中に10巻くらい読んだらドハマりして、その後全巻定価で電子書籍買っちゃったりしたこともある。残高が泣いてるぜ。
そんなマンガの期間限定一気読み配信をやってくれないかな〜と思ってる作品があるんですけど、それはなにかって言うと『美味しんぼ』です。
ハイ、そこ『美味しんぼ』の話は前にもやっただろとか言わない!!!
いや、じつはこのマシーナリーとも子、美味しんぼ大好きです!! ってふうなこと言っておきながら、単行本を1から10まで全部集めてキチンと読んだことってないのよ。いわゆるコンビニ本は何十冊も持ってて、それで読んだんだけどさ。だから意外と知らないエピソードが多かったりするんだよな。一応ちょこちょこと30冊くらいKindleで持ってはいるんだけどなんせ100巻超えのマンモス作品だ。全巻ゲットするのは骨も折れるしお金がいくらあっても足りないぜ。
というわけで今回はもし『美味しんぼ』の読み放題キャンペーンが催されたとしたら、話題になるに違いないであろう「海原雄山のカワイイシーン」を独断でチョイスして紹介していきたいと思う。美味しんぼの象徴ともいえるこのおっさん、たまに立ち回りミスって異常にかわいくなっちゃう回があるんだよな。例えば有名なハンバーガーの回とか。
今回はそんな雄山のチャーミングさに注目して『美味しんぼ』の読みどころをピックアップしていきたいと思う。いまのところ美味しんぼのコミックスは買って読むしかないので気になった回があったら諦めて買って読め。わかったか。
マナー講師モードなのにマナーがなってなかった雄山
第6巻収録の「究極の作法」は、料理そのものではなく食器である箸をテーマにしたお話。
この回の雄山は箸に興味を持つフランス人や食通と一緒にメシを食うことになっただけで、本当に特に、まったく山岡と対立する必要性がない立場なんですが、突然食後の山岡に対して「その箸を見てなにか気付かないのか……?」と問いかけ始めます。どうした?
言われた山岡も突然の問いの趣旨が分からないようで「赤杉でできた箸だろ……?」と材質の話をし始めてしまうんだけど雄山はニヤニヤするだけで「それだけか?」と煽った揚げ句についにはキレ始める。怖いって。
言われて箸の先を見ると箸の濡れ具合が違う! 雄山は山岡の、マナーのなってなさを指摘していたのだ!
が、そもそもこの食事の席では「メシがうまい」「箸を使う文化って素晴らしいね」という話をしていただけで、誰も、ひとことも「箸を使うときの作法」の話はしていないんだよな……。なのに突然雄山が場を支配して「今回の教訓は食のマナーです」という方向に誘導していきます。なんなんだよ。
もはや完全に偶然出くわした山岡にケチをつけたいだけ、大目に見ても不肖の息子をしつけたいだけにしか見えないのですが、さらにこの回で白眉なのはいきなり箸の使い方でマナーを問い始めた雄山自身が……。
入室時は廊下をデカい足音立てて歩いていたこと。人類のマナーについてはサイボーグの私は分からないけど、「箸の先端を多めに濡らしてしまう」よりも「廊下をドスドス歩く」ほうがマナー悪いように感じるんですけどどうなんですかね。でもそんなところもカワイイよ雄山。
ちなみにこの話が収録されている第6巻は、美味しんぼ随一の珍エピソードとして有名な「超能力者にタイムスリップとテレポーテーションさせられる回」も収録されており、おトクなので取りあえず1冊買うのにオススメ。
起承転結が1ページで完璧な雄山
この雄山は第1巻収録、海原雄山が2回目の登場を果たす「ダシの秘密」に登場。
この完璧に美しい流れを見てくれ。
いや、マジですごいな。全美味しんぼでいちばん構成が美しい1ページなんじゃないだろうか。
いいダシを飲んでご機嫌で厨房にやってくる雄山(起)→互いの存在に気付き、声もなく愕然(がくぜん)とする山岡と雄山(承)→意外な遭遇に大慌てする一同(転)→そしてダシを取ったのが山岡と知った途端に毒づき始める雄山(結)……と流れが完璧すぎるんだよな。完成度が高すぎる。山岡相手だとまっっっっったく素直になれない雄山がカワイイを通り越してもはやオモシロの域に達しています。
いやあこのページを見るだけで初期の美味しんぼは食文化の風刺なんかしなくてもマンガとしてとても完成度が高かったのが伺えるな……。
次のページのこのコマの大原社主ハイスピード脱会も両者の表情の違いとかじーっと見つめてるとジワジワ来て面白い。すき。
飲茶が美味しくてニコニコになってしまう雄山
第8巻第1話の「飲茶」は美味しんぼ劇中でも屈指といえるほど海原雄山がごきげんになる回で、そもそも今回の「海原雄山のカワイイところを紹介する」という趣旨は、この回の話をしたいがために無理やり立ち上げたといってもいいくらい雄山がカワイイ回です。
華僑の大物で食通の周大人に招かれた雄山が飲茶を堪能する、という話なんだけど……。
あまり食べた経験がないのか、普段の触れるもの全て粉砕するかのような荒くれ者だった初期の雄山からは想像できないほどの穏やかな表情を見せてくれます。カワイイ。
ワクワク状態で食い気味に具の話をし始めたり、パクチーの香りに「ああ……」とか漏らしてしまう雄山。カワイイ。
ゴマ団子を前に完全にご機嫌になって「ホフホフ熱い…」とか言い始める雄山。カワイイがすぎるでしょ。もはやリアクションが栗田さんとあまり変わらなくなってきてるじゃねーか。
初期の雄山は本当に場を荒らしてドラマを引っかき回すだけの暴れん坊だし、巻が進むごとに聖人化が進んでいって表情があまり崩れなくなってくるので、これだけ「喜」の感情を満開にしている姿はほんとうに珍しい。海原雄山について範馬勇次郎みたいなイメージがついてる人にこそ読み直して欲しいお話だね。激オススメ。
というわけで独断で海原雄山のカワイイシーンをちょこちょこピックアップしてみました。とはいえなにせ全111巻もある『美味しんぼ』。先述した通り全巻読んだわけではないし、まだマシーナリーとも子が見ぬカワイイ雄山がいるのかもしれない。のでこの記事を読んで「浅いぜマシーナリーとも子! まだカワイイ雄山はほかにいるだろ!」と思った人類がいたら教えてください。頼んだぜ。
っていうか100巻超えの漫画なんておいそれと読破できないよな。ほかにも『ゴルゴ13』とか『こち亀』とかも100巻超えてるしさ……。でもたまにいるんだよな「ゴルゴのあの話って何巻だっったっけ」って聞くと「○巻だね」って即答できる生き字引が。コワイ。私がそういう返しができるのは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の池袋晶葉ちゃんくらいのもんだね。と、無理やり池袋晶葉ちゃんにつなげたところで今回は終わりにしましょう。それじゃあな。仕事くれ。
関連記事
マシーナリーともコラム:ついにこの日が来たな! 全池袋晶葉ちゃんPが泣いた、“池袋に池袋晶葉ちゃんが降臨”した日
いつもより熱量高めなマシーナリーともコラム、第6回。マシーナリーともコラム:メガトロンは本当に“理想の上司”? 会社経営モノとして見る「トランスフォーマー」論、あるいはスタースクリームが重い問題
メガトロンとスタースクリームの話をついに。マシーナリーともコラム:ツインスティック商品化実現おめでとう! 今こそバーチャルユーチューバー勢は全員「バーチャロン」をやるべきです。やれ。
これから毎日バーチャロン対戦しようぜ?マシーナリーともコラム:君そのポージングなんだ?????? 30年以上前に発売されたゼットンのプラモがめちゃくちゃエモい件を語らせてくれ
ゼットンは実質池袋晶葉ちゃん……らしい。マシーナリーともコラム:補完が見事! 理想の二次創作! 解釈一致!!! なぜ人類はもっとアニメ版「美味しんぼ」の話をしないのか
世界は大体「美味しんぼ」でできている。マシーナリーともコラム:VTuberマシーナリーとも子はなぜPS4「スパイダーマン」のPVで「ウッッッ!!!!!!!!」ってなってエモ死したのか
許せる!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
1歳双子の姉が退院日、妹と再会する“瞬間”が「涙出ちゃった」と大反響 あれから約9カ月後……現在を聞いた
山で発見したサワガニ、「どうやって生きてきた!?」と目を疑う状態で…… 連れ帰った後の“驚きの行動”に「泣いた」「これは目が離せない」
スーパーで買ったロブスターを、アワビと一緒に育てたら…… 「スゴすぎ」“予想外の展開”が150万再生「感動しました」
「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
「これすごい」 飛行機のエコノミークラスに搭乗→“まさかの機内食”に思わず二度見 投稿者に話を聞いた
穴が開いたユニクロのカシミヤニットを“いったん解いて”リメイクしたら…… 息をのむほどの仕上がりへ「びっくりした!」「人間ってすげーな」
コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
- 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
- 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
- リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
- 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
- “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
- 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
- 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
- ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
- 【今日の計算】「7−2×0+9」を計算せよ
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議