トヨタ、新型「RAV4」を発表 ズ太くタフで「ワクワクする」四駆、3年ぶりに日本へ復活(1/2 ページ)

うほほワイルド顔ぉぉ! トヨタが示した「近年の凡庸なSUV」への答え。

» 2019年04月10日 13時30分 公開
[ねとらぼ]

 トヨタ自動車は4月10日、SUV(スポーツタイプ多目的車)の新型車「RAV4」を発売しました。価格は2WDのベーシックモデルで260万8200円(税込、以下同)から、4WDの注力モデルAdventureグレードは313万7400円からです。

トヨタ RAV4 SUV 新型「RAV4」(Adventure・アーバンカーキ×アッシュグレーメタリック)
トヨタ RAV4 SUV 新型「RAV4」(Adventure・シアンメタリック×アッシュグレーメタリック)

 目指したのは「“ワクドキ”するSUVの復活。飾りではないホンモノの走行性能」。

 RAV4は1994年(平成6年)に登場。初代モデルは4WDがオフロードに特化したクルマと位置付けられていた時代に、走破性と市街地での扱いやすさを両立する、現代の人気カテゴリーの1つであるクロスオーバーSUVの市場を開拓した車種です。当時、木村拓哉さんが出演するCMで「洗練された都市型SUV」のイメージを強烈に残しました。しかし後年は市場ニーズや車格の変化によって海外での展開に軸足を移し、日本市場では3代目の2016年に販売を一時終了。4代目は4WDの需要が高い北米市場を中心に展開していました。

トヨタ RAV4 SUV 5代目RAV4は、先端4WDシステムで本来の「本格オフロード性能」を追求
トヨタ RAV4 SUV 歴代RAV4。サイズと市場ニーズの違いから、4代目は日本市場では販売されなかった

 今回の5代目で、満を持して日本市場に「復活」します。先代モデルの良さを受け継ぎながらも、Reborn(生まれ変わる)をテーマに「SUVらしい力強さと走行性能」をガッツリと重視したスタイルで全面刷新しました(関連記事)

 「1994年以降多くの競合車が参入した結果、最近のSUVはワクドキ感が薄まっている。このままではSUV絶滅の危機だと感じた。新型RAV4は、SUVらしい本物感を前面に出し、新しいことに挑戦するアクティブな気持ち=ワクドキ感や好奇心を再び奮い立たせるクルマを目指した」(トヨタ自動車 RAV4開発担当チーフエンジニアの佐伯禎一氏)

トヨタ RAV4 SUV 5代目RAV4開発の理由と意図
トヨタ RAV4 SUV 5代目RAV4の頭文字に込めた意図 初代と車名は同じながら「SUVで感じるワクドキの復活」を意識した
トヨタ RAV4 SUV 「楽しい」「ワクドキ感」をあらためて訴求する

 車体の基本設計は、プリウスやC-HRなども採用するトヨタの新世代車プラットフォーム「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を採用。TNGAの強みである高剛性化と低重心化による、操縦安定性と乗り心地を高めました。

 そして、特徴的なフロントマスク、ボディーの拡大やタイヤの大径化などよって、新世代の「力強さ」や「タフ」を強調した迫力のあるデザインを実現しています。現行車種では、小型SUVのC-HRと高級志向SUVであるハリアーの中間ニーズを埋める車格ですが、それぞれに対して「より楽しい」「どんな道でもより安心」「もっとアクティブに」といった「タフ」なイメージや本格派オフロード走行性能の高さを訴求する考えです。

 デザインは2種類。ベーシックな「X/ハイブリッドX」「G/ハイブリッドG」に加えて、オフロードイメージをより強く押し出す専用デザインが施された「Advnture」グレードの2パターンです。

 パワートレーンも2リッターの4気筒直噴エンジン(Dynamic Force Engine/M20A-FKS)を搭載するガソリン車と、2.5リッター4気筒直噴エンジン(Dynamic Force Engine/M25A-FXS)とハイブリッドシステム「THS(TOYOTA Hybrid System) II(リダクション機能付き)」によるハイブリッド車の2パターンを用意します。

トヨタ RAV4 SUV フロントデザインは2種類。テーマ車となる「Adventure」グレードはグリルをグワッと拡大し、ワイルド感を高めた顔つきにした

 最後に駆動方式。低廉な2WD(FF)モデル(Xグレード)に加えて、主力の4WDモデルには、ガソリン車にダイナミックトルクコントロール型の4WDと、前後トルク配分に加えて後輪左右のトルクを独立制御する新型の「ダイナミックトルクベクタリング4WD」の2種類から。ハイブリッド車にはFFと、モーターで後輪の駆動を高度に制御する電気式4WD「E-Four」を用意します。

トヨタ RAV4 SUV 世界初採用(2019年4月現在トヨタ調べ)とする「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用

 車体サイズは4610(全長)×1865(幅)×1695(高さ)ミリ、ホイールベースは2690ミリ。最低地上高は200ミリ、アプローチアングル18度(フロントバンパーとタイヤ接地点をつないだ線と地面の角度)、ランプブレークオーバーアングル17.5度(前後タイヤとホイールベース中心の車体底部をつないだ線と地面の角度)、デパーチャーアングル20.5度(リアバンパーとタイヤ接地点をつないだ線と地面の角度)。車両重量は約1630キロ(以上、Adventureグレードの19インチタイヤ装着車)。

 最大出力はガソリン車が171馬力、ハイブリッド車が178馬力(131kW)、最大トルクはガソリン車が21.1kgf-m(207Nm)、ハイブリッド車が22.5kgf-m(221Nm)。燃費性能は、ガソリン4WDモデルがリッター15.2キロ、同2WDモデルがリッター15.8キロ、ハイブリッド車がリッター20.6キロ(4WDモデル)です。

トヨタ RAV4 SUV 新型「RAV4」モデリスタパーツ装着車
トヨタ RAV4 SUV 新型「RAV4」TRDパーツ装着車


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」