紙くずを混ぜ続けてミニチュア包丁を作ってみた → キュウリをスパッと切断する硬く頑丈な包丁が完成:圧倒的不審者の工房
作業時間の字幕が最小「3時間」、最大「7日間」という衝撃。
ゴールデンウイーク期間に、紙を1万回以上も混ぜ続けて「紙のミニチュア包丁」を作り出す動画がYouTubeに投稿され注目を集めています。投稿者・圧倒的不審者の極み!さんいわく「連休を全て使って仕上げました」とのこと。連休の使い方がさすがだ……。
今回注目したのは「セルロースナノファイバー」という素材。パナソニックが2018年に発売した最新掃除機などにも樹脂と合わせて使われており、軽量なのに鋼鉄の5倍硬いといわれている新素材です。植物由来のセルロース繊維をナノサイズまで細かくして作られるものですが、同動画ではその素材開発を個人でどこまでできるのかチャレンジしています。
まず、紙を手軽に小さくできるシュレッダーからスタート。次に、できた紙くずをまな板の上に載せて包丁で刻み、水に入れて煮てから絞り、さらにミキサーにかけてドロドロの状態に。やってることはほとんど料理に近い。
まだまだ細かくする作業は続き、今度は乳鉢に入れたドロドロの紙を乳棒ですりつぶします。ここで「6時間後」という字幕に驚きますが、さらに電動マッサージ器で「3時間」混ぜた後、登場したのは動画冒頭で作っていたペットボトルの水車。中に“紙からできた液体”とアルミナボールを入れたと思ったら、クルクル回るように川に設置して、ここで「7日後」という字幕が……!?
この時点でもう紙はただの白い液体となっていて、濾したことで粒のようなものもありません。しかし、目指すはナノサイズ。続いて出てきた機械は、目に見えない振動を作り出す超音波洗浄器で、これに「12時間」かけることで最後の仕上げを行います。……と簡単に聞こえますが、この機械には5分で勝手に切れる自動オフタイマーが付いているため、何度も何度もオンボタンを押さなければならなかったようです。
振動によって「水っぽかった液体」は、「真っ白なヨーグルト」みたいな見た目に。たびたび顕微鏡でもチェックしていますが、だんだんと繊維が細かくなり、最後には普通の顕微鏡では繊維が観察できないほどになっています。
そこから今度はホットスターラーで乾燥させることで、ギュッと圧縮されたように小さくなった固形の物体へ。これが今回の「紙包丁」の素材です。硬度計で“硬さ”を測定するとフライパンより硬いことが確認でき、缶も貫通しちゃう強度。俺たちの知ってる紙じゃない……!
もうここまでの時点でものすごい時間が経過していますが、ここから包丁の形に糸ノコで切って、ヤスリで薄くして、削るように形を整えて、砥石で研いでと、慎重かつ丁寧な作業を経て、ついに「紙のミニチュア包丁」が完成。ちゃんと包丁の形にするのがさすがの技術力ですが、スパッとキュウリが切れてしまう切れ味にさらに驚きます。「これは紙です」。
コメントでは「もう一般人には何をやっているのか理解できない」や、「次から次へと当たり前のように一般家庭にないもん出すなw」などのツッコミが飛ぶことに。海外ユーザーの声も多く、「彼について予測できるのは、予測不可能ということだけ」といったコメントが寄せられています。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
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何を言っているかわからねーと思うが、とにかくヤバいのはわかるはず……。
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