これで遊べば「大富豪のローカルルール多過ぎ問題」が解消できるかも 大会に使われている“連盟公式ルール”とは

「大富豪しようぜ!」「いいぜ!」→「俺の知ってる大富豪じゃない」に陥りがち。

» 2019年06月01日 12時00分 公開
[ねとらぼ]

 「大富豪(大貧民とも)」はトランプゲームの定番。しかし、ローカルルールがとても多く、遊ぶのが意外に大変なことでも知られています。経験ありませんか? 「大富豪しよう!」「いいよ、11バックはアリ?」「階段革命は?」「何それ知らない」と、なかなかゲームが始められないという。

 また、どんなルールで遊ぶのが面白いのかが分かりにくいのも、大富豪の難しいところ。採用するルールは、「自分の地元にはこんなルールがあって〜」というような会話をしているうちに、何となく決まってしまうことが多いのではないでしょうか。

 こういったローカルルールの煩わしさを解消するヒントになりそうなのが、「日本大富豪連盟」が採用している「連盟公式ルール」。大富豪の大会を行っている組織で、連盟公式ルールは「数多くある地方ルールの中から厳選」した結果、生まれたものだとしています。一体、何がアリで、何がナシなんです?



五大公式ルール

 日本大富豪連盟が「五大公式ルール」として掲げているのは、以下の5つ。なお、解説はざっくりしたものなので、正確な内容は公式サイトからご確認ください。

  • 革命:(ジョーカーを含む)同じ数字のカード4枚を出すと、カードの強弱が逆転
  • 8切り:「8」を出すと場が流れ、自分からカードを出せる
  • 都落ち:大富豪より先にあがるプレイヤーが現れた場合、大富豪は自動的に最下位になる
  • スート縛り:同じスート(スペード、ハート、ダイヤ、クラブのこと)のカードが連続で出された場合、場が流れるまでそのスートのカードしか出せなくなる
  • スペ3返し:通常、「3」は最弱のカードだが、1枚出しのジョーカーに対してスペードの「3」が出せる








 考案された経緯について日本大富豪連盟に話を伺いました。

―― 連盟公式ルールは、どのように決定されましたか?

 ローカルルールの内容確認と、認知度のヒアリングなどを行い、競技大会にふさわしいと思われるルールを考案しました。あまりにもマイナーなもの、運要素が強過ぎるものは除外。また、ゲームが複雑になり過ぎて、カードの出し間違いが発生したり、プレイ速度に悪影響を及ぼしたりする可能性にも考慮しています。

 具体的に言うと、ヒアリングの結果、使ったことがあるという人がほとんどいなかった「オーメン」「7渡し」などは不採用。「階段革命」はスート縛りが複雑になることなどから、使えなくなっています。

 なお、「11バック」は、採用を希望する声が多いため、現在も検討を進めています。

―― この手のトランプゲームで気になるのは“運要素の強さ”。連盟公式ルールではいかがでしょうか?

 イメージとしては「将棋(ほぼ実力のみ)と麻雀(運の要素が相当ある)のあいだ」だと思います。詳細なデータがあるわけではありませんが、短期決戦だと運と実力が半々くらいになることもありますが、試合を相当数こなすと実力が約7割まで上がるのではないかと。

 大会では現在、1セット4ゲームの3セットマッチが主流で、席替えなどで公平性を保つ配慮もしています。この場合だと、実力的に格上の相手に対する勝率は、2〜3割程度まで落ち込むかと思います。

 実力のある方はカードカウンティング(他プレイヤーの手札などを読むこと)をしたり、相手の考慮時間や手札の並べ方、席順などを考えたりしながらプレイされているようです。


 ちなみに、日本大富豪連盟が主催する「天下一大富豪大会」のもようは一部YouTube上で公開されており、連盟公式ルールのゲーム展開をつかむことができるはず。また、2019年には第五回大会が開催される予定で、その関東予選は7月21日に行われるそうです。

ガチでプレイするとこんな感じに

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた