人はどれだけテレビから離れてゲームできるのか―― 画面からめっちゃ離れて戦う格ゲー大会「距離餓狼」レポ漫画

勝利のカギは「強い技」だそうです。そりゃそうか……。

» 2019年07月05日 20時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 「人はどこまでテレビから離れてゲームができるか」がテーマの実験的格闘ゲーム大会「距離餓狼」が面白そうです。画面から数十メートル離れて戦うこの過酷な競技は、なぜ始まったのか? 発端から本番の様子まで、レポート漫画で明かされています。


アイキャッチ 確かに“餓えた狼”が遠くから獲物をうかがうような距離感ではある(そういうことではないが、種目が「餓狼伝説」限定というわけでもない)

 漫画の作者は、「THE KING OF FIGHTERS XIV」(KOF14)の「明天君」や「SAMURAI SPIRITS」(2019年版)の「呉瑞香」を演じた、声優にして漫画家の劉セイラ(@kkryu_k)さん。親によく「ゲームをするときはテレビから離れなさい」としかられていた子ども時代、「どれくらい離れればいいのか?」と疑問に思っていたそうです。それから時を経て2018年、不思議な縁でかつての疑問を検証するイベント「距離餓狼」に招かれることになりました。


1P

2P

 事の発端は2017年に開催されたKOFのイベント。劉さんが自ら明天君を操作し、来場者と同キャラ対戦をする企画で会ったのが、のちに距離餓狼を主催するコロッサス(@nameneko21)さんだったといいます。


3P

4P

 それから半年後にイベントは実現し、劉さんは招待されて見学へ。会場の広々とした体育館では、テレビとプレイヤーの席が異様に離れた舞台が設営されていました。


5P

 対戦前に選手が各自クジを引き、画面との距離(5メートル刻みで15〜30メートル)を決めて戦うのが基本ルール。より短い距離を引けたほうが有利となる変則ハンディキャップマッチですが、第1戦は両者とも25メートルを引きました。


6P

 かくして、おそらく世界初であろう試みは始動したわけですが、肝心の試合がなかなか始まりません。というのも、画面が遠すぎて見えず、使用キャラクターの選択すらままならないのです。選択画面の記憶が勝利のカギになる対戦、画期的すぎる。


7P

 どうにか試合を始めてみると、キャラの服が背景に溶け込んでしまったり、自分がどこにいるか分からなくなったり、ゲームの難易度をむやみに上げる問題が次々と露見。それでも選手は蓄積された技術を頼りに戦い、勝負を決着させました。なお、勝利者インタビューの質問「距離餓狼で勝つには何が重要か?」の回答は「強い技」。おそらく画面が全然見えないので、当たり判定に優れる技を連発して暴れるのが有効なのでしょう。


8P

 大会ではまれに「スペシャルルール」も発動。対戦前に30メートル走ったり、ぐるぐる回ってふらついてから決勝戦を始めたりと、会場の広さを生かしたハチャメチャな試合が展開されたそうです。それでも劉さんは、真剣にやれば「いいゲームでいい運動でした」と振り返りました。


9P

 コロッサスさんはほかにも、銭湯で戦う「風呂餓狼」や猫カフェでモフモフしながら遊ぶ「猫餓狼」など、ユニークな大会を主催。直近では「サムスピ」新作リリースを記念して、会場が酒蔵の「SAKENOMI SPIRITS」を6月29日に開催しています。どれも楽しそうで、見学だけでも楽しめそう。


画像提供:劉セイラ(@kkryu_k)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた