泣けるサウナが杉並区にある? 「サ道」3話の舞台は「ゆ家 和ごころ 吉の湯」、サウナと水風呂と外気浴と涙(1/2 ページ)

サウナに行きたくなる魔法にかかるドラマ。

» 2019年08月09日 13時01分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 見ているだけでサウナへ行きたくなる魔法にかかる、サウナ好きによるサウナ好きのためのドラマ25「サ道」。世は明らかにサウナブームだが、先日、筆者もある若い女性に「最近、サウナ流行ってますよね」と言われ、「あ、僕も好きなんです……」「えっ……」という会話をしたばかりだ。


サ道 ブームとは(おそらく)関係なく、裸の男たち(原田泰造、三宅弘城、磯村勇斗)はひたすらサウナでおしゃべり イラスト/まつもとりえこ

 そんなことはさておき、先週放送された「サ道」3話は、ナカタ(原田泰造)が偶然さん(三宅弘城)行きつけのサウナ「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ足を運ぶというエピソード。

銭湯なのにこの充実度! 「ゆ家 和ごころ 吉の湯」

 今日も今日とて、全裸にタオル一丁で外気浴をしながら話し込んでいるナカタ、偶然さん、イケメン蒸し男(磯村勇斗)。今日のテーマは、それぞれお気に入りの外気浴について。外気浴にはシチュエーションが大事らしい。その流れでナカタが「ゆ家 和ごころ 吉の湯」へ足を運んだことを話しはじめる。

 杉並区の住宅街から少し離れたところにある「ゆ家 和ごころ 吉の湯」。塩谷歩波・著『銭湯図解』には「遠足したくなる銭湯」として紹介されている(ドラマの後半で、休憩室に彼女が描いた図解が貼ってあったのが映し出されていた)。

 和田堀公園の近く、閑静な住宅街に佇む銭湯で、浴室は中央に浴槽が置かれているが、これは関西でよく見られる構成であり、関東では珍しい。おかべたかし・著『くらべる東西』に詳しいので、興味がある人はぜひ。

 特筆すべきは露天風呂だ。少し長くなるが、『銭湯図解』の説明を引用したい。

 ここには大きな半円形の炭酸泉と、露天水風呂、そして二つのつぼ湯があり、さらにサウナ室も設けられている。湿度たっぷりのコンフォートサウナと、よく冷やされた露天水風呂、泡が心地よい炭酸泉も堪能した後は、庭の前になる椅子で小休止。格子の天井から差し込む光に照らされる浴室内の光景をぼんやりと見ながら、優しい風に体をゆだねていると、穏やかな気持ちになる。和田堀公園の自然の中で過ごしているような、森林浴をしているときの爽快感だ。

 外気浴をしているナカタの「フィンランドの森林っぽい雰囲気だなぁ」という感想と合致している。無駄のないサウナ、水風呂、外気浴のための休憩スペースの無駄のない構成も素晴らしい

ディープリラックスで「少年時代」へトリップ

 サウナと水風呂と外気浴を繰り返し、ナカタは突然涙を流しはじめる。大きな公園の近くという牧歌的な雰囲気、銭湯という昭和な響き、子どもたちの声がする人々の生活音などが渾然一体となり、少年のころにタイムスリップした気持ちになったのだという。

 筆者はサウナで涙を流したことはないのだが、ナカタの気持ちはわからないでもない。サウナでディープリラックスを味わっている間は、思考もどこかへ飛んでいってしまうことがある。日常で思い悩んでいるようなことが吹っ飛び、思ってもいなかった何かに没入していく感覚。まさにトリップだ。それがナカタにとっては「少年時代」だったのだろう。ととのった……。

 ところで、「ゆ家 和ごころ 吉の湯」にあったリラックスできる椅子は、偶然さんが持ち込んだものだという。その他にも、さまざまな店員にアドバイスを送り、素敵なサウナを作り上げていった。


サ道 3話の見どころ。偶然さんが持ち込んだリラックスできる椅子 イラスト/まつもとりえこ

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  8. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  9. /nl/articles/2411/16/news077.jpg 大谷翔平、インスタ最新投稿で活躍シーンのハイライト公開 一瞬映る“妻・真美子さんと母・加代子さんの笑顔満開ハイタッチ”に注目
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた