「お任せで!」→「イメージと違う」はあるある クリエイターに「お任せ」が禁句な理由描いた漫画に共感集まる

出来上がった状態のイメージを依頼者と共有できていなければ、かえって手間がかかってしまうものなのです。

» 2019年09月30日 07時30分 公開
[黒田順一郎ねとらぼ]

 皆さん、クリエイターに仕事を依頼するとき、「お任せで」という言葉を使ったことはありませんか? ひょっとすると、そのとき相手の方は身構えているかもしれません。その理由を書いた漫画がTwitterで共感を呼んでいます。

イメージしている案があるなら、それがふわっと曖昧なイメージでも必ず事前に伝えてほしいのです イメージしている案があるなら、それがふわっと曖昧なイメージでも必ず事前に伝えてほしいのです

 漫画を書いたのは、フリーのマンガ家・イラストレーターの蒼澄空良さん(@Sora_Aozumi)。クライアントから「もう全部任せるんで、自由に作っちゃってよ!」といった依頼を受けることがあるという蒼澄さん。そのとき「自由だ! 嬉しい!」と無条件で喜ぶクリエイターは――まずいないと彼は言います。大体のクリエイターは上記のような依頼には必要以上に警戒し、自由にと言われていながらもより詳細なヒアリングを要求します。なぜなら、納品後にこう言われる恐れがあるから。

 「なーんか、イメージしてたのと違うんだよねぇ〜」

「お任せです!」と言われたら警戒してしまいます 「お任せです!」と言われたら警戒してしまいます
ヒアリングに協力してくださいますよう、お願いします! ヒアリングに協力してくださいますよう、お願いします!

 多くのクリエイターは、経験上こうなることを知っています。だからこそ、もともとイメージしている案があるのなら、曖昧なものであっても事前に伝えてほしいのです。相手の頭の中をのぞくことなんて誰にもできないのだから、より良い作品をスピーディーに仕上げるためには、意見をちゃんと共有するという作業が必要です。

 この漫画には数多くのリプライが寄せられています。「います!『素人でよく分からないからとりあえず一度作ってください。それを見てからまた考えます』って人。怖い怖い怖い、これ最初から何度も作り直しさせます宣言してるやん!」「私もバイト先でDMやチラシを作っていますが、『作って』だけで他の情報は一切言わないくせに、作った後にあーだこーだ言ってくる上司が鬱陶しいです」「『イメージと違う!作り直して!』×10→振り出しの最初のデザインに戻るって言うのを何回やった事かww

 生々しい意見が多くて、多くのクリエイターが同様の問題で悩んでいることがうかがえます。しかしその一方で、「いや、絵心ない人にはほんとにイメージないんですよ。土台がないとなにも浮かばないんです」といった意見も。

 いずれにせよ、仕事を依頼する場合は、クリエイターに配慮して十分な意見交換をすることを心掛けたいものですね。

画像提供:蒼澄空良さん(@Sora_Aozumi



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