給食に「バリバリ伝説フライ」と「藤原豆腐店サラダ」 「しげの秀一」メニューの理由を教育委員会に聞いてみた

「イニシャルD根みぞれ汁」というインパクトのある品も。

» 2019年11月07日 17時55分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 「妹の給食のメニューがすごい」とツイートで紹介された献立が、本当にすごいと話題です。「バリバリ伝説フライ」とか「藤原豆腐店サラダ」とか、なにこの“しげの秀一ワールド”。


給食 「イニシャルD根(だいこん)」て……(画像提供:yumaさん)

 yuma(@H2Omini4wdwrc)さんが紹介したのは、漫画家のしげの秀一さんの代表作『バリバリ伝説』と『頭文字D』にちなんだメニュー。「とおかまちメニュー しげの秀一・残さんデー」と題されていて、何やら特別な献立のようです。

 「コンセプトカフェみたい」「今の子どもは絶対元ネタ知らない」「(バリバリ伝説の主人公のように)グングン背が伸びそう」などと話題を呼んだこのメニューは、新潟県十日町市の給食で出たもの。

 市の学校教育課に取材したところ、同市では月に1回、共通のメニューが各校に出る「とおかまちメニューの日」が実施されており、しげの秀一さんにちなんだメニューはその際に予定されているものだそうです。


給食 市内中学校の給食便りにもしっかり載っている

 「とおかまちメニューの日」は、同市教育委員会が2010年に開始した「十日町市学校給食地産地消推進計画」の一環として始まった施策で、地域の農産物の使用を通し、食教育を深めるねらいの取り組み。

 2019年のメニューは「十日町にゆかりのある人やもの」がテーマで、今回は同市出身のしげの秀一さんにちなんだ献立に決定したとのこと。メニューは栄養教諭が持ち回りで考えているそうで、「イニシャルD根(だいこん)」という強引なネーミングに、企画と栄養バランスの兼ね合いへの苦労がうかがえます。

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