無重力状態で女性のバストはどうなるのか?
ワコールの「重力からバストを守る」研究。
女性向け下着メーカー大手のワコールは1月15日、「重力からバストを守る」をテーマにしたカンファレンスを開催しました。日本で初めて「無重力実験」でバストを計測し、重力がバストに与える影響を発表しました。
バストと重力
女性のバストは加齢(エイジング)によって形が変化していきます。ワコールはエイジングのステップを0〜3の4段階に分けており、(1)エイジングで変化していく順序は同じ(ステップ0からステップ3に向けて変化していく)、(2)変化するスピードは人によって異なる、(3)変化すると元には戻らない――のだといいます。
加齢によるバストの形の変化
- ステップ0……丸い形、垂れていない
- ステップ1……上胸のボリュームが落ちる(脇側がそげる)
- ステップ2……バスト下部がたわみ、乳頭が下向きになる
- ステップ3……バストが外に流れる、バスト自体が下がる
※乳腺組織が加齢によって委縮すると、脂肪の割合が相対的に増え、バストが柔らかくなる
バストが変わる原因には、長時間継続する外部刺激、加齢によるホルモンバランスの変化、加齢による皮膚の弾力性・柔軟性(いわゆるハリ)の低下などが挙げられています。ワコールの今回の研究では、バストを覆う皮膚と重力に着目し、バストのエイジングと重力の関係を考察しています。
「女性のバストは体の動きに合わせて動きます。日常生活ではさまざまな方向に、睡眠時は横向きに、ランニング時は上下だけではなく回転します。このとき、バストの動きに合わせてバストの皮膚が伸びたり縮んだりしていて、ダメージが蓄積されていると考えました」(ワコール人間科学研究所 主任研究員 坂本晶子さん)
仮説をもとにステップ別のバストの皮膚を見てみると、ステップが進んだ群(バストのエイジングが進んでいる群)の皮膚は、キメが重力方向に“流れている”ような方向性があることが分かりました。重力でバストが引っ張られ、皮膚が一定方向に伸びる状態が続くことで、皮膚の張力が低下し、より重力の影響を受けやすくなるというのです。
そこでワコールは、飛行機を使った無重力実験を実施。飛行機で急上昇後に急降下することで、約20秒間の無重力状態を作り、その状態のバストを計測しました。3人の被験者の協力のもと、3回実験を行ったといいます。
カンファレンスでは実験時の動画が公開されました(※被験者との契約上、メディアの撮影・掲載は禁止でした)。通常状態のバストが、無重力状態だといわゆる“おわん型”に変化する様子が確認できました。バストの底面が上がり、胸のボリュームが上下左右均一に。目で見てはっきりとわかる“無重力状態のバスト”に、カンファレンスの会場では「おお……」という声が上がりました。
ワコールの研究結果に、乳房を研究する奥田逸子さん(国際医療福祉大学 三田病院 准教授)もコメント。バストのMRIやCT画像から、重力がバストに与えている影響を語りました。立っているとき、仰向けに寝ているとき、うつぶせに寝ているときでバストの形が変わるのは一般的な実感ですが、医療の現場でも、バストのエイジング状態によって、バストの形の変化(つまり、重力の影響)がより大きくなることがわかるといいます。
カンファレンスでは、「常にこの無重力の状態を保てるようにするのが、『バストによい』だけでなく、『そのヒトのバストで実現可能な、最も自然できれいなバスト』であると考えられます」「今まで『自分に合ったブラジャーを着ける』ことを提案してきました。今回の無重力研究の結果、それに加えて『シーンによるダメージを減らすブラジャーを着ける』ことが重要だと考えます」とまとめられています。
ワコールの言う「無重力の状態を保つ」は、体やバストのエイジング状態に合ったブラジャーを着け、バストを支えている状態。また、就寝時は横に流れない下着(ナイトブラ)をつける、運動時は回転や揺れを抑える下着(スポーツブラ)をつけるなど、下着のタイプを変えることで、バストの皮膚のダメージを減らし、バストのエイジング変化をゆるやかにできるというわけです。私たちは重力なしで生きていくことはできませんが、少しでも抗うことはできる……のかもしれません!
関連記事
- 「これが欲しかった」「ぜひ定番化を」の声 エリスの生理用ナプキンにシンプルな限定デザイン登場、狙いを担当者に聞いた
- 夏の大敵「谷間チラ」をガード 「ブラライナー」ができたワケ
- オタクの孤独死、現場に取り残されるペット…… 「孤独死のミニチュア」を作り続ける遺品整理人に聞く「終活」
- ブラジャーのカップをつぶして収納している人、今すぐ改めましょう 下着販売員が教える「正しい下着のしまい方」がためになる
- 大丸梅田店「生理バッジ」、継続するも現行のデザインは取りやめに 広報担当者に聞く“取り組みの今後”
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
- 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
- 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
- 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
- ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
- 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
- もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
- アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
- スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
- 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
- 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
- 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
- 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
- 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
- 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
- かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
- 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
- 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
- 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
- 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」