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» 2020年06月17日 18時00分 公開

「銀河系に知的文明は36程度ある可能性」 英ノッティンガム大学が研究結果を発表

およそ50億年かけて知的文明が形成されると仮定した計算です。

[関口雄太,ねとらぼ]

 英ノッティンガム大学は天文学などを取り扱う学術雑誌『アストロフィジカルジャーナル』に掲載された研究にて、銀河系全体で少なくとも30以上の知的文明が存在するかもしれないと発表しました。


「銀河系に今まさに存在する知的文明は36程度ある可能性」 英ノッティンガム大学が研究結果を発表 研究者が新しい推定値を算出(画像はUniversity of Nottinghamより)

 研究主導者のクリストファー・コンセリス教授は「地球と同様に、他の惑星でも知的生命体が形成されるまで50億年かかると仮定した場合、銀河系には少なくとも数十個の活動している文明が存在するはず」と説明。

 論文の筆頭著者トム・ウェストビー教授はこの研究について「新たなデータを使い、推定方法を単純化することで、銀河系の文明を手堅い数値として算出した」として、計算の基準によっては「銀河系に約36個の活動する文明が存在している」と説明しました。

 ただし、知的文明が存在していたとしても、地球から確認できる可能性が低いことも指摘しています。まず最も近い距離に存在する知的文明は1万7000光年は離れていると考えられ、現在の通信技術で交信するのは非常に困難。また、地球のように安定して長期間にわたり知的生命が維持できる環境でなければ、知的文明として存続することが難しいとも。そのため場合によっては、地球が銀河系内で唯一の文明という可能性もあるとしました。

 コンセリス教授は今回の研究の意義について、「地球外知的文明の探索は生命体の存在を明らかにするだけでなく、私たち自身の文明がいつまで続くか知る手がかりになる」としたうえで、「知的文明の存在が一般的だとわかれば人類も同じように長く続く可能性があるだろうし、そうでなければ銀河系で知的文明が長期に存続するのは難しいことだと教えてくれる」との見解を寄せています。


「銀河系に今まさに存在する知的文明は36程度ある可能性」 英ノッティンガム大学が研究結果を発表

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