営業再開した東京ディズニーランド、どう変わった? 初日に来園したゲストに聞きました
感染予防対策がとられ、さまざまなところが変わっています。
7月1日より約4カ月の休園を経て、東京ディズニーリゾートが営業を再開しました。新型コロナウイルス感染予防対策がとられた園内は、休園以前とどのように変わったのでしょうか? 待望の営業再開に歓喜するパークの様子を来園したゲストにインタビューしました。現地の様子を写真とともに紹介します。
2月29日より臨時休園となり、複数回の休園期間延長を経て、6月23日に再開日が「7月1日」と決定した東京ディズニーリゾート。両パークの再開にあたり、政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処指針」をふまえて作成された「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に沿った対策を講じています。また、「行政機関からの指導のもと、ゲストの皆様とキャストの健康と安全の確保を最優先に運営してまいります」としています。
再開に向けて、来園するゲストへの動画も紹介されました。動画では、エントランスでの待機方法やアトラクション、飲食店におけるソーシャルディスタンシングについて説明されています。パークでは一体どのように実施されていたのでしょうか。
感極まって泣き出すゲストも――営業再開初日のパーク
今回、ねとらぼのインタビューに答えてくれたのはディズニーファン歴20年の女性ゲストDさん。両パークの年間パスポートを所持し、毎月来園していたそうです。
当面の間、両パークは日付・時間指定の1デーパスポートでのみ入場ができるという、非常に入園者の数を絞った状態で運営されます。6月26日15時から発売された7月分の1デーパスポートは、アクセスの殺到によりサーバーダウン。深夜帯や翌日もアクセス多数でなかなか接続されませんでした。
Dさんは17時から5時間半かけ、東京ディズニーランドの7月1日のチケットをなんとか購入できたのだとか。まさに執念と根気で手に入れたチケットです。通勤通学時間帯の電車使用を避け、11時からの入園できるチケットを選択。「来園時のリスクをできるだけ減らしたかったです」と話します。
7月1日の開園時間にはオリエンタルランド代表取締役会長兼CEOの加賀見俊夫さんから挨拶(あいさつ)がありました。
「みなさまを再び東京ディズニーリゾートにお迎えできることを、全キャストともども、心からうれしく思っております。パークの再開にあたっては、ゲストのみなさまとキャストの健康と安全を最優先に考えた新たな対策を検討し、準備を重ねてまいりました。ゲストのみなさま全員に安心してパークを楽しんでいただけるよう、ぜひご理解とご協力をお願いいたします。魔法あふれるディズニーテーマパークの世界を存分にお楽しみください」(全文)
Dさんによると、この挨拶は時間指定チケットの入園時間にも再生されたといいます。
「ワールドバザールではキャストたちが盛大にゲストを迎えてくれました。両手で手を振り『おかえりなさい』と声をかけるキャストに、感極まって泣き出すゲストもいました。マスク越しでも笑顔が伝わってきてうれしかったです」(Dさん)
感染予防対策
検温、マスク着用、ソーシャルディスタンシングなど、さまざまな感染予防対策が実施されています。
非接触タイプの体温計で検温が行われているのは、入園時ゲート。ディズニーランドステーション下のゲートで検温後、エントランスに並びます。「黄色のラインで区切られたところに沿って進みますが、11時に到着してスムーズに進みました。逆に早く来園すると待ち時間が発生しそうだなと思いました」(Dさん)
園内では、マスクの常時着用が必要とされています。万が一忘れていたり、なんらかの事情で買わなければいけなかったりという場合は、エントランスの検温手前で1枚100円で販売されています。また、園内には子ども用の布製キャラクターマスクもありました。
「常時着用が必要とのことで、不安でしたが初日は気温も高くなく普段通りに着けていられました。今後気温の高い、晴れた日のマスクは少し不安ですね。屋外で人と距離がある場合は外してもいいそうです。アトラクションやショップへの入店時は着用が必要なので付けっぱなしの方が逆に楽です」(Dさん)
東京ディズニーリゾートといえば、アトラクションでの待ち時間に“並ぶ”印象があります。ソーシャルディスタンシングを確保するため、アトラクションやショップのキューライン(整列場所)には四角い囲いや黄色のライン、足型の表示がされています。現時点ではそもそもの来園人数が少ないため、すぐ列が進んだとDさんは話します。
「通常『ホーンテッドマンション』はライド前の演出で2部屋体験して進むのですが、窓などがない密室になってしまうからか、現在ではその演出はなくなっています」(Dさん)
アトラクション内ではライド系は「1列空きもしくは1台空き」、シアター系は「1列空きの両隣空き」で座ります。また、「蒸気船マークトウェイン号」はベンチや椅子は間引かれた状態で船内はフリーなど、アトラクションに応じて他ゲストとの距離がとれるようになっていたといいます。
アトラクションではない待ち列(ポジション)にも、印がつけられています。シンデレラ城で行われるミッキーたちの挨拶待ちにも、1人1人待てるポジションが決められていて(同グループでも1つの印に対して1人)ソーシャルディスタンスが保たれていました。
園内のベンチには座らないよう表示があり、レストランも座席を間引いての運営。「レストランによっては空いているので、座る場所に困ることはあまりなさそうで安心しました」(Dさん)
手指消毒液は、エントランス、各トイレ、ショップの入り口、レストラン、アトラクションに設置されています。特にショップ入店の際は消毒が義務付けられています。Dさんはアルコール消毒剤を持参しており、ポップコーンやチュロスを食べる前はそれで対応していたといいます。
アトラクションも、ゲストが触れる手すりや座面は定期的に消毒を実施。時間で区切って清掃タイムを設けている場合もあるので、一時的にアトラクションが閉まっていることもありました。
「ただ、手洗いや手指消毒回数が日常生活の3倍以上になったので少し手の乾燥が気になります。ハンドクリームを持ってくるといいかもしれないと思いました。意外だなと思ったのがゴミ箱の蓋(ふた)が固定されて、開きっぱなしの状態になっていたことです。捨てる度に蓋に触れる心配がなくて衛生的と感じました」(Dさん)
貨幣のやりとりを減らすため、園内ではキャッシュレス決済を推奨中。Dさんは事前に交通系ICカードに多めにチャージ&友人との割り勘はQRコード型決済アプリでやりとりして、財布にほとんど触れずにパークでの1日を過ごせたといいます。
「自動販売機も一部キャッシュレス対応の機械だったので、ドリンクを買うのもカード1枚で済みました。キャラクターパスケースに入れておくとスムーズだったのでおすすめです!」(Dさん)
オープン延期の“新エリア”の雰囲気も
パーク内は現在「8割営業」の状態。ワゴンサービスを中心に営業していないものもあります。定番のチキンレッグやチュロスはさまざまなフレーバーがワゴンごとにあることで知られていますが、現在は1パークに1カ所ずつ。レストランもメニューを限定しており、来園人数を絞ってはいてもご飯時は混雑します。
各ショップも入店人数が制限しているのか、帰り際は混雑していました。「特にワールドバザール・コンフェクショナリーは閉園時間にも長蛇の列ができていました」(Dさん)。混雑する時間帯を避けるか、アプリでの購入がよさそうです。
東京ディズニーランドでは、4月15日に新エリア(通称「美女と野獣エリア」)のオープンが予定されていましたが、現在はオープン時期未定。Dさんによると、現地では新エリアの“雰囲気”を感じられたといいます。
「美女と野獣のBGMが流れていたり、お城が見えたりとワクワク感が高まりました。植木で囲われていましたが、建物上部の表示は見えるので、雰囲気も伝わってきます。それからシンデレラ城の裏のファンタジーランド側にあった噴水がなくなってました。何かできるんでしょうか? 寂しさと楽しみがあります」(Dさん)
7月1日は時折大雨になるなどあいにくの天気でしたが、久しぶりのディズニーパークにDさん初めゲストは喜びにあふれていたと話します。
「『with コロナ』として運用が変わったことやゲストもキャストも変わらなければならないことが多くなりました。それでも変わらず、高いホスピタリティで迎えてくれるキャスト、夢や魔法や冒険のつまったディズニーテーマパークにうれしい気持ちでいっぱいです。ゲスト側としても、この環境を継続していくために引き続き感染予防には気を付けたいです」(Dさん)
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