【うっかりおうちで死にかけた】「砂肝を猫にドロボウされて、窒息死しかけたことがあります」というお医者さんのお話(1/2 ページ)
原因の軽さと結果の重さが全然かみ合わない感じがするのも、窒息事故の怖さ?
ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「サザエさんのOP曲みたいな展開から窒息死しかけた」お話を伺いました。
連載:うっかりおうちで死にかけた
我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかりおうちで死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。
砂肝くわえた飼い猫、叱ろうとして……
砂肝を猫にドロボウされて、死にかけたことがあります。
―― あるんですね、そんなことが。
一人暮らしなのですが、開いただけの砂肝を焼き、食べようと口に入れたとき、うちの猫が皿の上の砂肝をドロボウしたんです。慌てて叱ろうとした瞬間、全く噛んでいない砂肝がポコッと喉にハマってしまいました。
息が吸えずヤバい、と思いました。
「せきをすれば出るのでは?」と思われるかもしれませんが、せきは息が吸えないと全く出ないんです! 「前動作として人は息を吸わないといけないんだ」と納得し、「これが窒息という状態なんだ」と悟りました。
―― その後、どうやって助かったんでしょうか?
こんなどんくさい奴ですが、一応医療者の端くれですので、セルフでハイムリッヒ法(※)をやってみました。1回目はダメ。でも2回目で、喉から砂肝が外れて助かりました。今でも時々「もしもあそこでうまくいかなかったら、猫と砂肝を取り合って窒息という何とも残念な死に方をしていた」と思い出します。
※ハイムリッヒ法:「ハイムリック法」「腹部突き上げ法」などとも呼ばれる窒息時の応急処置。やり方は日本医師会のWebサイトなどに詳しく掲載されています
―― ちなみに、“医療者の端くれ”というのは?
こんなエピソードなので恥ずかしいのですが、一応医者です。今はあまり救急と関わらないところにいますが、以前は急性期病院で救急対応をしていました。
ハイムリッヒ法はネットでも検索すると出てきますが、「腹部を圧迫して腹圧を一気に上げる→胸腔内圧が上がり、結果的に息を吐き出す圧で気道異物を押し出す」という窒息の基本対処法です。窒息した人の腹部に手を回し、拳でお腹をグッと押すという、窒息現場で用いられる簡単な手技ですね。
あのとき、「セルフでハイムリッヒ法をやってみました」というのは、要は自分で両手を組んで強くお腹を押しただけです(ハイムリッヒ法とか言うと、何かと思われたかもしれませんが……)。とっさに自分でやって何とかならないか、とやってみたら取れた、という感じです。もう少し小さい塊で奥まで入ったら、ダメだったかもしれません。
窒息は単に息苦しいというのとは全く違う体験で、ことなきを得た後では貴重な経験した、とも思えますが、二度と味わいたくないです。でも、あまりに間抜けやわ、と自分でも思ったので時々ネタにしています。
ちなみにハイムリッヒ法には腹部臓器を傷つける可能性があり、息ができているのならば効果も期待できないので、喉に引っ掛かった程度でしてはいけないと思います。しかし、本当に窒息したときは1秒でも早い異物除去が最優先ですので、やり方を知っていて損はありません。
本企画では取材させていただける読者の方を募集しています
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