ニュース
» 2020年09月10日 20時00分 公開

【うっかりおうちで死にかけた】「砂肝を猫にドロボウされて、窒息死しかけたことがあります」というお医者さんのお話 (1/2)

原因の軽さと結果の重さが全然かみ合わない感じがするのも、窒息事故の怖さ?

[ねとらぼ]

 ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事をインタビューする企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「サザエさんのOP曲みたいな展開から窒息死しかけた」お話を伺いました。

連載:うっかりおうちで死にかけた

我が家は落ち着く、心が安らぐ場所―― そんなイメージに反して、時には自宅でも命に関わるような危険な事故が起こることが。ただ日々過ごす場所だけあって、どんな危険があるのか気付きにくいもの。そこで「うっかりおうちで死にかけた体験談」を募集して、いろいろな人からいろいろ聞いてみよう、という企画です。

砂肝くわえた飼い猫、叱ろうとして……



 砂肝を猫にドロボウされて、死にかけたことがあります。

―― あるんですね、そんなことが。

 一人暮らしなのですが、開いただけの砂肝を焼き、食べようと口に入れたとき、うちの猫が皿の上の砂肝をドロボウしたんです。慌てて叱ろうとした瞬間、全く噛んでいない砂肝がポコッと喉にハマってしまいました。

 息が吸えずヤバい、と思いました。

 「せきをすれば出るのでは?」と思われるかもしれませんが、せきは息が吸えないと全く出ないんです! 「前動作として人は息を吸わないといけないんだ」と納得し、「これが窒息という状態なんだ」と悟りました。

―― その後、どうやって助かったんでしょうか?

 こんなどんくさい奴ですが、一応医療者の端くれですので、セルフでハイムリッヒ法(※)をやってみました。1回目はダメ。でも2回目で、喉から砂肝が外れて助かりました。今でも時々「もしもあそこでうまくいかなかったら、猫と砂肝を取り合って窒息という何とも残念な死に方をしていた」と思い出します。

※ハイムリッヒ法:「ハイムリック法」「腹部突き上げ法」などとも呼ばれる窒息時の応急処置。やり方は日本医師会のWebサイトなどに詳しく掲載されています


こんな感じで気道に詰まった異物を除去するのがハイムリッヒ法。どこかで習った覚えがある人も多いのでは?

―― ちなみに、“医療者の端くれ”というのは?

 こんなエピソードなので恥ずかしいのですが、一応医者です。今はあまり救急と関わらないところにいますが、以前は急性期病院で救急対応をしていました。

 ハイムリッヒ法はネットでも検索すると出てきますが、「腹部を圧迫して腹圧を一気に上げる→胸腔内圧が上がり、結果的に息を吐き出す圧で気道異物を押し出す」という窒息の基本対処法です。窒息した人の腹部に手を回し、拳でお腹をグッと押すという、窒息現場で用いられる簡単な手技ですね。

 あのとき、「セルフでハイムリッヒ法をやってみました」というのは、要は自分で両手を組んで強くお腹を押しただけです(ハイムリッヒ法とか言うと、何かと思われたかもしれませんが……)。とっさに自分でやって何とかならないか、とやってみたら取れた、という感じです。もう少し小さい塊で奥まで入ったら、ダメだったかもしれません。

 窒息は単に息苦しいというのとは全く違う体験で、ことなきを得た後では貴重な経験した、とも思えますが、二度と味わいたくないです。でも、あまりに間抜けやわ、と自分でも思ったので時々ネタにしています。

 ちなみにハイムリッヒ法には腹部臓器を傷つける可能性があり、息ができているのならば効果も期待できないので、喉に引っ掛かった程度でしてはいけないと思います。しかし、本当に窒息したときは1秒でも早い異物除去が最優先ですので、やり方を知っていて損はありません。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 嫌がらせ急ブレーキで追突 トラクターの進路を妨害した「あおり運転」ベンツ、ぶつけられたと運転手がブチギレ
  3. 猫「雪なんてへっちゃらニャー!」 雪の中を豪快に突き進む猫ちゃんに「ラッセル車みたい」「ワイルドかわいい」の声
  4. 「Lチキひとつ」 → 買った物をよくみると? コンビニで犯したありがちな間違いを描いた4コマに「あるある」「逆もある」
  5. 柴犬「きゃほほーーい!!」 初めての雪に“喜びが限界突破した”ワンコの駆け回る姿がかわいい
  6. 「ホント太るのって簡単!」「あっという間に70キロ」 内山信二の妻、夫に生活リズムを合わせた“ふとっちょ時代”公開
  7. ルーフから赤色灯がひょっこり 埼玉県警、スバル「WRX S4」覆面パトカー3台を追加導入!? Twitterにアップされた目撃情報が話題に
  8. 益若つばさ、YouTubeで12歳息子と共演 礼儀正しい振る舞いに「教育がちゃんとされてる」
  9. トップの座を奪われ……美大生が天才の編入生を刺し“殺す”漫画に「泣きそう」「同じ経験した」の声
  10. タイからバズーカ砲をかかかえたようなミニバイク「GUNNER50」が日本上陸 思わずキュンと来ちゃうやばいデザイン