西都城駅「かしわめし(冷凍4個入り)」(2592円)〜「駅弁の通信販売」を楽しもう! 我が家で旅気分(vol.7せとやま弁当編)

» 2020年09月20日 09時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年5月25日)

駅弁 787系電車・特急「きりしま」、日豊本線・西都城駅(2017年撮影)

福岡・小倉から大分・宮崎と九州の東海岸を通って、鹿児島の間を結ぶ日豊本線。

JR初期までは特急「にちりん」が、博多から8時間以上かけて全線走破していましたが、現在は(博多)小倉〜大分間が「ソニック」、大分〜宮崎間が「にちりん」、宮崎〜鹿児島(中央)間が「きりしま」の各列車に系統分割されています。

途中の西都城駅からは、国鉄末期まで大隅半島方面へ志布志線が分岐していました。

(参考)国鉄監修・交通公社の時刻表(1987年3月号)

駅弁 ED76形電気機関車+14系客車・寝台特急「富士」、日豊本線・中津駅(2007年撮影)

私自身が「都城」という地名を最初に憶えたのは、小さい頃に読んだ鉄道の本でした。

本には当時、東京〜西鹿児島間を日豊本線経由で運行していた寝台特急「富士」の旅のレポートが載っており、終点・西鹿児島(現・鹿児島中央)までは、じつに24時間以上。

丸1日を1つの列車で過ごすとはどんなものか、大いに旅心がくすぐられたものです。

「富士」は後に宮崎(南宮崎)・大分と短縮され、平成21(2009)年に廃止されました。

駅弁 せとやま弁当ウェブサイト

列車は変わりながら、西都城駅前でいまも駅弁を作り続けているのが「せとやま弁当」。

平成29(2017年)の「第12回九州駅弁グランプリ」では見事グランプリを獲得した、昭和23(1948)年創業の駅弁屋さんで、じつは「通信販売」もやっています。

「駅弁の通信販売を楽しもう!」シリーズ・第7弾は、この「せとやま弁当」をご紹介!

日豊本線ののどかな車窓を思い浮かべながら、ウェブサイトへアクセスしました。

駅弁 せとやま弁当ウェブサイト

トップページから「ネット販売メニュー」のリンクをクリック(タップ)すると、名物のかしわめしを通販仕様とした「地方発送用かしわめし(冷凍)1セット4個入り」(2592円)が登場。

「ご注文はこちら」をクリック(タップ)することで、せとやま弁当の通販サイトへ移ります。

大きな「かしわめし」の画像をクリック(タップ)していくと、「ADD TO CART(カートに入れる)」のバナーが表示されますので、これをクリック(タップ)して注文します。

駅弁 せとやま弁当ウェブサイト
駅弁 せとやま弁当ウェブサイト

現在、「せとやま弁当」の通信販売商品は、「かしわめし(冷凍4個入り)」と、「とりそぼろふりかけ」(400円)の2種類。

注文が終わったら「レジへ進む」をクリック(タップ)して、氏名・住所・連絡先などを入力。

支払方法は「代金引換」(手数料330円)のみで、首都圏の配送料は1485円です。

「購入手続きは完了いたしました」の画面が出たら、注文完了です。

駅弁 せとやま弁当から冷凍便で届いた「かしわめし」
駅弁 かしわめし(冷凍4個入り)+とりそぼろふりかけ

注文から1週間、我が家にせとやま弁当からの冷凍便が到着しました。

段ボールにも、オレンジの「かしわめし」のステッカーが貼られているのが嬉しいですね。

「せとやま弁当」によると、通信販売は、平成20(2008)年から行っているのだそう。

地元の皆さんからの、「都会で暮らす子供・孫たちにふるさとの味を送りたい」という声に応えて、輸送に耐えられるように「かしわめし」を冷凍化したということです。

駅弁 かしわめし(冷凍版)

密封包装されていますが、いつもの「かしわめし」(760円)と同じ、「九州駅弁」のロゴが入った掛け紙がかけられていて、木の折が使われているのがとても嬉しい!

冷凍版のかしわめしは、通常の「かしわめし」と比べて、少し小ぶりになっていて、ご飯少なめ、1回食べきりサイズの全250gに抑えられています。

これは家庭用冷凍庫に収納しやすい大きさにしたためで、賞味期限は1カ月です。

駅弁 ラップでくるむ「かしわめし」
駅弁 レンジで解凍する「かしわめし」

解凍方法は、掛け紙に貼られたシールの他、別紙でも同封されています。

まず、冷凍のまま袋の封を開け、掛け紙・ふたを外して、市販のラップで覆います。

電子レンジでは、500Wは4分程度、700Wは3分程度加熱します。

お好みで水を少し霧吹きすると、よりふっくらして、美味しく食べられるそう。

温まってくると、我が家に炊き込みご飯のいい匂いが漂い始めます。

駅弁 かしわめし(冷凍版)

【おしながき】

  • 炊き込みご飯(宮崎県産米使用) 人参
  • 鶏肉
  • 錦糸玉子
  • 梅干し
  • グリーンピース
  • 海苔
駅弁 かしわめし

アツアツの折に注意しながらラップを外すと、鶏肉と海苔のいい香り!

付添のスプーンを入れると、驚くほどフワッフワの食感のご飯がたまりません。

「せとやま弁当」によると、通常の駅弁と冷凍版でご飯の炊き方は変えていないとのこと。

ただ、通常版は保存性から冷まして折に詰めていますが、冷凍版はスグ凍らせるため、解凍すると「炊きたてのご飯の味」が楽しめるのでは…と言います。

定番駅弁にも、このような再発見があるから、通販駅弁も「楽しい」ひとときなんです。

駅弁 783系電車・特急「きりしま」、鹿児島本線・鹿児島中央駅(2017年撮影)

西都城駅弁「せとやま弁当」の「かしわめし」は、昭和30(1955)年発売ですので、今年(2020年)で発売から65年の節目を迎えました。

外出自粛のなかで、首都圏からの通販が増え、遠く北海道からの注文もあったそうです。

この機会に鶏肉の本場、宮崎・都城で親から子・孫と受け継がれているソウルフードを、通信販売で体感してみてはいかがでしょうか。

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2504/18/news046.jpg 高校生の娘がいる女性、“スケバン姿”大公開→20年以上経て…… まさかの変貌ぶりに「すごい」「若くなった?」
  2. /nl/articles/2504/22/news021.jpg 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  3. /nl/articles/2504/17/news162.jpg 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  4. /nl/articles/2504/21/news010.jpg 10年間髪を切っていない男性→婚活のためイメチェンしたら…… 「美容師さんすげぇぇ!」「鳥肌立ちました」と290万再生
  5. /nl/articles/2504/19/news039.jpg 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  6. /nl/articles/2504/22/news032.jpg ママ友が「家、きれいすぎん?」と驚がくした“秘密の間取り”  「これはすごいわ」と大反響も……今はどうなった?リアルを聞いた
  7. /nl/articles/2504/22/news091.jpg 「ここ最近の買い物で1番」 ファミリーマートの“2990円パンツ”に反響続出 「控え目に言って最高」「感動してる」
  8. /nl/articles/2504/21/news032.jpg 150万円で買ったジャングル廃墟→家族3人で本気DIYしたら……「良くなりすぎた」 見違える結果に「やばい」「憧れる」
  9. /nl/articles/2504/22/news044.jpg 「これしか履けません」 無印良品の“4990円夏向きパンツ”に称賛続出 「手放せません」「なくてはならない」
  10. /nl/articles/2504/22/news107.jpg 工藤静香、広々自宅庭とウッドデッキで愛犬たちと…… 豪邸っぷりが分かる自慢のガーデニングも公開
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  2. 【大阪万博】皇后さま、帽子から靴までブルーとピンク 天皇陛下のネクタイと“連日おそろいコーデ”
  3. 飲み終えた“コーヒーかす”→捨てずに石と混ぜると、1カ月後…… 「感動」目からウロコの裏ワザに「やってみよう」
  4. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  5. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  6. 「ウソだ…」「言葉が出ない」 幼少期から絵を描き続けた少年→15年後…… 大人になって描いた絵が100万再生【海外】
  7. 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  8. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  9. 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨、金融機関での「品切れ」&高額転売相次ぐ…… 5倍以上の金額で出品される事態に
  10. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「争奪戦すごそう」 品切れや転売の懸念も「1個でいいから欲しい」「たくさん作って」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】