新神戸駅「明石のおにぎり弁当」(720円)〜昔からテイクアウト!「駅弁」135周年の節目に「時」を感じていただくおにぎり駅弁!(1/12 ページ)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは新神戸駅「明石のおにぎり弁当」(720円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年4月24日)
京阪神と鳥取を東海道・山陽本線、智頭急行、因美線経由で結ぶ特急「スーパーはくと」。
途中、新大阪・大阪・三ノ宮・明石・姫路・上郡・佐用・大原・智頭・郡家・鳥取の順に停車し、一部の列車は山陰本線に乗り入れて、倉吉まで直通します。
第3セクターの「智頭急行」(上郡〜智頭間)が所有するHOT7000系気動車は、カーブでも高速で走ることができる振り子式の車両で、京都〜鳥取間を約3時間で走破します。
神戸の玄関・三ノ宮を出た「スーパーはくと」が、次に停まるのは明石。
明石といえば、東経135度の日本標準時子午線が通るまちとして有名です。
「明石市立天文科学館」の井上館長によると、鉄道の草創期には“東京時間、大阪時間”があり、東西の鉄道がつながることで、安全のため「標準時」が求められるようになったそう。
じつは私たちの「時の意識」は、鉄道と郵便の発達が大きく関係していると言います。
そんな明石のまちを思い浮かべていただきたい駅弁が、「明石のおにぎり弁当」(720円)。
神戸を拠点に京阪神の駅弁を手掛ける「淡路屋」が、4月発売したばかりの新作駅弁です。
今年(2020年)は、明治18(1885)年とされる、最初の駅弁から135年の節目の年。
これに合わせて、日本鉄道構内営業中央会加盟の駅弁屋さんで企画された“おにぎり駅弁”の淡路屋バージョンということで、「明石のたこ」が描かれた帯が巻かれています。
【おしながき】
- たこ飯おにぎり
- 穴子しぐれ煮おにぎり
- 煮物(鶏肉、揚げかまぼこ、里芋、れんこん、ごぼう、椎茸)
- 茹でいんげん
- 小松菜と人参のおひたし
- いかなごのくぎ煮
名物駅弁「ひっぱりだこ飯」でおなじみの明石だこを使ったたこ飯おにぎりと、穴子のしぐれ煮が載った塩おにぎりの2種類が味わえるおにぎり駅弁です。
加えて、明治36(1903)年創業の淡路屋が117年にわたって育んできた煮物の味や、いかなごの釘煮といったご当地の味も、1つの弁当にギュッと凝縮されています。
おにぎり2個、たくあん2個から始まった駅弁は、135年でここまで進化したわけですね。
駅弁135周年の今年(2020年)は、大正9(1920)年に6月10日の「時の記念日」が定められてから100年の節目、「明石市立天文科学館」は開館60年の節目に当たるそうです。
家で過ごす時間が長くなり、感染症の流行で命の大切さを重く受けとめた方もいるでしょう。
鉄道と郵便制度が生み出した、現代人の「時間」の概念、そして「駅弁」という食文化。
数分おきに時速300Kmの列車が駆け抜けるようになったいま、子午線のまち・明石のたこ駅弁を通信販売で取り寄せ、我が家で噛みしめながら、私たちが過ごす「時間」について、改めて考えてみるのも有意義なひとときではないでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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