「すてき」「名作短編だ」 友を失った蛇と少女の出会いと交友を描いた漫画の美しいラストに心暖まる(1/2 ページ)
永遠よりも夢を。
友を失った蛇と少女の出会いを描いた漫画が、とても美しい物語となっています。孤独な者同士の出会いが、運命を変えていく……。
ずっと昔に生まれた、双頭の蛇。彼らは老いることもなく長い時を生き続けていましたが、ある時頭の1つが体を2つに切り分けることを提案し2匹の蛇になりました。またある日、片割れが鳥なって自由に空を飛びたいと願うと彼は鳥になりましたが、その後老いて亡くなってしまいます。
仲間を失い1匹遺されたまま長い時間がたち、すみかの沼の近くに人間の住む屋敷ができました。人が沼に近づいて来ると大木のような大蛇に化け追い払っていましたが、ある時やってきた1人の少女「ソフィー」は彼を見ても全く動じませんでした。見たことのない反応に、本当の姿を見せ何をしに来たのか問う蛇。
ただ散歩をしていて迷い込んだというソフィーは、蛇に「セオ」と名付け沼に通うようになりました。本を持ち込み、セオに話を聞かせてあげるソフィー。次第にセオから、別の生き物にも姿を変えられることや、姿を変えたかつての仲間が寿命で死んでしまったことなど教えてもらいます。
いつしか、1人の時間が長く感じるようになっていたセオ。自分のことを話したがらないソフィーでしたが、両親が亡くなり家では叔父に道具のように扱われていることや、婚約を勝手に決められたこと、そして半月後には婚約者の迎えが来てもう会えなくなることを聞き出します。
悲しそうに別れを告げるソフィー。ソフィーの悲しむ姿に痛みを覚えるようになっていたセオ。もう会えなくなってしまうのか。そのラストは、漫画を読んで確かめてみてください。
この漫画を公開したのは、トリノエムさん(@torinoemu929)。卒制として描いた漫画でしたが、卒展が中止になってしまった作品とのことです。
作品提供:トリノエムさん(@torinoemu929)
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